圧倒的高精細な564ppiの5.2インチWQHD液晶搭載!NTTドコモ向けウルトラハイスペックスマホ「ARROWS NX F-02G」を写真と動画でチェック【レポート】



帰ってきた!?ウルトラハイスペックスマホ「ARROWS NX F-02G」をフォト&ムービーで紹介!

既報通り、NTTドコモは30日、今冬および来春に発売・開始する新モデルや新サービスを披露する「2014-2015冬春モデル新商品発表会」を開催し、富士通製Androidスマートフォン「ARROWS NX F-02G」(以下、F-02G)を発表した。

発売時期は10月下旬を予定しており、すでに発表された9月30日(火)正午12時からドコモショップや公式Webストア「ドコモオンラインショップ」などにて事前予約受付が開始されている。価格は正確には公開されていないが、実質負担額が新規契約・機種変更・他社から乗り換え(MNP)で5万円台半ばとのことだ。

F-02GはNTTドコモ向け富士通製ハイスペックスマートフォン「ARROWS NX」シリーズの最新機種で、今夏モデル「ARROWS NX F-05F」(以下、F-05F)の後継機種となる。昨冬および今夏の富士通のフラッグシップスマートフォンは比較的スペックを抑え、安定した動作が売りとなっていたが、今回のF-02GはWQHD(1440×2560ドット)ディスプレイを搭載し、久しぶりに昨夏までのような“ウルトラハイスペック”を売りにしていると言っても良いモデルとなった。

一方で、F-05Fで搭載したジャストシステムと富士通がスマートフォン用に共同開発した日本語入力システム「Super ATOK ULTIAS」も引き続き搭載し、使いやすさも充実しており、新たに急速充電2(Quick Charge 2.0)が充電台でも可能となった。もちろん、ワンセグやフルセグ、NOTTV(モバキャス)、おサイフケータイ(FelicaおよびNFC)、防水、防塵、VoLTEなど対応していない機能がないくらいに充実している。

今回はこのF-02Gについて実際に発表会後の展示会場にてタッチ&トライすることができたので写真と動画を交えて紹介する。

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F-02Gの正面写真。左からWhiteおよびOrange、Blackで、ディスプレイ下部にはハードキーは搭載せず、「docomo Xi」のロゴが配置

F-02Gの特長はやはり「世界最高峰の高精細ディスプレイを楽しめるARROWS。」という触れ込みの画素密度564ppiというこれまでのフルHD(1080×1920ドット)ディスプレイよりも約1.8倍高精細な約5.2インチWQHDディスプレイを搭載した点だろう。

画面が高精細になったことで写真や映像などを細部まで鮮明に表示でき、奥行き感や立体感を表現できるようになったほか、どんな角度から見ても色や輝度変化の少ない高視野角なIPS液晶を採用し、直射日光下でも画面を見やすく自動調整する「スーパークリアモード」を搭載している。また、F-05Fに続き、映像補正技術「Xevic(ゼビック)」を搭載し、自然な色合いを実現している。

なお、F-05Fでは省電力性に優れいてる「ホワイトマジック」ディスプレイを搭載していたが、今回のF-02Fは解像度や視野角が有利なIPS液晶となっている。

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超美麗映像体験として従来までのフルHDディスプレイとの比較が行われていた


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超美麗映像体験でWQHD(写真=左)とフルHD(写真=右)をそれぞれアップで撮影したもの

デザインは側面にアルミニウム製のメタルエッジフレームを採用し、通信用のアンテナも兼ねており、全体的に八角形の「オクタゴンフォルム」による“メカっぽい”印象を受けるが、主に30歳台の男性をターゲットに開発されたとのことだ。

カラーバリエーションはBlack(ブラック)およびWhite(ホワイト)、Orange(オレンジ)の3色。Whiteはディスプレイの周りの縁(ベゼル)も白くなっている。また、質感はマット(非光沢)で指紋が付きにくくなっているほか、Blackのみ背面にテクスチャー模様が施されており、より滑りにくくなっている。

サイズは大きさが約145×74×9.5mm、質量が約168gと、ディスプレイがF-05Fから0.2インチ大きくなったため大型化しているが、厚みは約0.9mm薄くなっている。それなりに重量感もあるため、メタルエッジフレームとともに高級感と先進感を感じる質感だ。

一方、大型化もあり、バッテリー容量が3500mAh(取り外し不可)と、F-05Fの3200mAhよりもさらに1割近く増量した。また、急速充電2は付属の充電台でも利用可能になっている。

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F-02Gの背面写真。左からWhiteおよびOrange、Black

背面にはリアカメラやカメラ用LEDライト、外部モノラルスピーカー、マイク、FelicaおよびNFC用のアンテナ、赤外線端子、指紋センサーなどが配置。また、中央に「ARROWS NX」のロゴ、下部に背面カバーが外せないため技術適合証明などの各種認証マーク(いわゆる「技適マーク」など)が記されている。

リアカメラは「Xperia Z3」などと同じコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)相当のソニー製1/2.3インチ2070万画素裏面照射型CMOS「Exmor RS for mobile」や明るい5枚5郡のレンズを搭載し、超高精細ディスプレイの美しさを最大限に楽しめるようになっている。フロントカメラは広角レンズに対応した210万画素裏面照射型CMOS。

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F-02Gの左右側面。

左側面には充電台用の接点やSIMカードスロット、microSDXCカード(最大128GBまで)スロット、microUSB端子、右側面には電源キーや音量上下キーが配置されている。microUSB端子はF-05Fや「ARROWS NX F-01F」で採用されていたキャップレス端子からカバー(蓋)のあるものに変更されている。

これにより、防水(IPX5およびIPX8準拠)に加え、防塵(IP5X準拠)に対応したほか、要望の多かったUSB OTG(On-The-Go)にも再度対応し、USBキーボードやマウス、メモリーなどを利用できるようになっている。なお、HDMI対応のテレビなどに映像を出力できるMHLには引き続き非対応。

また、SIMカードも「iPhone 5」などで採用されているnanoSIM(ドコモnanoUIM)カードに変更されている。これはNTTドコモ向けの2014-2015冬春モデルの多くで採用されており、iPhoneに合わせる形となっている。

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SIMカードスロットおよびmicroSDXCカードスロット、microUSB端子のカバーを開けた写真


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SIMカードスロットは従来までのF-05Fなどと同様に引き出すトレイ式


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充電台に置いた写真。接点はマグネット式でぴったりとはまる

上側面には3.5mmイヤホンマイク端子およびワンセグ・フルセグ・NOTTV用ロッドアンテナ、下側面にはマイクが配置されている。2014-2015年冬春モデルの共通機能である本体のみでのハイレゾ音源再生に対応しており、ハイレゾ音源対応イヤホンを利用することで感動の高音質で空気感や臨場感で音楽を楽しめる。

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F-02Gの上下側面。従来モデルではカードスロットやmicroUSB端子が配置されていたが全面的に配置が変更されている


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内蔵アンテナによってワンセグやフルセグ、NOTTVも映りやすいのは利用する場合には非常にありがたい


チップセットはQualcomm製「MSM8974AB(Snapdragon 801)」による2.3GHz駆動クアッドコアCPU(Krait 400)となり、通信機能もLTEが800MHz(Band 19)および1.5GHz(Band 21)、1.7GHz(Band 3)、2GHz(Bank 1)のクアッドバンドに対応。LTE UE Category 4による20MHz幅のエリアでは下り最大150Mbpsでデータ通信が利用可能だ。加えて、今後、NTTドコモでも提供予定のBand 28や北米などで利用できるBand 17といった700MHz帯にも対応し、LTE国際ローミングでも利用できるため、海外で利用可能なエリアが広がることになる。

また、3G(W-CDMA/HSPA+)は「FOMAハイスピード」(HSPA)で下り最大14Mbpsおよび上り最大5.7Mbpsで、対応周波数帯は新800MHz(Band 19)および800MHz(Band 6)、2GHz(Band 1)に対応しているが、1.7GHz(Band 9)には非対応。この他、海外ではGSM/GPRS/EDGEも利用可能となる。

他に、2.4GHzおよび5.xGHzのデュアルバンドによるIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)やBluetooth 4.0に対応。テザリング(Wi-FiおよびUSB)やDLNA、DTCP、DTCP+、GPS、おサイフケータイ(Felica)、NFC、赤外線通信、非常用節電機能などにも対応。

また、LTEでも無線LAN(Wi-Fi)でも快適に通信できる「高速ダウンロード」に対応したほか、LTEとWi-Fiの両方から同時に通信ができる「マルチコネクション」で安定した通信が行える。

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展示会場では「高速ダウンロード体験」のデモが行われていた。1MB以上のファイルをダウンロードする場合に機能をオンにしていると適用される

OSはAndroid 4.4.4(開発コード名:KitKat)を採用。内蔵メモリー(RAM)は3GB、内蔵ストレージは32GBで、ユーザー領域は展示されていた開発機では合計容量が23.30GB、空き容量が21.72GBとなっていた。デフォルトの日本語文字入力アプリであるSuper ATOK ULTIASでは辞書未登録の単語を簡単に登録する機能が追加。

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端末情報(左)および内蔵ストレージ(中央)、Super ATOK ULTIASの設定(右)の画面

新たな機能としては手袋などをしていても操作できる「手袋モード」やユーザーの行動を分析することで次を予測してホーム画面上に使いたいと思われるアプリアイコンを表示する機能「パーソナルアシスト」が追加された。

手袋モードでは厚さ2mm程度までの生地などを介しても操作できる一方、手袋モードをオンにしていても通常通りに指で普通に操作できるようになっているという。この冬に向かう時期に必須な機能だろう。

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設定の「Wi-Fi」から「高速ダウンロード」や「マルチコネクション」を変更できる。新たに追加された「手袋モード」や「パーソナルアシスト」


最後に、会場の説明員にF-02Gの特長、主な仕様を操作しながら、さらに同梱品や純正のアクセサリなどについて解説してもらったので、その様子を動画で紹介する。


S-MAX:富士通製「ARROWS NX F-02G」ファーストインプレッション - YouTube


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◯主な仕様
機種名ARROWS NX F-02G
寸法(高さ×幅×厚さ:mm)約145×74×9.5
質量(g)約168
OSAndroid 4.4
CPU
(チップ名、クロック)
MSM8974AB
2.3GHzクアッドコア
内蔵メモリー
(ROM/RAM)
32GB/3GB
外部メモリー
(最大対応容量)
microSDXC(128GB)
バッテリー容量3500mAh
連続待受時間(静止時[自動])
(LTE/3G/GSM:時間)
未定
連続通話時間
(LTE/3G/GSM:分)
未定
実使用時間(時間)※1未定
ディスプレイ
(サイズ:インチ、解像度:ドット、
方式、発色数)
約5.2インチ
WQHD 1440×2560
TFT液晶 IPS
1677万色
Xi(LTE、受信時最大/送信時最大)150Mbps/50Mbps
VoLTE
LTE対応周波数帯
(2GHz/1.7GHz/1.5GHz
/800MHz/700MHz)
○/○/○/○/○
対応方式
(FDD-LTE/TD-LTE)
○/ー
FOMAハイスピード
(HSDPA/HSUPA)
14Mbps/5.7Mbps
外側カメラ機能
(撮像素子種類、有効画素数/記録画素数)
裏面照射型CMOS
約2070万/約2070万
内側カメラ機能
(撮像素子種類、有効画素数/記録画素数)
裏面照射型CMOS
約240万/約210万
防水/防塵○/○(IPX5、8/IP5X)
Bluetooth○(4.0)
ワンセグ/フルセグ
(◎は録画対応)
◎/◎
ハイレゾオーディオ対応
LTE/Wi-Fi同時接続による
高速ダウンロード
LTE/Wi-Fi同時接続による
スムーズな通信
UIMカードnanoUIM
Black
White
Orange
製造メーカー富士通
※1 一般に想定されるスマートフォンの利用(Web閲覧、アプリの利用等、約80分間/日の利用)があった場合の電池の持ち時間です(NTTドコモ調べ)。実際の利用状況(連続通話や動画を大量にダウンロードした場合など)によっては、それを下回る場合があります。なお、各機種の実使用時間については、順次ドコモのホームページで公表される予定。
※2 仕様は発表時点のもので、製品版は変更になる場合があり。

記事執筆:S-MAX編集部
写真・動画撮影:2106bpm


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