Xperia Z3のiPhoneに負けない魅力を紹介 他社を圧倒するカメラ、オーディオが強みか


ソニーのフラグシップスマホ「Xperia Z3」をフォトレビュー!

Sony Mobile Communications(以下、ソニーモバイル)は今月3日(現地時間)に世界最大級の家電見本市「IFA 2014」に合わせて発表したフラグシップスマートフォンおよびタブレットの「Xperia Z3(エクスペリアゼットスリー)」シリーズのグローバル版をプレス向けに国内先行公開した。

中でも、発表されたスマートフォン「Xperia Z3」とその小型モデル「Xperia Z3 Compact」は日本市場にも投入することが明らかにされており、今年の秋冬モデルとして注目されている。

そこで、今回は公開されたXperia Z3シリーズの中核モデルであるXperia Z3のグローバル版を進化点をわかりやすくまとめながら写真で紹介していく。

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Xperia Z3シリーズ(上からXperia Z3 Compact、Xperia Z3、Xperia Z3 Tablet Compact)。ディスプレイの縁(ベゼル)がボディーカラーがホワイトならホワイトになり、全体的な統一感が増している


Xperia Z3は、現在国内ではNTTドコモ(以下、ドコモ)から販売されている「Xperia Z2 SO-03F」のグローバル版「Xperia Z2」を正常に進化させたモデルで、5.2インチフルHD(1080×1920ドット)のディスプレイはそのままに、幅約1mm、高さ1mm、厚さ約0.9mmと小型化、重さを約11gも軽量化している。細かなスペックの比較についてはすでに以下の記事にまとめているので参照して欲しい。
日本でも発売予定の最新エクスペリアスマホ「Sony Xperia Z3」を既存のフラッグシップ「Xperia Z」シリーズと比較してみた(NTTドコモ編) - S-MAX
日本でも発売予定の最新エクスペリアスマホ「Sony Xperia Z3」を既存のフラッグシップ「Xperia Z」シリーズなどと比較してみた(au&mineo編) - S-MAX
今年の秋冬は“アイフォーン”と“エクスペリア”ががっぷり四つ!?アップルとソニーの最新スマホ「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」「Xperia Z3」「Xperia Z3 Compact」の4機種を比較してみた - S-MAX

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実際に手にしてみるとXperia Z2よりも持ちやすくなっており、重さのバランスも良く感じた。この持ちやすさの理由は、小型化および軽量化が行われたことはもちろんだが、側面の角を落とした丸みのあるデザインにしたことにあるように思える。

この側面はこれまでの「Xperia Z」シリーズの特長ともなっているアルミフーレムと角の樹脂パーツの2つで構成されており、角を傷に強い樹脂にしたことで長く使っても綺麗な外観を維持することが狙いとなっているということだ。

また、カラーバリエーションもグローバル版ではブラックおよびホワイトに加え、シルバーグリーンとカッパーというこれまでにない色合いが用意され、4色展開となっている。

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右側面にはカメラキーおよびボリュームキー、電源キー、SIMカードスロット・microSDカードスロットがあり(写真=上)、左側面にはmicroUSB端子とマグネット式充電端子、ストラップホールがある(写真=下)。なお、SIMカードはiPhone 5などと同じnanoSIMカードサイズ(4FF)に変更されている


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上面にはイヤホンマイク端子(写真=上)が配置され、側面デザインは面のない丸い形状となった


機能面ではソニーらしいカメラ機能の強化とオーディオ機能の強化がポイントだ。カメラ機能はISO12800の高感度撮影と動画撮影時の手ブレ補正「インテリジェントアクティブモード」に新たに対応した。

ISO12800という高感度撮影はこれまで真っ暗で写らなかったようなシーンや、暗くて手ブレして撮れなかった夜景などを綺麗に撮影できる。同社のデジタルカメラ「Cyber-shot(サイバーショット)」で培った高感度撮影時の画像処理技術により、高感度ノイズの抑制と美しい色再現そしてコントラストの補正が可能となり、スマートフォンとは思えない写真画質を実現している。暗所での撮影の比較写真ではXperia Z2よりも明るく写っており、Xperia Z3のカメラ機能の進化には期待できそうだ。

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約2070万画素のCMOSセンサーとGレンズ


もう一方の動画撮影時における手ブレ補正はCyber-shotやデジタルビデオカメラ「Handycam(ハンディカム)」の手ブレ補正機能でお馴染みの「アクティブモード」のXperia版といったところだ。Xperiaに搭載されたインテリジェントアクティブモードは歩きながらの撮影する際の大きな揺れをデジタル的に打ち消すというもの。この機能を利用することで、遊んでいる子どもを追いかけながら撮影しても激しいブレのない綺麗な動画が楽しめる。

また、カメラアプリのプラス機能には「AR ファン」や「サウンドフォト」といった機能も追加された。AR ファンは奥行きや人物を認識して空間に物を投げたり、人物にイタズラをしたりできるユニークな機能だ。サウンドフォトは写真に10秒の音声を記録できる。綺麗な風景と一緒にその時の雰囲気を音として記録できるため臨場感のある写真が楽しめる。

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AR ファンやマルチカメラといった新機能が追加された


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AR ファンは「空間」の中に文字や絵を描くこともできる


オーディオ機能では本体のみでハイレゾオーディオの再生が可能となった。ハイレゾオーディを楽しむには、ハイレゾ音源(音楽データ)とハイレゾオーディオ対応のヘッドフォンもしくはオーディオシステムが必要となるが、従来の音源でも「WALKMANウォークマン)」の「DSEE HX」技術が搭載されており、ハイレゾオーディオに迫る臨場感のあるサウンドに改善される。

このようにXperia Z3は他社を圧倒するようなカメラ、オーディオ、そして、Blu-rayレコーダーとの連携などソニーらしいプレミアムなスマートフォンだが、さらに家庭用ゲーム機「PS4」との連携「PS4 リモートプレイ」に対応し、より価値を高めている。

日本での発売については詳細不明だが、Xperiaらしい高機能フラグシップスマートフォンの発売に期待したい。

記事執筆:mi2_303


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