農業分野でのシリコンバレー化を目指す! 埼玉・深谷市がDEEP VALLEY アグリテック集積宣言
アグリテックとは、農業(Agriculture)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語で、テクノロジーを活用した革新的な農業です。埼玉県・深谷市は、これからの人口減少社会における持続可能な社会の実現のため、「農業」と「最先端技術」の融合を目指す「DEEP VALLEYアグリテック集積宣言」を行いました。
深谷市の農業産出額は、約350億円と全国で23位、野菜の産出額に限ると全国で6位と、深谷ねぎをはじめ首都圏に多種多様な農産物を供給する、全国でも有数の農業のまちです。しかし、深谷市でも農家の高齢化が進み、使われない土地が増えてきているといいます。また、農業は「きつい」「稼げない」「休めない」などのイメージがあり、後継者が減少しているという問題もあります。これらは深谷市だけの課題ではありませんが、近い将来に確実に訪れる危機であり、早急に手を打つ必要があると今回のプロジェクトが動き出しました。
アグリテック分野のビジネスコンテスト「DEEP VALLEY Agritech Award 2019」は先進的な技術を有する企業や個人に対して出資を行い、アグリテックの誘致・定着を図るというもので、出資金は総額1000万円が用意されているということです。
深谷市の小島進市長は「この地から日本の農業課題の解決を図り、これからの日本の産業の発展に資する企業や人材を多く輩出していく」と宣言。
深谷市は、郷土の偉人「渋沢栄一」が幕末から昭和にかけて「論語と算盤」の精神で行ったと同じように、民間による経済の力を応用し、地域、そして日本の課題の解決に挑戦するということで、農業課題を解決する知恵や技術を全国から広く求め、我々のビジョンに共感する仲間を広く募り、農業課題の解決に向けて地域一丸となって全力で取り組むということです。
日本中、いろいろな地域で向き合わなくてはいけないこの課題。深谷市のチャレンジに注目が集まります。
ディープバレーアグリテックアワード2019ホームページ