完全ワイヤレスイヤホン「COUMI ANC-860」を試す!大口径スピーカーやノイキャン搭載で防水性能や長時間再生にも対応【レビュー】
コストパフォーマンスに優れた「COUMI ANC-860」を試す! |
ワイヤレスイヤホン専門メーカーのCOUMI(コウミ)がアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載した左右独立型の完全ワイヤレスイヤホン「COUMI ANC-860(コウミ エーエヌシー ハチロクゼロ)」を昨年より販売している。
φ13mmの大口径スピーカーを搭載し、タッチ操作やIPX7の防水性能にも対応し、長時間利用可能などが主な特徴で、昨年12月より進化版の第2世代製品となり、ANC機能が強化されているという。
今回はこのCOUMI ANC-860の第2世代製品をメーカーより提供いただいたので、開封および実際に試してみて感じたことを写真や動画を交えながらレビューする。
なお、価格はメーカー希望小売価格6,199円だが、大手Webストア「Amazon.co.jp」での価格は2021年1月5日時点で4,999円(税込)で、1月18日(月)までは15%割引クーポンが提供されており、さらに750円OFFの4,249円で購入できるようになっている。
■開封、同梱品をチェック
個装箱表面
個装箱裏面
COUMIのワイヤレスイヤホンは以前に紹介した「COUMI TWS-817A」や「COUMI TWS-817K」といったシリーズが展開されているが、これら既存のワイヤレスイヤホンの上位モデルにあたるのがCOUMI ANC-860だ。まずは、パッケージを開封して内容物をチェックしていこう。
内箱は縦方向に引き出す
内箱
個装箱は外箱と内箱があり、縦方向にスライドさせて内箱を取り出す。外箱には製品の特徴などが細かく記載されているがすべて英語表記。内箱には上半分にイヤホン本体が入った充電ケースが収められており、下半分に付属品が収まった箱が入っている。
すべての内容物
合計10個のイヤーピースが同梱する
独特な形状のイヤーピース
イヤホン本体の他に、
・充電ケース
・イヤーピース(S×4/M×4/L×4:M×2は本体に取り付け済み)
・USBケーブル(USB Type-C)
・取扱説明書
・クイックガイド
・保証書
・割引カード
が同梱する。取扱説明書は全42ページの小さな冊子で、English(英語)およびFrancais(フランス語)、日本語、Espanol(スペイン語)、Italiano(イタリア語)、Deutsch(ドイツ語)の6カ国語で記載されている。
独自の形状をしたイヤーピースは各サイズともに4個ずつ同梱しており、Mサイズの2個はイヤホン本体に最初から装着されている。イヤーピースをはじめに見た時はサイズの違いがまったくわからなかったが、イヤーピース先端部分を見比べると大きさが異なることに気付く。
取扱説明書は6カ国語に対応
日本語ページの(1)内容物と(2)各部のなまえ
同じく(3)装着方法(非常に重要)、(4)使用方法の説明、(5)製品仕様
同じく(6)使い方、(7)LEDランプ
同じく(8)よくある質問と警告
日本語ページでは8項目にわたって取り扱い方や仕様などが記載されている。わずか7ページではあるが、使用するために最低限必要な内容は記載されている。説明書の大きさ自体が手のひらサイズで小さいため仕方がないが、記載されている文字もかなり小さく感じたので、小さい文字が読みにくい人は注意が必要だ。
クイックスタートガイド表面を開いた状態
クイックスタートガイド裏面を開いた状態
Quick Start Guide(クイックスタートガイド)と記載された横長の用紙はペアリング方法やANCモードの切り替え方法、イヤホン本体のタッチ操作の方法が記載されている。こちらは取扱説明書よりも大きな文字とイラスト表記で見やすいが、すべて英語表記だ。なお、取扱説明書の日本語ページ以外は、クイックガイド、保証書、割引カードのいずれもすべて英語表記のみとなっている。
■本体の操作や仕様をチェック
充電ケースの表面
充電ケースの裏面
ここからは充電ケースやイヤホン本体をチェックしていこう。充電ケースの表面にはCOUMIのロゴが、裏面には技適マークやリサイクルロゴ、Bluetoothロゴや充電ケースの仕様も記載されている。
充電ケース内蔵のバッテリー容量は720mAhで、イヤホン本体は60mAhとなっており、連続再生時間はイヤホン単体でANCをOFF状態で約7.5時間、ANCをON状態で約5.5時間、充電ケース併用でANCをOFF状態で約41時間、ANCをON状態で約30時間。1日2時間程度の利用であれば、ANCをON状態で充電ケースと併用すれば2週間は持つ計算になる。
ちなみに筆者も原稿執筆のために、3日程度、1日あたり連続で5〜6時間程度、試聴で利用したが1度も充電ケースを充電することはなかった。
なお、取扱説明書の記載ではBluetoothはバージョン5.0となっているが、取扱説明書は古い第1世代と同じものとなっているということで、実際の製品はバージョン5.1になっているということだ。対応プロファイルはHFP/HSP/A2DP/AVRCP/SPP/PBAPとなっている。
充電ケース背面
充電ケースのストラップ
ストラップを取り外した状態
充電ケースの背面にはUSB Type-C端子とストラップホールがあり、ストラップが最初から取り付けられている。最初から革風のストラップが付いているのはなかなか珍しい仕様だ。
この革風のストラップは、ストラップホールに対してきっちりした太さのため、結構頑張らないと外れない。ストラップホールから取り外す際、最初はピクリともしなかったが、左右に交互に引っ張ると次第に動きはじめ、外した後は結構な勢いで毛羽立ってしまった。そもそもどうやってこの穴に通したのか不思議なほど謎仕様だが、よほど嫌ではない限り無理にストラップを外すのはおすすめしない。
充電ケースを手に持ったところ
充電ケース自体はサラサラとした質感で手触りは良いが、引っかかる部分があまりないのでつるんと落としてしまう恐れがある。蓋を開ける際もすべりやすく感じたので、慎重に開けることをおすすめする。
充電ケースを開けたところ
充電ケースの内側にはLRの表記と中央にLEDランプを搭載
イヤホン本体と充電ケースのLEDランプ
充電ケース内側のLEDランプは、
・充電中:白いランプが点滅
・充電完了およびイヤホンを充電中:白いランプが点灯
といった内容となっている。
またイヤホン本体のLEDランプは、
・充電中:白いランプが点滅
・充電完了:ランプが消灯
・電源ON:白いランプが1秒間点灯
・電源OFF:赤いランプが1秒間点灯
・ペアリングモード:赤と白のランプが交互に点滅
となる。
イヤホン本体の電源ON/OFFは基本的に充電ケースの開け閉めで可能なのでLEDランプを意識することはあまりない。ペアリングモードも、最初に充電ケースの蓋を開けただけで起動していた。イヤホン本体を充電ケースに収納して、ペアリングしたスマホのBluetoothをOFFにした状態で、充電ケースを開けてイヤホンを取り出すと自動的にペアリングモードが起動して別のスマホとペアリングできた。
取扱説明書も確認したが、どうやらペアリングモードを起動するための特別な操作はないようで、ペアリングしたデバイスがあれば自動で接続し、ペアリングしたデバイスがなければ自動でペアリングモードが起動するという仕様になっているようだ。
イヤホン本体
イヤホン本体の内面
絶縁シールを剥がしたイヤホン本体の内面
イヤホン本体を手のひらに乗せたところ
イヤホン本体の内側の充電端子部分には絶縁シールが貼ってあるので最初に取り外しておこう。また、イヤホン本体をくまなく見てみたが、LRの表記がなかった。形状で認識はできるが、表記自体がないので注意したい。
またイヤホン本体の正面にはCOUMIのロゴと、円形のやや窪んだ部分がある。この窪んだ部分がタッチボタンとなっており、ここでタッチ操作をする。具体的なタッチ操作は以下の通りだ。
●左右共通
・電源ON:充電ケースから取り出すもしくは3秒間押す
・電源OFF:充電ケースに入れるもしくは6秒間押す
・着信時 電話に出る:ワンタップ
・着信時 電話を切る:ワンタップ
・着信時 着信を拒否する:2秒間押す
・音声アシスタントを呼び出す:1秒間押す
●左耳側の操作
・ANCとノーマルの切り替え:ダブルタップ
・曲戻し:2秒間押す
・音量を下げる:ワンタップ
●右耳側の操作
・再生と一時停止:ダブルタップ
・曲送り:2秒間押す
・音量を上げる:ワンタップ
操作で注意したいのは音量上げ下げの際にワンタップを繰り返して段階的な調整をしなければいけない点だろう。気持ち的には連続タップをしてしまいそうになるが、連続でタップすると左耳側はANCとノーマルモードの切り替えに、右耳側は再生もしくは一時停止操作になってしまうので、連続して音量を上げたり下げたりできないことを覚えておく必要がある。
耳への装着は内側にねじるようにして装着するのだが、その際にタッチボタンに触れて誤操作してしまうこともよくあったので、装着時は誤操作に気を付ける必要もある。なお、イヤホン本体正面のタッチボタン横にある穴が「ノイズリダクションマイク」で内側の先端にある穴が「通話マイク」となっている。
スマホのBluetooth設定画面。ペアリング前の画面(画像=左)、ペア設定確認画面(画像=中央)、ペアリング後の画面(画像=右)
ペアリングの仕様については先に触れたが、ペアリング方法についても簡単に紹介する。イヤホン本体の電源とスマホのBluetoothをONにした状態で、スマホのBluetooth設定画面で「COUMI ANC-860」をタップしてペア設定の確認画面でペアリングを承認すれば完了だ。
別の機器にもペアリングする場合は、ペアリング済み機器のBluetoothをOFFにしたり電源を切ったりすればよい。筆者も2台のスマホにペアリングしたが、特に迷うこともなく簡単にペアリングできた。
COUMI EQ App
COUMIでは「COUMI EQ App」をiOSおよびAndroid向けに提供しているが、COUMI ANC-860はこのアプリには対応していない。アプリをダウンロードしても利用できないので、COUMI ANC-860は単純にスマホやPCと接続して利用できるワイヤレスイヤホンとなる。
使用感としてはまず装着感はとても良いと感じた。密閉感もあり、大口径スピーカーやANCによって没入感も得られる。低音もしっかりしており、大音量でも聴きやすいと感じた。ANCとノーマルモードの切り替えは音楽を流しながらだと正直わかりにくいが、音を流さず屋外で切り替えるとその違いは確認できる。
また機能面として片耳での利用も可能で、音楽を聴いている途中に片方を充電ケースに収納しても片方は途切れることなく試聴でき、収納したイヤホンを再度取り出して装着すれば再び両耳で試聴できる。とてもシームレスに片耳試聴と両耳試聴ができて好印象だ。この価格帯としては納得できる音質と機能だろう。手軽に購入できるワイヤレスイヤホンを探している人には十分おすすめできる製品だ。
最後にCOUMI ANC-860の開封からペアリングまでを試した動画を紹介する。
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