Xiaomiが新フラッグシップスマホ「Mi 10」と「Mi 10 Pro」を発表!1億800万画素カメラを搭載し、DxOMARKでは最高点を獲得



シャオミの新しいフラッグシップスマホ「Mi 10」と「Mi 10 Pro」が発表!

Xiaomi Communications(以下、Xioami)は13日(現地時間)、中国にて「オンライン発表会」を開催し、同社の新しいフラッグシップスマートフォン(スマホ)「Mi 10」および「Mi 10 Pro」を発表しています。

中国では2020年2月14日(金)10時に発売され、両機種ともに内蔵メモリー(RAM)と内臓ストレージの違いで複数のモデルが用意されており、本体カラーはMi 10が鈦銀黒および蜜桃金、氷海藍の3色展開、Mi 10 Proが星空藍と珍珠白の2色展開となっています。

価格はMi 10の8GB RAM+128GBストレージで3,999中国元(約63,000円)、8GB RAM+256GBストレージで4,299中国元(約68,000円)、12GB RAM+256GBストレージで4,699中国元(約74,000円)、Mi 10 Proの8GB RAM+256GBストレージで4,999中国元(約79,000円)、12GB RAM+256GBストレージで5,499中国元(約86,000円)、12GB RAM+512GBストレージで5,999中国元(約94,000円)。

なお、グローバル向けにはスペイン・バルセロナにて開催予定だった「MWC Barcelona 2020」で発表予定でしたが、展示会自体の開催が中止となったので同社ではプレスカンファレンスも延期すると案内し、後日改めて発表する予定だとしています。


Mi 10およびMi 10 Proは同社のフラッグシップスマホ「Mi」シリーズの最新機種で、すでに昨年12月のQualcommのイベントにてハイエンド向けチップセット(SoC)「Snapdragon 865」を搭載することが明らかにされていましたが、両機種ともにSnapdragon 865 5GB Mobile Platformによって5GやWi-Fi 6に対応しています。

ディスプレイや外観も共通で、画面はSamsung Display製のアスペクト比19.5:9の縦長な左右が湾曲した約6.67インチFHD+(1080×2340ドット)有機EL(AMOLED)となっており、HDR10+やDCI-P3をサポートするほか、パネルは最大1120nitの明るさ、コントラスト比500万:1、リフレッシュレート90Hz、タッチサンプリングレート180Hzとなっています。


またMi 10 Proは最高レベルの色精度を提供し、DisplayMateによる色精度単位だえるJNCDが0.55未満および色差では△Eが1.1未満となっており、販売前に18の生産ラインで72台のカラーアナライザーと2台の分光放射計で慎重に校正され、意図した通りに色を正確に再現できるとしています。

さらに画面内指紋センサーを搭載しているほか、画面左上に3.84mm(見た目では4.08mm)と口径の小さなパンチホールが配置され、表面はガラスではなく、ガラスの代替として使えるプラスチック「COP(シクロオレフィン)」を利用することで加工しやすくなったため、画面の下側の縁(ベゼル)もMi 9の約3.6mmから約3.32mmに狭まり、より全画面デザインが進化しているとのこと。


Mi 10は光沢のあるブラックおよびブルー、ゴールドの3色、Mi 10 ProはAGコーティングを施したマットなブルーとホワイトの2色展開



カメラはMi 10およびMi 10 Proともにフロントカメラが約2000万画素CMOS/広角レンズ(F2.2)、リアカメラがメインの光学手ブレ補正(OIS)に対応した1/1.33型の約1億800万画素CMOS(1画素0.8μm)/広角レンズ(25mm相当・F1.69)を中心としたクアッドカメラとなっています。

ただし、構成が異なっており、Mi 10は広角+超広角(画角123°)+マクロ(2〜10cm)+奥行き測位用、Mi 10 Proは広角+超広角(画角117°)+望遠(光学2倍)+超望遠(光学10倍)となっており、メインの広角カメラもレンズがMi 10は7毎構成(7P)ですが、Mi 10 Proは8Pレンズとなっているとのこと。

メインの1億800万画素CMOSは「Mi Note 10]]」シリーズと同様に4画素を1つにまとめて明るく撮影できる技術に対応し、8Kムービーの撮影の撮影などにも対応。構成は具体的にはMi 10が約1300万画素CMOS(1画素1.12μm)/超広角レンズ(F2.4・6P)、約200万画素CMOS(1画素1.75μm)/マクロレンズ(F2.4)、約200万画素CMOS(1画素1.75μm)/奥行き測位用(F2.4)。


Mi 10のリアカメラ

Mi 10 Proが1/2.8型の約2000万画素CMOS(1画素μm)/超広角レンズ(16mm相当・F2.2・6P)、1/2.6型の約1200万画素CMOS(1画素1.4μm)/望遠レンズ(50mm相当・F2.0・6P)、OIS対応の1/4.4型の約800万画素CMOS(1画素μm)/超望遠レンズ(94mm相当・F2.0・5P)。これにより、Mi 10 ProのリアカメラはDxOMarkでスマホでは最高点となる124点(静止画:134点、動画:104点)となったことが紹介されました。



Mi 10 Proのリアカメラ



Mi 10 ProはDxOMarkで最高となる124点を獲得(従来までの1位は「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」の123点

カメラの他にもMi 10およびMi 10 Proは同社の製品の中で最も強力なオーディオ機能を提供し、音響システムには1.2ccの大型な音響空洞を備えた対称デュアル1216リニアスピーカーが内蔵されており、音量が前機種よりも2倍に大きくなりました。またAIによるオーディオチューニングを提供し、さまざまな使用状況と再生シナリオに適応して音質を向上させ、比類のない没入型オーディオエクスペリエンスを提供ることで、DxOMarkの音響評価でも76点を獲得したということです。

さらに性能面でもSnapdragon 865に加えて、RAMはより高速な最大伝送速度5500MbpsのLPDDR5を採用して電力効率を維持しながらパフォーマンスを最大50%向上させることができるほか、ストレージもUFS 3.0と新しいWrite Turboテクノロジーをによって最大毎秒730MBの最大連続書込速度を実現しています。


これらの高性能を引き出すために3000mm2の大きな面積のVC(蒸気チャンバー)とグラフェン、6層グラファイトによって構成された液冷システムを搭載し、銅箔ヒートシンクとサーマルジェルとともに本体全体を冷却させ、本体の極端な温度上昇が起きないようになっています。

バッテリー容量はMi 10が4780mAh、Mi 10 Proが4500mAhで、Mi 10は有線で最大30W、ワイヤレスで最大30W、Mi 10 Proは有線で最大50W、ワイヤレスで最大30Wの急速充電に対応。外部接続・充電端子はUSB Type-Cで、NFC Type A/BやBluetooth 5.1、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠(2.4および5.xGHz)の無線LAN(Wi-Fi)にも対応。



携帯電話ネットワークは5GのNR方式におけるSA(スタンドアローン)およびNSA(ノンスタンドアローン)をサポートし、4G(LTE方式)や3G(W-CDMA方式)、2G(GSM方式)にも対応します。SIMカードスロットはnanoSIMカード(4FF)が2つのデュアルSIMで、デュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)に対応。OSはAndroid 10ベースの独自ユーザーインターフェース「MIUI 11」をプリインストール。



記事執筆:memn0ck


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