秋吉 健のArcaic Singularity:本当に若者は音楽を聴かなくなったのか?スマホ全盛時代における音楽と人々との「今」を考える【コラム】



音楽と人々との関係の在り方について考えてみた!

先日、筆者の好きな音楽アーティストのアルバムCDをiTunesに取り込んでいる最中、ふと「そういえば今の若い人たちはCDから音楽をリッピングするなんて手間は掛けないんだろうな。というか、そもそもPC(パソコン)を自宅で使わないか……」と考えていました。

思い返せば、CDのリッピングが問題視されたのは2000年頃。当時はまだ音楽をパソコンで取り込むとか、MP3データにして持ち歩くといったことは珍しく、その取り扱いに関しても様々に議論があった時代です。そのため2002年あたりからパソコンへの取り込みができない「コピーコントロールCD(CCCD)」といったものが登場してきましたが、音楽CDとしての規格上の逸脱(レッドブック違反ではないが規格外用途)、コピープロテクトの甘さによる無意味さ(結局リッピングできてしまった)、そして何より音楽CDとしての音質が悪くなるという本末転倒ぶりもあり、早々に世の中から消えていきました。

そんなすったもんだの2000年代も振り返ってみればまだまだ音楽に元気があった時代でもあり、様々なジャンルとアーティストの作品がヒットチャートを賑わせていましたが、それも2010年代に入ってくると状況が一変します。AKB48に始まるグループアイドルによる楽曲がランキングを独占するようになり、またそのランキング自体もCDに付属する握手券などの特典狙いによる大量購入が大きな要因となるなど、音楽人気のみでのランキングとは言い難い状況を生んだことはみなさんもよくご存知のことかと思います。

そんな音楽と音楽業界の在り方に「音楽は死んだ」「若者の音楽離れ」などとまことしやかに囁かれるようになりましたが、本当に音楽は死んだのでしょうか。そしてまた若者は音楽を聴いていないのでしょうか。感性の原点からテクノロジーの特異点を俯瞰する「Arcaic Singularity」。今回は音楽と人々との関係の「今」を考えます。


みなさんは音楽をどのくらい聴きますか?


■若者は音楽から離れていない

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