ドローンやジンバルで「ちょっといいモバイル」を!新端末の販売開始や新料金プランも発表された「楽天モバイル新商品説明会」を写真と動画で紹介【レポート】


楽天モバイルがドローンやジンバルの販売を開始!

仮想移動体通信事業者(MVNO)による携帯電話サービス「楽天モバイル」を運営する楽天は8日、都内にて「新商品説明会および体験会」を開催し、DJI製の高性能ドローン「MAVIC PRO」やスマートフォン(スマホ)用3軸ジンバル「OSMO mobile」を発売すると発表しました。販売はすでに12月9日より開始されており、まずは楽天モバイルのオンラインショップでの販売となっています。

またこの販売に伴い、MAVIC PROとスマホおよび楽天モバイルのSIMカードを同時に購入した場合のセット割も発表されました。セット割の対象となるスマホは「honor 8」および「HUAWEI P9 lite」、「ZTE BLADE E01」の3機種で、MAVIC PRO+SIMのみのセット割も含めて4つのプランが選べます。

「MAVIC PRO」Fly More Combo+honor 8+SIMセットの店頭販売価格は個別購入時より13,000円(税抜)引きとなる187,984円(税込)、分割払い+分割手数料は初回7,848円、2回目以降7,832円+分割手数料/月の24回払いとなります。

また「MAVIC PRO」Fly More Combo+HUAWEI P9 lite+SIMセットの店頭販売価格は個別購入時より13,000円(税抜)引きとなる174,139円(税込)、分割払い+分割手数料は初回7,274円、2回目以降7,255円+分割手数料/月の24回払いとなります。

さらに「MAVIC PRO」Fly More Combo+ZTE BLADE E01+SIMセットの店頭販売価格は個別購入時より12,800円(税抜)引きとなる144,259円(税込)、分割払い+分割手数料は初回6,507円、2回目以降6,491円+分割手数料/月の24回払いとなります。

最後に「MAVIC PRO」Fly More Combo+SIMセットの店頭販売価格は144,259円(税込)、分割払い+分割手数料は初回6,507円、2回目以降6,491円+分割手数料/月の24回払いとなります。またこのセットでは10GBプランまでの月額基本料金3ヶ月分が無料(最大8,800円)になる特典が適用されます。

この他、AQUOSケータイ SH-N01やAQUOS SH-M04の販売開始など、さまざまなサービスが発表された本説明会の模様を写真と動画で紹介します。

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ユニークな商品展開を次々に打ち出す楽天モバイル


■新たなコミコミプランや口座振替による料金支払対応などを開始
説明会冒頭で登壇したのは楽天執行役員楽天モバイル事業の大尾嘉 宏人氏。かねてよりアナウンスのあったAQUOSケータイ SH-N01やAQUOS SH-M04、honor 8といった同社の主力商品の発売開始や新たなコミコミプランを発表しました。

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楽天執行役員楽天モバイル事業 大尾嘉 宏人氏


AQUOSケータイ SH-N01は12月1日よりすでに受付が開始されており、AQUOS SH-M04も12月9日より新規受付を開始。またAQUOS SH-M04と9月21日より販売が開始されているhonor 8には新たなコミコミプランが設定されます。

AQUOS SH-M04は月々2GBのデータ通信と5分間のかけ放題がセットの「コミコミプラン M」が設定され、1年目は月額2,480円(税別)、2年目が月額3,480円となります。申込受付はオンラインショップでは12月13日から、店頭では12月16日からとなっています。

honor 8は月々4GBのデータ通信と5分間のかけ放題がセットの「コミコミプラン LL」が設定され、1年目は月額3,480円(税別)、2年目が月額4,480円となります。申込受付はオンラインショップでは12月13日から、店頭では12月7日からとなっています。

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移動体通信事業者(MNO)のような”2年縛り”のプランを展開するのが楽天モバイルの特徴にもなっている


サービス面では兼ねてより要望の多かった口座振替による料金支払に11月29日から対応を開始、12月28日には直営店となる「楽天モバイル 下北沢 ViTO 下北沢北口店」をオープン予定です。

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料金支払の口座振替対応は他MVNOでも非常に要望が多い


また家族や同名義などの制限なく任意の契約5件を選択してデータ容量をシェアできる「データシェアサービス」の受付を12月20日より開始すると発表しました。同社では活用例として友人や会社の同僚とのシェアなどを挙げています。データシェアサービスの開始時期は2017年1月より開始するとしています。

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何かと便利なデータシェア。サービス開始が待ち遠しい


■ガジェット欲をくすぐる変形機構を備えた「MAVIC PRO」
説明会後半は楽天モバイル事業チーフプロダクトオフィサーを務める黒住吉郎氏が登壇し、DJI製高性能ドローン「MAVIC PRO」やスマホ用3軸ジンバル「OSMO mobile」の発売の発表を行いました。

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楽天モバイル事業チーフプロダクトオフィサー 黒住吉郎氏


MAVIC PROはDJI製では最もコンパクトなパーソナルドローンであり、回転翼部を折りたたんでコンパクトに収納できるのが最大の特徴です。折りたたみ時のサイズは500mlのペットボトル程度で、回転翼の展開も非常に簡単です。

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非常にクイックで高度な姿勢制御が可能なMAVIC PRO


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プレゼンはMAVIC PROを飛行させつつ行われた


性能面では本体に高性能な3軸ジンバルを備えた4Kカメラとビジョン・ナビゲーションシステムを装備し、最大4kmの通信距離と27分間の長時間飛行が可能です。操作にはスマホをモニターやタッチ操作パネルとして活用する専用プロポが用意され、被写体をマークして自動追尾撮影を行うトラッキング機能なども備えており、動画や静止画を撮影しそのままライブ配信することも可能です。

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収納時はここまで小さくなる


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前述のセット割では、一般販売では別売りの専用ポーチも付属する


説明会終了後にはインストラクターによる実演飛行が行われ、事前登録を行った取材陣も実際にドローンを操作できる体験コーナーが設けられました。

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壇上の黒住氏をトラッキングして追従撮影を行う様子


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インストラクターによる操作説明の様子


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ステルス戦闘機のような独特のデザイン


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従来のドローンは巨大なアタッシュケースのような収納ケースを持ち歩く必要があったが、MAVIC PROはここまで小さくなるため小さなポーチやバッグでもらくらく収納できる


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スマホをモニター代わりに使う専用プロポ。こちらも小さく折りたたんで収納できる


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収納ポーチや充電ケーブルなどが付属する


■スマホをプロ並みの動画撮影機器に変える「OSMO mobile」
OSMO mobileはすでに先日レビューを行った最新のスマホ用3軸ジンバルです(レビューの内容などはこちらをご参照下さい)。ジンバルとはカメラの手ブレを抑えるためのアタッチメントで、デジタルスタビライザーなどとも呼ばれます。

黒住氏も壇上で実際に操作実演を行い「こんなに揺らしても大丈夫」と強力な手ブレ補正性能をアピール。会場にも10台近いOSMO mobileが用意され、取材陣もそれぞれ手に取り撮影機器としての性能の高さを実感していました。

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スマホ用のジンバルとしては最小クラスで携帯性にも優れている


OSMO mobileもまたMAVIC PROと同じく指定した被写体を追従するトラッキング機能を備えており、そのほかにもモーション・タイムラプス撮影機能やパノラマ撮影機能、ライブストリーミング機能など多彩な利用が可能です。価格は32,400円(税抜)となっており、12月9日よりオンラインショップにて販売が開始されています。

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それなりに高価だが価格に見合った価値がある


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ずらりと並べられたOSMO mobile。スマホにはhonor 8やZen Phone 3などが使用されていた


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OSMO mobileやMAVIC PROの制御には専用アプリ「DJI GO」が使用される。DJI GOはiOS版とAndroid版が用意されている


OSMO mobileによる被写体のトラッキング機能については以下の動画からもご覧いただけます。


S-MAX:楽天モバイル「OSMO mobile」トラッキング機能動作テスト

動画リンク:https://youtu.be/1SWtRhpoku4

■ドローンやジンバルで楽天モバイルらしい「楽しい毎日」を
格安スマホや格安の料金プランを売りとしたMVNOの中でも、スマホ本体とSIMをセットにして割引料金プランを設定するなど一際ユニークな施策が目立つ楽天モバイルですが、今回のドローンやジンバルの販売もまた同社らしい面白い試みだと感じました。

しかし、非常に高価なドローンとスマホおよびSIMのセット割がある一方で比較的安価でドローンよりも汎用性に優れたジンバルとのセット割がない点などは若干残念にも感じられます。

単なる安さだけではなく「スマホをもっと便利に、もっと気軽に楽しんでもらいたい」という同社の試みが消費者の目にどう映るのか、とても興味深いところです。

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「ちょっといいモバイル」の実現へさまざまなアプローチを重ねる楽天モバイル


記事執筆:あるかでぃあ


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