Samsungの最新フラッグシップスマホ「Galaxy Note Edge」が国内先行展示!片側湾曲ディスプレイの使い勝手を写真と動画でチェック【レポート】



サムスン電子が「Galaxy Note Edge」の海外版を国内展示!

既報通り、Samsung Electronics(サムスン電子)のスマートフォン(スマホ)の最新フラッグシップモデル「Galaxy Note Edge」および3Gなどの通信機能を搭載した最新スマートウォッチ「Gear S」の海外版が家電量販店内にて展開する独自ブランドショップ「GALAXY SHOP」にて2014年9月18日(木)より国内先行展示されています。

これらのGalaxy Note EdgeおよびGear Sはどういった形となるか詳細は明らかにされていないものの、日本国内に投入することが明らかにされ、すでに紹介したように国内ではNTTドコモ向け「Galaxy Note Edge SC-01G」やau by KDDI向け「Galaxy Note Edge SCL24」として各種認証を取得しているため、その片側湾曲ディスプレイという目新しさだけではなく、同時に発表された「Galaxy Note 4」とほぼ同じ高い性能や多彩な機能から注目すべき機種だと思われます。

そこで、今回はさっそく近場のGALAXY SHOPに赴き、Galaxy Note Edgeを試してきましたので、その模様を写真と動画で紹介します。なお、本日から千葉・幕張メッセで開催されている「東京ゲームショウ2014」でもGalaxy Note EdgeおよびGear S、そして、Galaxy Note 4を装着してヘッドマウントディスプレイ(HDM)として利用できるアクセサリー「Gear VR」が展示されていますので、行かれる場合には是非チェックしてみてください。

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9月18日から「Galaxy Note Edge」と「Gear S」がGALAXY SHOPにて国内先行展示開始。日本初公開はもちろんですが、世界でも一般公開は最も早い模様


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Galaxy Note Edgeは5.6インチ有機ELディスプレイを搭載

Galaxy Note Edgeの最大の特長は曲がったフレキシブル有機EL(Super AMOLED)ディスプレイを採用し、右側に追加する形で右側面をサブディスプレイ(サムスン電子では「エッジスクリーン」という呼称)として使えるようになっている点です。ディスプレイ約5.6インチQuad HD(1440×2560ドット)に右側面分の160×2560ドットが加わった(1440+160)×2560ドットとスマホとしては最高解像度といっていいでしょう。

これまでの「GALAXY Note」シリーズと同様にワコムの電磁誘導式「デジタイザー技術」による「Sペン」が付属し、ペン入力も機能が強化されてより繊細な入力を行えるようになっています。

Sペンではこれまでの筆圧検知が1024段階だったのがさらに繊細な2048段階に向上しているほか、新たにペンにあるボタンを押しながら画面をなぞると、矩形が表示されて範囲を選択できるようになっており、これにより、ギャラリーの写真選択などがより直感的に行えるようになっています。

他にもプリインストールアプリ「Sノート」に筆圧をダイレクトに表現できる毛筆に加え、新たに万年筆が追加されており、文字を書くだけでもより使う人の個性が出せるようになっています。

ディスプレイの下にGalaxy S5と同様に中央にクリック感のある物理キーによるホームボタン、左のタスクボタンと右のバックボタンは静電タッチキーが配置。ホームボタンにはGalaxy S5と同様に指紋センサーが内蔵されており、各種認証として利用できます。フロントカメラは自分撮り(セルフィー)がしやすいように広角に対応しており、120度まで撮影できるとのこと。

OSにはAndroid 4.4(開発コード名:KitKat)を採用。サイズは約151.3×82.4×8.3mm、質量は約174g。ボディーカラーは「Charcoal Black」(ブラック)および「Frost White」(ホワイト)の2色が用意されていますが、今回展示されていたのはブラックのみとなっていました。かなり尖った異色の機種ではあるので、もしかしたら国内で販売されるカラーバリエーションが1色のみという可能性もあります。

GALAXY Noteシリーズの前モデルのGALAXY Note 3はサイズが約151×79×8.3mm(最厚部9.8mm)、質量が約172gなのでGalaxy Note Edgeはディスプレイサイズが0.1インチ小さくなっているののの、右側面のエッジスクリーンや各種スペックアップによって横幅が3.4mm広くなっており、より片手操作は難しくなったかと思われます。

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Galaxy Note Edge(左)を既存機種で昨年冬モデル「GALAXY Note 3 SC-01F」(5.7インチ)と比較


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Galaxy Note Edgeの背面はGalaxy Note 3やGalaxy S5と同様にラバーのような質感をめざしたざらざらしたプラスチック素材。カメラレンズの下にはGalaxy S5と同様に心拍センサーが搭載


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Galaxy Note Edgeの左右上下側面。左側に音量上下キー、上側に電源キーおよびイヤホンマイク端子、下側にmicroUSB 3.0端子が配置。右側にエッジスクリーンを搭載したため電源キーが上側になったほか、防水・防塵には非対応のためmicroUSB端子は剥き出しに


また、スペックではチップセットに2.7GHzクアッドコアCPUのQualcomm製「Snapdragon 805」を採用し、3GB内蔵メモリー(RAM)、32GBまたは64GBの内蔵ストレージ、最大64GBまでのmicroSDカードスロット、オートフォーカスや光学式手ぶれ補正に対応した約1600万画素アウトカメラ、約370万画素フロントカメラ、2.4および5.xGHzのデュアルバンド(HT80)やMIMOに対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 4.1(BLEおよびANT+)、NFC、IR LED(赤外線リモコン)、GPS・GLONASS・Beidou、ジェスチャーセンサー、加速度センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサー、環境光センサー、近接センサー、気圧センサー、ホールセンサー、指紋センサー、紫外線(UV)センサー、心拍センサー、動脈血酸素飽和度センサー、USB 2.0、MHL 3.0、3000mAhバッテリーなどとなっています。充電はAdaptive Fast ChargingおよびQC2.0による急速充電に対応。

通信方式は、2.5G(GSM/GPRS/EDGE)、3G(HSPA+対応、下り最大42Mbps)、4G(LTE UE Category 4による下り最大150Mbpsおよび上り最大50MbpsまたはUE Category 6による下り最大300Mbpsおよび上り最大50Mbps)。対応周波数帯は、GSMが850/900/1800/1900MHz、W-CDMAが850/900/1900/2100MHz、LTEが市場によって6つ以上の異なったモデルが存在することになっています。

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エッジスクリーンはメインディスプレイと完全に独立しており、動画などをエッジスクリーンまでいっぱいに表示することはできません。通常、エッジスクリーンにはランチャーや通知などが表示され、横にスワイプする(なぞる)と表示切替ができ、ランチャーはフォルダーを設置している場合に、フォルダーを開くとメインディスプレイに拡張してフォルダー内が表示され、ランチャーとして利用できるようになっています。

現時点ではこのエッジスクリーンに表示できるのはプリインストールされたアプリのみとなっており、定規やボイスレコーダー、ストップウォッチ、タイマー、LEDライトなどの機能がエッジスクリーンから起動して、エッジスクリーンだけで利用可能。さらに、サムスン電子ではSDKを提供し、サードパーティー製アプリでもエッジスクリーンを活用できるように進めています。

また、エッジスクリーンが右側にあるのはSペンを右手で持つことが多いことから、左手でGalaxy Note Edgeを持つためであると考えられます。そのため、右手で持った場合には右側にあるエッジスクリーンに握っている手が当たってしまうということなってしまいます。この辺りは左利きで左手にSペンを持つ場合や、Sペンを持たないときには右手で操作している場合には使いづらい仕様となってしまっています。

その他、専用フリップカバーはこれまでのViewカバーのような窓がなくても右側にあるエッジスクリーンに情報が表示され、すぐに確認できるようになりました。エッジスクリーンの操作感も含めて、Galaxy Note Edgeを操作してみたところを以下に動作で紹介しておきます。



エッジスクリーンの設定は「設定」→「デバイス」→「エッジスクリーン」から行えます。その他、さまざまな新機能も搭載されており、国内版の正式発表が楽しみですね!

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◯主な仕様
サイズ約151.3×82.4×8.3mm
質量約174g
ディスプレー5.6インチWQHD+(2560×1440+160ドット)有機EL
CPUクアッドコア(2.7GHz) Snapdragon 805 APQ8084
内蔵メモリー(RAM)3GB
内蔵ストレージ32GBまたは64GB
外部メモリーmicroSDXC(最大64GB)
OSAndroid 4.4(開発コード名:KitKat)
連続待受時間(3G/LTE)―/―
連続通話時間(3G)
LTE◯(バンドは市場によって異なる)
下り最大300Mbps/上り最大50Mbps
W-CDMA850/900/1900/2100MHz
GSM850/900/1800/1900MHz
無線LANIEEE802.11a/b/g/n/ac(2.4および5.xGHz対応)
アウトカメラ約1600万画素BIS
インカメラ約370万画素BIS
バッテリー容量3000mAh
NFC
防水/防塵―/―
ブラック、ホワイト


記事執筆:memn0ck


■関連リンク
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Samsung、曲面有機ELを搭載して側面までディスプレイにしたスマホ「Galaxy Note Edge」を発表!指紋センサーや心拍計、血中酸素飽和度計など、Galaxy Note 4とほぼ同等のハイスペックに - S-MAX

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