世界とデジタルの未来に触れる四日間!アクセンチュア就活イベント「Accenture Carrer Link Evetns」を開催


アクセンチュアは2015年3月2日、都内の会場で発表会を開催し、本日よりアクセンチュアの就職活動イベント「Accenture Carrer Link Evetns」というプロジェクトをスタートすると発表した。

このプログラムは、新卒向けのもので、人や未来とリンクさせる場を提供するプロジェクト。業界のトップランナーの話を聞けたり、同社の社員からのリアルな体験を聞けるとともに、就職活動という枠を越えて「仕事」について考えていくものとなっている。

このプロジェクトは全5回開催される「Accenture Link Lounge」と「Accenture Link Night」の2構成に渡る予定となっている。

本日の発表会の席上、同社の代表取締役社長である程 近智氏は、こうした人材関連の話題で発表会を開くのは初めてであるとし、「ITコンサルティング業界に入って34年目だが、大きな節目が来ていると感じている」と強調。「SMAC(※)というネーミングが出てきていることからも、従来と大きく発想を変えなければいけない」(程 氏)。

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アクセンチュア株式会社 代表取締役社長 程 近智氏

また、顧客からのニーズについてもスピード感、多様性といった面で変わってきているという。「アクセンチュア全世界で30万人もの人が働いているが、多様性を求められている。お客様とパートナーとなって“共創”の時代に入っている。アクセンチュアだけではできない、外のパートナーと仕事をしていく必要がある。SIerだけでなく、デザイナーや科学者、心理学者など。こうした人々とコラボレーションする機会が増えている」(程 氏)とのこと。

スピードに関しても、デジタルの影響で、これまであったビジネスモデルがすぐに破壊されてしまう。いま決済サービス業界が揺れている。将来代金などがビットコインで支払われてしまえば、為替手数料は入らない、クレジットカードのマージンも少なくなってくるなど、スピード感は求められているという。

※SMACとはソーシャルサービス(Social Service)、モバイル(Mobile)、ビッグデータ・アナリティクス(Big Data Analytics)、クラウド(Cloud)それぞれの頭文字を取ったもの

そしてこの変化の時代に対して、我々の発想の転換も必要だと程氏。一人一人の自己実現のプラットフォームとしてアクセンチュアを解放して使ってもらうと言うことを加速しなければならないと程氏。「今年は1000名(新卒300名、中途700名)を採用するが、今毎月採用のためのオリエンテーションをしている」とのこと。「私たちの会社を卒業して、クライアント企業に入ったり、起業する人もいるし、世界機関で働く人もいる。アクセンチュアを活用してスキルアップ、人脈を広げる、自分の知らない領域を探索するなど、いろいろな使い方がある」(程氏)。

このために社内でも様々な教育プログラムを用意しているとのこと。「Accenture Carrer Maketplace」というものがあり、社内での部署異動を希望する人たちが国を超えて、日本からアメリカに行きたいとか、インドから日本へ来たいなど、30万人の労働市場ができている。日本でもドラフト制などを設けている場もあるが、アクセンチュアではすでにそれだけの市場ができあがっている。人を求めている部門、プロジェクトは採用活動をし、上司の許可なく手を上げて移ることができるそうだ。昨年の9月から開始し、日本でもすでに50名が異動しているとのこと。

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後ろのホワイトボードに貼られている模造紙は、程氏の話をもとに作られたグラフィックレコード。会議を見える化する一つの手法とのこと

「これからの日本はもっと人が動かなければいけないのではないか。私の原点はシリコンバレーのスタンフォード大学だが、工学部の教授は、元々教授だった人がスピンアウトして会社を作り、上場して会社を売って戻ってきた人だった。日本もそういった形で、組織やジェネレーションギャップ、派閥といったものはどんどん壊れるはず。アクセンチュアだけでは変えられないと思うが、是非このプラットフォームを使ってほしい。現社員は5000人程度だがOBは7、8000人いる。私の当時はこうしたプログラムはなかったが、部署異動することで様々な経験を積ませてもらっている。クロスボーダーかつ多様性を求められる時代になっている」(程氏)

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