Googleスマホ「Pixel 5」と「Pixel 4a (5G)」のデュアルSIM利用時に5Gが利用可能に!2021年3月分のソフトウェア更新で対応【レポート】



Googleスマホ「Pixel 5」と「Pixel 4a (5G)」がDSDVでも5Gを可能に!

既報通り、Googleは1日(現地時間)、同社のスマートフォン(スマホ)「Pixel」シリーズに提供する新機能「Pixel feature drops」の第5弾および2021年3月分のAndroidセキュリティーパッチレベルを含むソフトウェア更新を提供開始しています。Pixel 3シリーズ以降が対象で、日本向け製品では各機種ともにビルド番号は「RQ2A.210305.006」となります。

一方、日本でも昨年10月に発売されたGoogle初の5G対応スマホ「Pixel 5」および「Pixel 4a (5G)」ではnanoSIMカード(4FF)の物理SIMとeSIMを同時に利用するデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)時に5Gが使えない(4Gおよび3Gのみに制限される)問題がありましたが、今回の2021年3月分のソフトウェア更新によって解消していることが確認できました。

この問題はすでに紹介していたように2月18日(現地時間)より提供されているAndroidの次期バージョン「Android 12」の開発者向けプレビュー版「Android 12 Developer Preview 1(以下、Android 12 DP1)」でも先行してこのDSDV利用時に5Gが使えるようになっていました。

このときにもAndroid 12で正式対応するのか、その前の毎月のソフトウェア更新などで対応するのか不明としてましたが、Android 12の正式版を待たずに今回、手持ちのPixel 5にて物理SIMに5G通信オプションを付けた「mineo」( https://mineo.jp )のAプラン、eSIMに楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT V」( https://network.mobile.rakuten.co.jp/ )をそれぞれ設定してみたところ、実際にauの5Gエリアにて物理SIM側で5G通信が可能となっていました。


Pixel 5およびPixel 4a (5G)は5G NR方式に対応しており、日本で販売されている「Pixel 5」(型番:G5NZ6)および「Pixel 4a (5G)」(型番:G025H)はミリ波には対応しておらず、Sub6のみに対応しており、物理SIMとeSIMのどちらも5Gに対応し、日本ではNTTドコモおよびau、ソフトバンク、楽天モバイルの5Gが利用できます。

そんなPixel 5およびPixel 4a (5G)ですが、これまでは物理SIMとeSIMの両方を設定してDSDVにすると5Gが利用できず、3Gや4Gに制限されてしまうようになっており、2個目のSIMを追加しようとすると「SIMを2つ使用している場合、このスマートフォンの接続は4Gに制限されます。」と注意が表示されるようになっていました。


左がこれまでのデュアルSIMにすると5Gが制限されるという注意、右が2021年3月分のソフトウェア更新を行った後のビルド番号「RQ2A.210305.006」でのデュアルSIMにする場合


物理SIM側もeSIM側もどちらもネットワーク種別は「5G」を選択可能

一方、RQ2A.210305.006ではAndroid 12 DP1のときと同様にこの注意が記載されていたポップアップ表示が「このデバイスでは同時に2枚のSIMを使用できます。引き続き1枚のみを使用するには、[いいえ]をタップしてください。」に変更されており、実際に2つのSIMを設定した状態でも5G通信が可能となっていました。

なお、今回はeSIM側の5Gは試せていないものの、コメント欄にてhp4837氏から「Pixel 4a(5G)のeSIMに楽天モバイル、物理SIMにBIGLOBEのドコモ回線を挿して使ってますが、楽天回線をデータ通信にすると、不安定ですが5G通信が出来ている」との動作報告があり、eSIM側でも5G通信できるようです。

ひとまず、徐々にでずが、日本でも5Gエリアが広がってきていますし、この段階でデュアルSIMでも5Gが使えるようになって良かったなといったところです。

記事執筆:memn0ck
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