NTTドコモ版は通話もOK!VoLTEにも対応した薄くて軽い10インチAndroidタブレット「Xperia Z2 Tablet SO-05F」を写真と動画でチェック【レポート】



電話もできるノマドワーク最良の味方……!?

既報の通り、NTTドコモは14日、2014年夏商戦に発売・提供する新モデルや新サービスを披露する「2014年夏モデル 新商品・新サービス発表会」を開催し、10.1インチサイズのAndroidタブレット「Xperia Z2 Tablet SO-05F」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)が2014年6月下旬に発売予定であることを発表しました。

Xperia Z2 Tabletは今年2月にグローバルモデルが発表されており、今回発表されたXperia Z2 Tablet SO-05FはNTTドコモ向けに供給されるモデルで、NTTドコモ向けのXperiaブランドのタブレットとしては“2代目”、ソニーブランドで扱ったSony Tabletの3Gモデルも含めると“4台目”となります。

ハードウェア面での仕様は、先日筆者がレポートしたau向け「Xperia Z2 Tablet SOT21」とほぼ同じですが、3GおよびGSMの回線交換または「VoLTE」(後日対応予定)を利用した音声通話が可能であることと、フルセグだけでなくV-High波を利用したマルチメディア放送「モバキャス」(NOTTV)の視聴にも対応していることが大きな違いです。

今回は、発表会場に併設されたタッチ&トライコーナーで同機の開発途中の実機に触れることができましたので、写真や動画を交えて紹介します。


Xperia Z2 Tablet SO-05Fの正面写真


Xperia Z2 Tablet SO-05Fの背面写真

カラー展開はグローバル版やau版と同様にホワイトとブラックの2色です。いずれの色味も先代のXperia Z Tabletと同様です。感触はサラサラとしています。au版とは異なり、本体正面下部にdocomoとXiのロゴが入っています。


Xperia Z2 Tablet SO-05Fの上面写真


取り出しやすくなったテレビ用ホイップアンテナ


ポート類は上面に集中

本体上面にはテレビ用アンテナ、赤外線ポート(学習機能付きリモコン用)、miniUIMカード(microSIMカード)スロット、microSDカードスロット、microUSB端子があります。

テレビ用ホイップアンテナは、プッシュすると飛び出すギミックが導入されて取り出しやすくなりました。au版同様にmicroUSB端子を介して同軸のアンテナ線をつなげることもできるので、受信感度が不安な場所でも安心です。

モバキャスはV-High波を使うため、モバキャス対応のアンテナは一般に地上波デジタル放送(地デジ)のUHF波のみを想定したものよりも長めになる傾向になりますが、SO-05FはSOT21は長さは変わりませんでした。恐らく、余計なコストを削減するために共通化したものと思われます。

microUSB端子は、NTTドコモの2014年夏モデルの特徴でもある「急速充電2」に対応していて、5月15日発売予定の「ACアダプタ05」と組み合わせることで、より充電が早く終わります。MHLによる画像出力や、USB機器の接続にも対応しています。


下面

本体下面にはイヤホンマイク端子と充電端子があります。イヤホンマイク端子は、ノイズキャンセリングに対応しています。Xperia専用のノイズキャンセリングヘッドセットか、ソニーのWalkman用ノイズキャンセリングイヤホンを用意すれば周囲の騒音をカットして音楽を楽しめます。


Xperia Z2 Tablet SO-05Fの左側面写真


Xperia Z2 Tablet SO-05Fの右側面写真

左側面には電源・スリープボタンとボリュームボタンがあります。右側面は何もなくてスッキリです。以下に、実際にXperia Z2 Tablet SO-05Fで通話をしてみたところを動画で紹介したいと思います。


音声通話機能も付いてます!



オプションでヘッドセット機能つきBluetoothリモコンも用意!

冒頭にも書いた通り、Xperia Z2 Tablet SO-05Fは音声通話機能に対応しています。従来通りの3G(W-CDMA、NTTドコモでは「FOMA」サービス)および2G(GSM)での回線交換式だけではなく、VoLTEでの通話にも対応します。発売時期はVoLTEのサービス開始とほぼ同時期ですが、発売時にVoLTEに対応したソフトウェアを搭載するかどうかは微妙な情勢とのことです。

通話は本体スピーカーとマイクを使ったハンズフリーだけではなく、イヤホンマイク端子につないだイヤホンマイクやBluetooth接続のヘッドセットも使えます。ソニー純正オプションとして、ヘッドセット機能つきBluetoothリモコンも発売されますので、これを使えば、タブレットでもスマートに通話ができます。


OSはAndroid 4.4.2

OSはAndroid 4.4.2を搭載しています。XperiaシリーズのAndroid 4.4では、「素のAndroid」を重視しているのか、通知パネルの出し方やトグルスイッチの仕様がGoogle推奨のそのままになっています。画面上部の左側を下にスワイプすると通知が、右側を下にスワイプするとトグルスイッチが出てきます。今までのXperiaの操作体系になれていると、最初のうちは相当戸惑うと思われます。


NTTドコモのホームアプリ「docomo LIVE UX」も搭載


こちらはソニーオリジナルのホームアプリ「Xperiaホーム」

ホームが3種類(アプリとしては2種類)あるのもau版との大きな違いで、。ドコモが提供する「docomo LIVE UX」と、ソニーオリジナルの「ホーム」が用意されています。後者については通常モード(Xperiaホーム)と、初心者に優しい「シンプルホーム」の切り替えができるようになっています。

Xperia Z2 Tabletは今回紹介したNTTドコモ版のほか、冒頭でも紹介したようにau版やWi-Fi版もあり、それぞれにちょっとずつ仕様が違いますが、自分にあった製品を選んでもらえればと思います。その際に、今回のレポートが少しでもお役に立てば幸いです。

◯主な仕様
機種名Xperia Z2 Tablet SO-05F
寸法
(高さ×幅×厚さ:mm)
約172×266×6.4
質量(g)約439
LTE連続待受時間
(静止時[自動])(時間)
未定
3G連続待受時間
(静止時[自動])(時間)
未定
GSM連続待受時間
(静止時[自動])(時間)
未定
連続通話時間
(LTE/3G/GSM)(分)
未定/未定/未定
実使用時間(時間)※1未定
メインディスプレイ
(サイズ、ドット数[横×縦通称]、種類、発色数)
約10.1インチ
1920×1200
WUXGA
TFT液晶(トリルミナスディスプレイ for mobile)
1677万色
バッテリ−容量6000mAh
ROM/RAM32GB/3GB
外部メモリ
(最大対応容量)
microSD(2GB)
microSDHC(32GB)
microSDXC(128GB)
外側カメラ機能
(撮像素子種類、有効画素数/記録画素数)
裏面照射積層型 CMOS
約810万画素/約800万画素
内側カメラ機能
(撮像素子種類、有効画素数/記録画素数)
裏面照射型 CMOS
約220万画素/約210万画素
CPU
(チップ名/クロック)
MSM8974AB
(2.3GHz クアッドコア)
OSAndroid 4.4
「Xi」(クロッシィ)
(LTE)
150Mbps/50Mbps
VoLTE※2
LTE対応周波数帯
(2GHz/1.7GHz/1.5GHz/800MHz)
(○/○/○/○)
FOMAハイスピ−ド
(HSDPA/HSUPA)
14Mbps/5.7Mbps
Wi−Fi(無線LAN)
(11a/b/g/n/ac)
(Wi−Fiテザリング同時接続台数)

(○/○/○/○/○)
(10台)
GPS/オートGPS(◎は海外対応)◎/○
赤外線通信
※IrRC(リモコンに対応)
Bluetooth○(4.0)
ワンセグ/フルセグ(◎は録画対応)◎/◎
防水/防塵○/○
(IPX5、8/IP5X)
おくだけ充電
Black
White
製造メーカーソニーモバイルコミュニケーションズ
※1 一般に想定されるスマートフォンの利用(Web閲覧、アプリの利用等、約80分間/日の利用)があった場合の電池の持ち時間です(NTTドコモ調べ)。実際の利用状況(連続通話や動画を大量にダウンロードした場合など)によっては、それを下回る場合があります。なお、各機種の実使用時間については、 順次ドコモのホームページで公表される予定。
※2 発売後機能バージョンアップで対応。
※3 仕様は発表時点のもので、製品版は変更になる場合があります。

記事執筆:せう(Sho INOUE)


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