シンガポールの携帯電話会社「M1」のプリペイドSIMをNTTドコモ「Xperia Z2 SO-03F」をSIMロック解除して使ってみた!LTE接続およびテザリング利用も可能【レポート】



shimajiro@mobiler

今回はシンガポールに訪れているので、シンガポールの携帯電話会社「M1」のプリペイドSIMカードをSIMロック解除したNTTドコモ「Xperia Z2 SO-02F」で使ってみた。

M1のプリペイドSIMカードについては、前回のシンガポール訪問の際に購入したSIMカードの有効期限(購入から6カ月)が切れていなかったので、このSIMカードに残っている残高を使ってインターネットプランに登録した。

なお、シンガポールでは1つのパスポートで購入可能なSIMカードが各社合わせて合計3枚までの制限が開始されているので、各社のプリペイドSIMカードを購入して使うような場合は期限が切れていないSIMカードを忘れないように注意が必要だ。

前回の渡航時からの変更点としては、チャンギ国際空港(ターミナル2)にあるM1のプリペイドSIMカードにシンガポールドル(SGD) 33のパッケージがなく、SGD 50で初期残高がSGD 60のものしか販売されていなかったので、短期滞在だと通信料が割高になってしまう点には注意して欲しい。

より初期費用を抑える方法としてはSingTelなどのプリペイドSIMカードを購入した方が良いかもしれない。なお、空港のカウンター以外ではSGD 18からのSIMカードも購入可能だ。

シンガポールのM1とSIMロック解除したXperia Z2 SO-03Fの組み合わせでは、モバイルインターネットプランへの申し込みとアクセスポイント(APN)設定を終えるまで、ネットワーク接続が不安定になることが多かったので、設定完了までは多少苦労した。各種設定が終わってからは、ネットワーク接続が不安定になることなく使えているけれど、設定完了までの間には多少苦労があった。

今回は、インターネットプランへの申し込みを終えた後にAPN設定を行ったけれど、先にAPN設定を行ってしまった方が接続が安定するのかもしれない。

シンガポールのM1のプリペイドSIMでのAPN設定内容は以下の通り。
◯M1 APN設定
APN:sunsurf
ユーザ名:空白
パスワード:空白


ちなみに、Xperia Z2 SO-03Fでは手動で設定する必要があった。また、利用できるまでの設定手順も以下に紹介しておく。

「#100*7#」宛に発信して申込開始
#100*7#」宛に発信してインターネットプランへの申込を開始


Main Menuを選択
「0」→「Main Menu」を選択


3 Data Plansを選択
「3」→「Data Plans」を選択


1 Prepaid SunSurf Plansを選択
「1」→「Prepaid SunSurf Plans」を選択


期間と容量を選択する
データプランの容量&期間を選択する


登録完了のSMSが届く
申込が完了すると、SMSで登録完了のメッセージが届く


インターネットプランの残高確認は「#100*2#」に発信して操作を行う。

残高確認画面
残高確認画面


今回申し込みをしたのは有効期間3日間で通信量1GB、料金がSGD 5(約400円)のプランで、有効期間の3日間は「申込から72時間」となっていた。インターネットプランに登録が完了すると、その場でLTE接続が利用可能になった。

すぐにLTE接続が利用可能に
すぐにLTE接続が利用可能に


M1のLTEについては、Xperia Z2 SO-03Fが対応する1800MHz帯(Band 3)以外に2600MHz帯(Band 7)が使われているので、Band 7をサポートする機種と比べるとエリアや速度の面で劣る点は注意が必要だ。

NTTドコモのスマートフォン(スマホ)などでテザリングをするときは、SIMロックを解除して海外のプリペイドSIMカードで利用する場合、テザリング機能が利用できないことがあるので注意が必要だけれど、Xperia Z2 SO-03FとM1の組み合わせでは問題なくテザリングを利用することができた。

テザリングも利用可能
今回試した2014年7月28日時点の最新版のソフトウェアを利用した状態では、Xperia Z2 SO-03FはSIMロックを解除して海外のプリペイドSIMなどで利用する場合にテザリングが可能。とはいえ、今後のソフトウェアアップデートなどでテザリングが不可能になる可能性もあるので、その点には注意をして欲しい。


記事執筆:shimajiro@mobiler


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