NTTドコモの5G対応モバイルルーター「Wi-Fi STATION SH-52B」を写真で紹介!下り最大4.2Gbps、Wi-Fi 6、有線LAN対応、4000mAhバッテリー搭載で小型軽量化を図る【レポート】



5G対応のモバイルルーター「Wi-Fi STATION SH-52B」をチェック!

既報通り、NTTドコモは19日にオンラインで「2021 夏 新サービス・新商品発表会」を開催し、5Gに対応したモバイルルーター「Wi-Fi STATION SH-52B(ワイファイ ステーション エスエイチゴニビー)」(シャープ製)を8月下旬以降に発売すると発表した。

ドコモショップや量販店などのドコモ取扱店および公式Webストア「ドコモオンラインショップ」で販売される予定。現時点での販売価格は未定で、ドコモオンラインショップでは事前予約の受付はしないとのこと。

発表会後のメディア向けタッチ&トライ会場にてモックアップが展示されていたので、写真を交えながら製品の仕様をチェックしていく。


Wi-Fi STATION SH-52Bの本体正面


Wi-Fi STATION SH-52Bの本体背面

発売時期が8月下旬以降とギリギリ夏モデルといえるタイミングの予定だが、まだ3カ月以上あるため、タッチ&トライ会場には残念ながら実機はなく、モックアップのみの展示で、さらに有線LANに対応した別売予定のクレードルも見かけなかった。

本体サイズも現時点では未定とされているが、シャープのリリース情報によると暫定値として約74mm(高さ)×約108mm(幅)×約16mm(厚み)と記載されている。重量は未定。

昨年6月に発売された前モデルにあたる「Wi-Fi STATION SH-52A」(シャープ製)は、 約84mm(高さ)×約157mm(高さ)×約16mm(厚み)、重量約268gとかなり大きいサイズだったが、今回のWi-Fi STATION SH-52Bは、一般的なモバイルルーターのサイズ感となっている。


昨年発売のWi-Fi STATION SH-52A


Wi-Fi STATION SH-52Bのモックアップを手に持ったところ

ディスプレイは約2.4インチQVGA(320×240ドット)TFT液晶を搭載し、タッチパネルで各種操作をする。本体のカラーバリエーションは「ブラック」のみ。本体の背面には「Wi-Fi STATION」のロゴと、かなり小さく「SH-52B」の表記もあった。


本体正面向かって上部側面(画像=上)と下部側面(画像=下)

本体正面に向かって上部側面にはnanoSIMカード(4FF)スロットと電源ボタン、リセットボタンを、下部側面にはUSB Type-C端子を備えている。また、モックアップの形状からして蓋のようなものはなく、バッテリーは内蔵式と思われる。バッテリー容量は約4000mAhとなる予定。


主な特徴

5Gに対応したモバイルルーターとしては、前モデルのWi-Fi STATION SH-52Aがかなり巨大だったので、今回のWi-Fi STATION SH-52Bは小型化、軽量化されていることになるが、モックアップではあるが手に持った印象は大きくも小さくも重くも軽くもなく、ただただ一般的なモバイルルーターのサイズ感という印象を受けた。

また、前モデルのWi-Fi STATION SH-52Aは5G通信におけるSub6(サブシックス:6GHz未満の低周波数帯)およびミリ波(mmWave)に対応していたが、Wi-Fi STATION SH-52BはSub6のみの対応でミリ波には対応しない。

5Gの通信速度は、下り最大約4.2Gbps/上り最大約218Mbps、4G(LTE)の通信速度は、下り最大約1.7Gbps/上り最大約131.3Mbpsとなる予定。

無線LAN(Wi-Fi)はIEEE802.11a/b/g/n(Wi-Fi 4)/ac(Wi-Fi 5)/ax(Wi-Fi 6)準拠、2.4GHz帯および5GHz帯に対応する。同時に接続できる機器の台数は最大で17台となっており、Wi-Fiでの接続が最大16台、有線LANでの接続1台もしくはUSB接続1台のいずれかとなる。

有線LAN接続は別売のクレードルが必要で、クレードル利用時にはUSBによる接続が利用できない仕様となっている。なお、有線LANはIEEE802.3ab(1000BASE-T)およびIEEE802.3u(100BASE-TX)に対応する。

かんたん接続機能としてWPSのほかにQRコード接続にも対応。Wi-Fi STATION SH-52BのディスプレイにQRコードを表示させ、それをスマートフォン(スマホ)のカメラで読み取ることで素早く簡単にWi-Fi接続ができる。


【Wi-Fi STATION SH-52Bの主な仕様】
機種名Wi-Fi STATION SH-52B
サイズ[高さ×幅×厚さ:mm]約74×108×16mm(暫定値)/未定
質量[g]未定
バッテリー容量(定格容量)約4000mAh
通信5G(受信時最大速度/送信時最大速度)4.2Gbps/218Mbps
4G LTE(受信時最大速度/送信時最大速度)1.7Gbps/131.3Mbps
無線LANIEEE802.11a/54Mbps
IEEE802.11b/11Mbps
IEEE802.11g/54Mbps
IEEE802.11n(Wi-Fi 4)/300Mbps
IEEE802.11ac(Wi-Fi 5)/867Mbps
IEEE802.11ax(Wi-Fi 6)/1201Mbps
2.4GHz帯/5GHz帯対応
有線LANIEEE802.3ab(1000BASE-T)
IEEE802.3u(100BASE-TX)
インターフェイスUSB Type-C(USB 3.0)
国際ローミング「WORLD WING」○(LTE/3G)
同時接続台数17台(Wi-Fi:16台、有線LAN:1台またはUSB:1台)
かんたん接続機能WPS、QRコード接続
LTE連続待受時間(静止時[自動])未定
連続通信時間(PREMIUM 4G/LTE/3G:時間)未定
カラーブラック
付属品SIM取り出しツール(試供品)
メーカーシャープ

記事執筆:2106bpm(つとむびーぴーえむ)
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・Wi-Fi STATION SH-52B 関連記事一覧 - S-MAX
・Wi-Fi STATION 関連記事一覧 - S-MAX
・Wi-Fi STATION SH-52B | データ通信製品 | 製品 | NTTドコモ
・5Gモバイルルーター「Wi-Fi STATION」<SH-52B>をNTTドコモより発売|ニュースリリース:シャープ

共有する

関連記事

【ケータイラボ】3Gハイスピード対応!超薄型ケータイ「709SC」

最近のSoftbank端末は薄型ケータイが多い。鞄に入れずポケットなどに入れて持ち運ぶユーザーとしては、薄くて軽い端末はかなりありがたい。今回発売された「709SC」も12.9mmといちばん薄いというわけではないが、かなり薄い端末である。…

【ケータイラボ】「極める」ケータイ登場!ドコモ 703iシリーズ発表会レポート

NTTドコモは20071月16日(火)、都内 代官山ヒルサイドテラスにおいて、携帯電話端末の新モデル「FOMA 703iシリーズ」など10機種を発表した。FOMA 703iシリーズは、スタンダードな機能を持ちつつデザインにも注力した個性的なモデルと…

【ケータイラボ】au初のテレビ電話対応機種「W47T」

持ち歩いてさっと使う携帯電話にテレビ電話なんて必要なのかなぁと最初は思ったものだ。カップルや親子同士などではアリなんかなぁなどと思ったりもしていた。しかし、知り合いの聴覚障害者がテレビ電話機能を利用して手話で会話してい…

【ケータイラボ】最大800kbpsまで対応!W-OAM typeG対応通信端末「AX530IN」

「WX530IN」は、PHS高度化通信規格であるW-OAMをさらに高速化した「W-OAM typeG」に初めて対応したカード端末。2007年春より発売の予定。「AX530IN」は、PHS端末としては初めてQAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)に…

【ケータイラボ】無線LAN内蔵!フルキーボード搭載ビジネスケータイ「X01NK/Nokia E61」

「X01NK/Nokia E61」は、無線LAN内蔵でフルキーボードを搭載したノキア製の法人専用ビジネスケータイ。発売時期は3月下旬以降を予定し、価格はオープンプライス。「X01NK/Nokia E61」は、ストレートタイプの本体に、無線LAN機能を内蔵…