シャープがスマホ「AQUOS」シリーズの″Re-Branding(リブランディング)″を発表!新製品説明会で語られた新たに狙う方向性とは?!人に一番近い存在めざす【レポート】


AQUOSが狙う新しブランディングとは?

シャープは21日、都内で「スマートフォン・新世代ケータイ 新製品発表会」を開催し、同社のスマートフォン(スマホ)およびタブレットの「AQUOS」シリーズにおけるブランド戦略とこの秋冬以降にかけて発売する新製品について説明を行った。

発表会に登壇したのはシャープ 執行役員 コンシューマーエレクトロニクスカンパニー カンパニーEVP兼 通信システム事業本部長の川口登史氏が「シャープのめざす方向性」を、シャープ コンシューマーエレクトロニクスカンパニー 国内マーケティング統轄部 情報通信プロモーション部 部長の河内巌氏が今秋以降発売の製品特徴をそれぞれプレゼンテーションで説明した。本記事ではまずはこの発表会の模様を写真で紹介していく。

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シャープの川口氏

最初に登壇した川口氏は「ここ数年間、シャープのブランドは顔が見えにくく感じている」と切り出し、その原因として「他社との差異が分かりづらくなってきている」とし、「方向性の再構築が必要である」という考えを示した。

シャープのめざす方向性は「技術のシャープ」を継承しながら「"目の付けどころがシャープ"のシャープ」を再強化、さらに「人にいちばん近いシャープ」という要素を新たに付加することで「人に寄り添い、新しい価値を提供し続ける企業」とすると述べた。

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今年10月の組織改編で発足したシャープのCE(コンシューマーエレクトロニクスカンパニー)は、家電をクラウドに接続して人工知能化し、もっと人に寄り添う存在にするためにモノの人工知能化(AI × IoT = AIoT)を新ビジョンとして掲げていくことを明らかにした。

シャープはすでにスマートフォンの分野ではAIを活用した「エモパー」でこのビジョンを実現しており、今後はモノの人工知能化を加速させていきたいと語った。

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さらにAQUOSスマートフォンは「Re-Branding(リブランディング)」を図っており、「これまでユーザーのスマートフォンに対する不満を解消するためのポジションをリードしてきたが、現在はスマートフォン導入期に見られたスマートフォンの不満はほぼ解消されてきている」と、これまでスマートフォンの取り組みを説明した。

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そして、シャープは次のステージ「コミュニケーション」へ進んでいくと語り、「AQUOSスマートフォンを使うことによって新たな会話や行動を生み出していく、人に寄り添うパートナーへ変わっていきたいと考えている」と述べた。これにより、AQUOSスマートフォンは「人」「モノ」「心」を繋ぐパートナーとなり、「活きる力を起動する」ことがメインメッセージであると語った。

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シャープの河内氏


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続いて、河内氏は壇上に上がって「テクノロジーはどこまで『活きる力に』なれるか」をテーマに各製品の特徴を説明した。その中でもスマートフォンの生命感を表現するために光をテーマにし、人の感情に例えて色や光り方で生命感を出し愛着のあるものとしていると解説した。

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また、注力しているエモパーは最新版ver3.0になり、声と光の表現に加えて自分の感情を表現できるようになった。例えば、周囲の変化を察知し、朝の光を認識して「わぁ、まぶしい」と話すようになったのだという。

さらに、ロック画面ですぐに使えるエモパーメモの用途として、スケジュールに登録するほどのことではないが、忘れると困るような日常のことをエモパーに覚えてもらうという解説。これは例えば、「帰りにDVDを返す」とメモしておけば、エモパーが「帰り」というシチュエーションを認識して適切なタイミングでDVD返却をリマインドしてくれるんだとのことだ。

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エモパーの誕生日が11月14日であることも披露されたほか、エモパーの技術はロボット型の電話機「RoBoHoN(ロボホン)」にも展開している。

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一方、液晶についても秒間120フレームの高速表示を可能とする「ハイスピードIGZO」を投入し、液晶アイドリングストップによるスタミナ性能とハイスピード表示の両方を可能とし、ワクワク感を起動する役割を担っていることを説明した。

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カメラ機能は位相差AFとコントラストAFを組み合わせたハイスピードAFで大事な瞬間を逃がさないことをアピール。従来のAFではタイミングを逃していたシーンでもハイスピードAFなら瞬時にピント合わせができるのでAQUOSスマートフォンのカメラ活躍の場が広がりそうだ。

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また、高画質レンズを新開発し、さらに「GR certified」を取得しているので画質にも自信があることをアピール。展示会場には大きくプリントした作例写真も展示されていた。

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さらに光学式手ブレ補正を搭載しているので、撮影時のブレも吸収して暗いシーンでもブレのない写真撮影ができる。

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インカメラは35mm換算18mm相当の超広角レンズを搭載し、風景を含めた広い範囲が写る自分撮りができることをアピールした。

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人に寄り添うUIとして、持つだけで画面が表示される「グリップマジック」や指紋センサー機能なども紹介した。

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この秋から冬にかけて発売されるスマートフォンは7機種、そのうち2機種はSIMフリースマートフォンだ。

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さらに新世代ケータイも紹介し、今後もラインナップを広げていく意思を明らかにした。また、11月15日発売のテレビ機能付きホームタブレット「AQUOS ファミレド」にも触れ、シャープは様々なかたちで新しいコミュニケーション作りをしていく姿勢を見せた。

次回はこれらの今秋以降に発売される機種について写真と動画で紹介していく。

記事執筆:mi2_303


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