ベトナム「Mobifone」のプリペイドSIMカードをホーチミン空港で購入!インターネット無制限プランもあり【レポート】



shimajiro@mobiler

ベトナム・ホーチミンにある「タンソンニャット国際空港」で、ベトナムの携帯電話会社「Mobifone」のプリペイドSIMカードを購入することができた。購入したのはタンソンニャット国際空港の到着フロアにあるMobifoneのカウンター。

バンコクからのベトナム航空に乗って、タンソンニャット国際空港に到着したのは夜22:30頃。荷物受取所を出てから両替屋などがあるエリアを左手に進むと、Mobifoneと同じくベトナムの携帯電話会社「vinaphone」のカウンターがある。

vinaphoneもカウンターあり
vinaphoneの空港カウンターもあり


ちなみに、vinaphoneはすでに店じまいとなっていたので、SIMカードの販売価格など詳細は不明だ。

ただ、Mobifoneの空港カウンターも営業時間は8:00〜22:00とのことで、この日は22:30頃に到着したにも関わらずSIMカードが購入できたのはラッキーだったかもしれず、同じように22時過ぎに到着した場合に必ず購入できるとは限らないかもしれない。

Mobifoneの空港カウンターには、非常にシンプルなメニュー表がおいてあるので、この中から必要な通信量を選べば、その場でインターネット定額プランへの加入も行ってもらえる。

Mobifoneの価格表(SIMカード+パッケージ)
タンソンニャット国際空港のMobifoneの価格表


上記の料金表に書かれている価格は、SIMカード代金の50,000ベトナムドン(VND)とインターネットパッケージがセットになった総額が表記されているのでわかりやすい。

ちなみに、訪問時点では200ベトナムドンが約1円となっていたため、インターネット接続無制限(高速通信は600MBまで)が約2,000円で利用可能だ。現地物価からすると安くない気はするものの、空港で手軽にプリペイドSIMが購入できて、インターネットが利用できるのは旅行者としては助かる。

Mobifoneのインターネット接続用プランについては、MobifoneのWebサイトに情報が公開されているので参照して欲しい。


MobiFone Portal :: | New Value Added Services


先述の通り、SIMカードの販売価格がVND 50,000(約250円)となっており、上記のインターネット定額料金とセットで提供される空港のプリペイドSIMの代金は街中で購入した場合と比べても大きく差はないのではと思う。それよりも「空港ですぐにSIMが買える」というメリットが大きいというのが率直な感想だ。

空港カウンターでのプリペイドSIMカードの購入にあたって、パスポートの提示は求められず、希望のインターネット接続プランを選ぶと約3分ほどでSIMカードが手渡され、すぐにインターネット接続が利用可能となった。

その場ですぐにインターネット接続が利用可能に
その場ですぐにインターネット接続が利用可能に


自動設定されたAPN
APN設定


今回は海外モデルでSIMフリーのスマートフォン「GALAXY Note 3 N9005」に装着して利用してみた。MobifoneのSIMカードを装着するとアクセスポイント(APN)の設定が自動設定された。内容としては以下のようになっていた。
APN:m-wap
ユーザ名:mms
パスワード:mms


ただし、この後にSIMロックを解除したNTTドコモのスマートフォン「Xperia Z2 SO-03F」で試してみたところ、APNは「internet」など適当な値でもインターネット接続が利用可能だったので参考までに。また、残高確認や状態確認は以下の方法で行える。

・プリペイドSIMカードの残高確認
「*101#」宛に音声発信

・インターネットパッケージの状態確認
999宛に「kt data」(ktとdataの間はスペース)と送信

インターネットパッケージの状態
インターネットパッケージの状態


SMSのメッセージ内容をカンタンに説明すると以下のようになる。

BMIU:「BMIU」プランに登録中
3071MB:データ通信量の残量(3GBの”BMIU”に登録した)
31/08/2014:有効期間(インターネット接続)は2014年8月31日まで

ベトナムはLTEサービスが提供開始されておらず、3G/GSMのみ利用可能だ。通信速度はそれほど期待していなかったけれど、滞在したホーチミン市内で使ってみたところ、3G接続中に通信速度で不満を感じることはほとんどなく、通信速度もそれなりに高速な結果となった。

MobifoneのプリペイドSIMでスピードテスト
MobifoneのプリペイドSIMでスピードテスト


NTTドコモの機種ではSIMロックを解除したXperia Z2 SO-03Fに加え、「GALAXY S4 SO-04E」を試してみたが、ともにインターネット接続が利用可能だった。ただし、この2機種ではなぜかローミング接続の表記(データローミングを有効にする必要あり)になったり、通信方式の表示(LTE/3Gなど)が正しく表示されない問題はあった。

GALAXY S4ではローミング表示になった
GALAXY S4 SC-04Eではローミング表示に


Mobifoneの3Gは2100MHz(Band 1)で提供されているため、SIMロックを解除したNTTドコモの機種や国内で流通しているSIMフリーモデルであれば基本的に問題なく利用可能であると思われる。

また、ベトナムで使えるSIMカードは街中の屋台でも多数販売されており、空港で購入することができなかった場合や現地語でのコミュニケーションがとれる場合は、街中の屋台で購入するのも不可能ではない。ただ、インターネットプランへの登録などを行って貰えるか?というとアヤシイ気はするので、空港で購入できるならそのほうが良いように思う。

街中の屋台でのSIMカード販売
屋台でのSIMカード販売


記事執筆:shimajiro@mobiler


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