ミャンマーのヤンゴン国際空港で「Ooredoo」のプリペイドSIMカードを購入!データ通信料は1MBあたり約1円【レポート】



shimajiro@mobiler

前回紹介したようにミャンマーを訪れ、さっそく玄関口の「ヤンゴン国際空港」にてプリペイドSIMカードを購入したわけだが、今回は現地の携帯電話会社「ミャンマー国営郵便・電気通信事業体(Myanma Posts & Telecommunications)」(以下、MPT)に続き、ヤンゴン国際空港で購入できるもう1つの携帯電話会社「Ooredoo」について価格などを紹介する。

ちなみに、MPTはミャンマー国営企業だが、Ooredooはカタールの民間の携帯電話会社で、2013年7月に携帯電話事業の免許が交付されたばかりとなっている。上記写真はOoredooのプリペイドSIMカードのパッケージとなる。

OoredooのプリペイドSIMカード デザイン
OoredooのプリペイドSIMカードデザイン


SIMカードの代金はミャンマーチャット(MMK)で1,500(約150円)だった。初期状態では残高がゼロになっているので、必要になる分だけトップアップ用のカードを購入する必要があるので、5,000MMK(約500円)分のトップアップカードを合わせて購入した。トップカードは空港カウンターにて販売されており、トップアップの手続はその場で行って貰える。今回購入したプリペイドSIMカードの情報は以下の通り。
◯購入したSIMカード情報
国名:ミャンマー
キャリア:Ooredoo
購入場所:ヤンゴン国際空港 国際線到着ロビー
購入価格:6,500MMK (SIMカード+トップアップカードの支払総額)
インターネット接続:10MMK約(1円)/1MB

SIMカードはレギュラー/micro兼用タイプなので、スマートフォンのほかモバイルWi-Fiルーターなどでも利用可能。

MPTと同じく、ヤンゴン国際空港の到着ロビーにOoredooのカウンターはなく、OoredooのプリペイドSIMカードは「TOURIST INFORMATION COUNTER」にて取り扱いされている。

「TOURIST INFORMATION COUNTER」にてOoredooのプリペイドSIMが販売されている
OoredooのプリペイドSIMを取り扱いしているカウンター


MPTと異なり、OoredooのプリペイドSIMカードの購入にあたってパスポートの提示は求められず、データ通信ものアクティベーションなしでインターネット接続が利用可能となった。インターネット接続はMPTのような時間制ではなく、1MBあたり10MMKの容量制となっている。この他、インターネット接続用のパッケージが用意されている。

Ooredoo Myanmar
プリペイドSIM向けのインターネット接続料金


MPTのプリペイドSIMは3Gのデータ通信を利用すると「データ接続1分あたり4MMK」で課金(プリペイド残高から減額)されるので、スマートフォンで常時インターネットに接続することを考えると、MPTと比べるとOoredooの料金体系の方が使いやすいように思った。

OoredooのプリペイドSIMでデータ通信が利用可能に
OoredooのプリペイドSIMでデータ通信が可能になったところ。利用した機種はSIMフリー版「GALAXY Note 3 N9005」


空港カウンターで案内されることが無かったので今回は試すことが無かったけれど、OoredooのWebサイトには、インターネット接続用のパッケージも紹介されている。

Ooredoo Myanmar


Ooredooのインターネットパッケージの概要は以下の通り。プラン登録はOoredooのSIMカードを入れた状態の電話機から、指定の電話番号への発信またはSMS送信で行うことができる。

◯OoredooのプリペイドSIMカード向けインターネットパッケージ
有効期間通信量料金FBボーナス
1日30MB500MMK20MB
1週間200MB3,000MMK140MB
1カ月1GB12,000MMK600MB
2GB19,000MMK
5GB45,000MMK
10GB79,000MMK


1週間以内の旅行でそれほど通信量が多くない場合は1週間のインターネットパッケージが丁度良さそうだ。なお、Ooredooのデータ通信用のアクセスポイント(APN)設定は以下のようになっていた。

◯Ooredoo APN設定内容

APN:internet
ユーザ名:なし
パスワード:なし


この他、MPTのSIMカードと比べると、OoredooのプリペイドSIMカードは、
 ・パスポートの提示が不要
 ・データ通信が時間制ではなく容量制で使いやすく、データ通信用のパッケージある
 ・データ通信用のアクティベーションが不要
というメリットがあり、「データ通信を手軽に使うことができる」という点では、Ooredooの方が優れているように感じるものの、ヤンゴンの市内に滞在中はMPTもOoredooもデータ通信状況は悪く、どちらも快適にインターネット接続を利用することができなかったのは残念なところだ。

ヤンゴン市内に滞在中はネットワーク接続そのものが圏外になることは稀だったけれど、電波は掴んでいるにも関わらずデータ通信が利用できなかったり、データ通信が有効にならないということが多々あり、データ接続は非常に不安定で速度も出にくかった。

ただし、ヤンゴン滞在の最終日に市内から空港へ向かう途中ではそれなりに快適な速度で(とはいえ、上下1Mbps程度)インターネットを利用することができたので、市内の中心部ではネットワークが混雑していたために通信速度が出にくかったのかもしれない。

Ooredooスピードテスト結果
Ooredoo回線でスピードテスト


そんなわけで、MPTとOoredooの両方のプリペイドSIMを購入してみたけれど、市内での通信環境は総じてイマイチだったので、ミャンマー滞在中に最も使っていたのはレンタルのモバイルWi-Fiルーターだったりする。

ただし、レンタルしたモバイルWi-Fiルーターについても、同じように市内中心部での通信速度は快適とは言い難く、単純に「容量の心配をする必要がない」という点でプリペイドSIMに比べると有利という程度だ。

ヤンゴン市内のスーレーパゴダでスピードテスト
ヤンゴン市内のスーレーパゴダでスピードテスト(レンタルのモバイルWi-Fiルーター)


記事執筆:shimajiro@mobiler


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