秋吉 健のArcaic Singularity:MNO各社が陥っている「5G普及のジレンマ」とは何か。料金やエリア、製品などから5G普及のカギを探る【コラム】



5G普及のカギについて考えてみた!

3月末にNTTドコモおよびau(KDDIおよび沖縄セルラー電話)、ソフトバンクの3者から一斉に「5G(第5世代通信システム)」サービスがスタートしました。とはいえ、発売済みの5G対応スマートフォン(スマホ)はシャープ製「AQUOS R5G」とサムスン電子製「Galaxy S20 5G」、ZTE製「Axon 10 Pro 5G」などの数機種しかなく、選択肢が非常に限られています。

また対応エリアについても前回のコラムでも軽く触れたように、各社ともに現状ではスポット的な基地局整備に留まっており、5Gの恩恵に預かれる人はかなり限定されます。

果たして5Gサービスはいつ頃普及の兆しを見せ、一般人を巻き込むトレンドとなっていくのでしょうか。感性の原点からテクノロジーの特異点を俯瞰する連載コラム「Arcaic Singularity」。今回は5Gエリアの現状や料金設定、端末の発売状況などを読み解きながら、5G普及のカギを探ります。


5Gが「普通に」使える日はいつ来る?


■各社の5G料金プランをざっくり紹介

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