秋吉 健のArcaic Singularity:5G成功の鍵は「体験価値」にある。MNO各社が通信エリアや対応端末よりも苦心する5G普及のためのキーポイントについて考える【コラム】



5Gの現在と課題について考えてみた!

……人々から5G熱が、一向に上がってきません。

KDDIおよび沖縄セルラー電話は25日、都内にて「UNLIMITED WORLD au 5G 発表会 2020Autumn」を開催し、5G対応スマートフォン(スマホ)6機種を発表しました。今回発表された機種はすべて5G対応となり、auブランドによる5G推進と通信世代移行の姿勢を明確にした形です(4GスマホはUQモバイルでの展開を行い、差別化していく)。

KDDIに限らず、移動体通信事業者(MNO)各社は5G通信を主力に据えた戦略を推し進めていますが、その実態は非常に厳しいものです。対応端末こそハイエンドからローエンドまで幅広く充実してきましたが、エリア展開は遅々として進まず、ユーザーが「5Gは凄い」と感じられる体験があまりにも乏しいのが現状です。

サービス開始前の喧伝具合との落差が激しい昨今の5G関連の話題の少なさはどうしてなのでしょうか。また現状からの打開策はあるのでしょうか。感性の原点からテクノロジーの特異点を俯瞰する連載コラム「Arcaic Singularity」。今回は5Gの現在と普及に向けて山積する課題について考察します。


各社が苦慮する5G普及の「障壁」とは何か


■5Gエリアはどこにある?

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