Xiaomi、初のフォルダブルスマホ「Mi MIX FOLD」を発表!開くと8インチ大画面に。リキッドレンズやクアッドスピーカーなども搭載



Xiaomi初のフォルダブルスマホ「Mi MIX FOLD」が登場!

Xiaomiは30日(現地時間)、同社初のフォルダブルスマートフォン(スマホ)「Mi MIX FOLD」(Xiaomi Communications製)を発表しています。まずは中国にて2021年4月16日(金)に発売され、発売に先立って3月30日(火)より予約受付を実施しています。

中国での価格は内蔵メモリー(RAM)および内蔵ストレージが12GB RAM+256GBストレージモデルで9,999人民元(約167,000円)、12GB RAM+512GBストレージモデルで10,999人民元(約184,000円)、16GB RAM+512GBストレージモデルで12,999人民元(約218,000円)となっています。

なお、本体カラーがブラック(色)のスタンダードエディションに加え、セラミックスペシャルエディション(陶瓷特别版)が用意されています。現時点で日本での販売については不明で、同社はこれまで日本にてハイエンドモデルは投入していませんが、こうした製品も今後投入して欲しいところではあります。


Mi MIX FOLDは「Galaxy Z Fold」シリーズのような横開きのフォルダブルスマホで、開いた状態ではアスペクト比4:3の約8.01インチWQHD+(2480×1860ドット)有機ELディスプレイを搭載しています。

このディスプレイは1億色表示やDCI-P3、JNCD≈0.29、ΔE≈0.35、MEMC、HDR10+、Dolby Vision、60Hzリフレッシュレート、120Hzタッチサンプリングレート、明るさ600nit以上(最大900nits)、コントラスト比430万:1に対応。

また閉じた状態でもアスペクト比9:27の非常に縦長な約6.5インチ840×2520ドット有機ELディスプレイが搭載され、HDR10+やDolby Vision、TrueColor、JNCD≈0.55、ΔE≈0.52、90Hzリフレッシュレート、180Hzタッチサンプリングレート、明るさ700nit以上(最大900nits)に対応しています。

各ディスプレイは独自のAIアルゴリズムによって超解像で画像やビデオを生成でき、解像度を720pから1440pに倍増することもでき、動画の場合には解像度を最大3倍にできるため、480pを1440pに向上させることが可能だということです。またスマホでは初のクアッドスピーカーを搭載。


対称的に設計されたデュアル1216スピーカー(7マグネット)が画面の両側に配置され、0.65mmの大きな振幅と1.34cc相当のサウンド空間を備え、15Vのパワーアンプ「Smart PA」によって強化され、Mi 10 Proよりも最大40%大きなサウンドレベルを実現 しています。

またMi 11シリーズと同様にHarman Kardonによるプロ仕様のチューニングが施されているとのこと。さらに独自のクアッドスピーカーアレイアルゴリズムによって3D空間オーディオの再生を実現した真のパノラマサラウンドサウンドを採用した業界初のスマホだとしています。


カメラ機能も独自開発された開発期間2年の研究開発費1億4,000万人民元(約23億円)の成果である画像処理チップ「Surge C1」プロセッサーを搭載し、低周波数かつ少ないストレージで非常に高いパフォーマンスを実現したとのこと。

これにより、改良された3Aアルゴリズムと低照度フォーカス機能を利用してより正確なオートフォーカスや自動露出、自動ホワイトバランスを実現し、画質を大幅に向上させることができるとしています。 インカメラは約2000万画素CMOSを搭載。


またMi MIX FOLDは人間の目の仕組みを利用した「リキッドレンズ」を搭載した世界初のスマホでもあり、従来の光学レンズとは大きく異なり、透明な液体をフィルムで包んだレンズのような構造を形成し、独自開発の高精度モーターによって球面の曲率半径を正確に変更できます。

これにより、1つのレンズで実質的に2つのレンズの機能をカバーし、3倍光学ズームや最大30倍の望遠、最小焦点距離3cmが可能になっています。また光高透過率かつ超低分散、極端な環境に対する優れた耐性を提供し、-40〜60°Cまでの環境で流体の形態を維持し、安定した長持ちする高品質の光学系となっているとのこと。

さらに1/1.52型の約1億800万画素CMOSのメインカメラと、印象的な画角123°の約1300万画素CMOS/超広角レンズも搭載し、AI超広角歪み補正によってエッジ歪みを効果的に改善しており、風景を歪みなく撮影できるだけでなく、ウルトラワイドで撮影した集合写真の顔の歪みを補正することもできます。

・約1億800万画素CMOS(1画素0.7μm)/リキッドレンズ(F1.75、7P)
・約1300万画素CMOS(1画素1.12μm)/超広角レンズ(F2.4)


バッテリー容量は2460mAhと2560mAhの2つの電池パックによる合計5020mAh(取外不可)で、3つの充電ICを搭載しており、特許取得済みの新しいデュアルバッテリー並列充電によって最大67Wの急速充電に対応。なお、急速充電はQC4+やPD3.0もサポート。充電・外部接続端子はUSB Type-Cを採用。

チップセット(SoC)はQualcomm製「Snapdragon 888 5G Mobile Platform」を搭載し、RAMはLPDDR5(3200MHz)、ストレージはUFS 3.1とともに高速で、開いた状態の広い表面を効率的に利用した22,583.7mm2と大面積のVC液体冷却やサーマルゲル、多層グラファイトシートなどの熱放散方法を統合したバタフライタイプの冷却システムを採用しています。


背面パネルはスタンダードエディションはセラミックのような質感の表面処理が行われている「Corning Gorilla Glass 5」、セラミックスペシャルエディションは特別なレーザー彫刻が施されたブラックのセラミック素材を用いており、さらにセラミックスペシャルエディションのフレームやキーはゴールドを採用しているとのこと。

サイズは開いた状態で約173.27×133.38×7.62mm、閉じた状態で約173.27×69.8×17.2mm、質量はスタンダードエディションが約317g、セラミックスペシャルエディションが約332g。生体認証として電源キーを兼ねた側面指紋センサーを搭載。OSはAndroid 10ベースの独自ユーザーインターフェース(UI)「MIUI 12」をプリインストール。

通信面では2x2 MIMOや8x8 MU-MIMO、WiFi Direct、Miracast、Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)に対応した無線LANやBluetooth 5.2、NFC、位置情報取得(A-GPSなど)に対応するほか、携帯電話ネットワークは中国向け製品では5G NR方式のSAおよびNSAをサポートし、4×4 MIMOやHPUE、VoLTEに対応しており、利用可能周波数帯は以下の通り。

[5G]
NR: n1 / n3 / n28a (703-733MHz) / n41 / n77 / n78 / n79

[4G]
FDD-LTE: B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B12 / B17 / B18 / B19 / B20 / B26 / B28A (703-733MHz)
TDD-LTE: B34 / B38 / B39 / B40 / B41 (2496-2690MHz) / B42

[3G]
W-CDMA: B1 / B2 / B4 / B5 / B6 / B8 / B19
CDMA EVDO: BC0

[2G]
GSM: B2 / B3 / B5 / B8
CDMA 1x: BC0

記事執筆:memn0ck
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