Atom(Bay Trail-T)の登場で64bit版Windowsを搭載できるタブレットが増加中【デジ通】


Windowsタブレットの最大のメリットはWindowsアプリがそのまま動作するとっころだ。Officeソフト、ペイント&レタッチソフト、動画編集ソフトに加え、MMORPGといったゲームなど、デスクトップPCで使っていた環境に近い作業環境をタブレットに入れ込むことができる。

しかし、Atom搭載でより薄く軽量なWindowsタブレットの多くは、32bit版のWindowsを搭載しており、最近増えている64bitアプリが動作しない。その理由はAtomが64ビット対応していなかったことにある。しかし、Bay Trail-Tの登場で64ビット対応になったため最近になってAtom(Bay Trail-T)で64bit版Windowsを搭載する製品がいくつか登場してきている。

■64ビット版アプリ対応でミニマムな仕事環境を持ち歩く
世界的にみるとタブレットで主流となっているのはiPad(iOS)やAndroidタブレットだ。しかし、日本では「艦隊これくしょん〜艦これ〜」の影響で2013年の暮れあたりからWindowsタブレットが大人気だ。また、Windowsタブレットの性能をグンと引き上げるインテルのCore Mが登場する年末に向けて、この流れは世界的にも加速していきそうだ。

現在、64ビットに対応しているCore iシリーズを搭載するWindowsタブレットの多くは64bit版のWindowsを搭載している。より薄型軽量のAtom搭載タブレットは、Clover TrailといったBay Trail-T以前のAtomのため64ビット対応しておらず32bit版のWindowsしか搭載できない機種がほとんどだ。これは物理的に搭載が無理なためBay Trail-TかCore i搭載のWindowsタブレットに変更するしかない。

しかし企業によっては、OSを64ビット版だけで統一、そしてアプリケーションも64ビット版だけ動かしたいという用途もあり、Windowsタブレットで64bit版対応を待っていたという人も少なくないだろう。

ということで最近登場したAtom(Bay Trail-T)搭載Windowsタブレットで64bit版のWindowsを搭載した機種を紹介しよう。

■HP ElitePad 1000 G2
企業向けのWindowsタブレットで、1世代前の機種とシャーシを共通にしたことで、オプション類も旧機種の物をそのまま利用できる。Wi-Fiモデルに加えて、LTEモデルもあり、auモデルとdocomoモデルの2モデルが用意されている。Windows 8.1 Proモデルもあり、価格は税抜で69,000円から

■レノボ ThinkPad 8
32bit版Windowsモデルが先に発表されたが、その後64bitモデルも追加で発表された8.3型液晶搭載機種。搭載OSはWindows 8.1 with Bing 64bit。価格は直販モデルで56,700円から。

■レノボ ThinkPad 10
OSは、Windows 8.1 with Bing 64bitとWindows 8.1 Pro 64bitが用意され、オプションも豊富なWindowsタブレット。価格は直販モデルで76,680円から。

すべての機種でインテルのAtom Z3795(Bay Trail-T)を採用、どの機種もメモリは4GBと従来のWindowsタブレットの1GB、2GBを超える。これは64ビット対応のため4GBを余すことなく利用できるためだ。このおかげで企業内で使用している他のPCで走っているOSと統一することができる。また業務用の64bitアプリケーションの動作も可能となる。Atom(Bay Trail-T)のWindowsタブレットに加えてCore M搭載製品が追加されることで年末には、ノートやWinodwsタブレットの選択肢が大きく増えることになる。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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