1歳も食べられる無添加スイーツ




最近は、トランス脂肪酸といった昔は問題ないとされていた食品添加物や食用の調味油などが、実は体に良くないのではないか? といったことが取りざたされるようになってきた。市販されている人工甘味料や化学調味料というのは、体に悪影響はないとは思うが、それでも、気になる人がいるのも確かだ。

特に子育てをしている家庭では、アレルギーなどが出ないように食品添加物に気を遣っているという家庭もあるかもしれない。できれば子供たちに安心で安全な食を提供したいと思っている人におススメできるスイーツが登場した。

現在全国で453店舗(2014年3月時点)を展開している株式会社シャトレーゼが“無添加製法”で作ったスイーツの新ブランド「おいしいナチュラル」シリーズを全国の店舗で2014年3月7日(金)より発売する。

この発売に先立ち、都内にて報道関係者向けに同ブランド「おいしいナチュラル」シリーズの発表会を開催したので、さっそく紹介しよう。

今回立ち上げた新ブランド「おいしいナチュラル」シリーズは、幼児でも安心して食べることができるように香料や着色料、安定剤等を一切使用しない無添加製法で製造されている。

■おいしいものをすべての人へ - 中島氏
発表会は、株式会社シャトレーゼ マーケティング本部ブランド推進室中島史郎氏の挨拶から始まった。

同社は山梨を拠点とした会社で、昭和30年に創業。和洋菓子、アイスクリーム、パン、飲料の製造販売およびフランチャイズ店の全国展開を行っている。生産拠点としては、日本国内に5つの工場を持ち、山梨県内に2つのワイナリーを有している。

また販売拠点は、全国で454店舗。そのうち33店舗が直営店で、ほかの店舗は個別のオーナーがいるチェーン店だ。製造しているスイーツは、ケーキから焼き菓子、和菓子、アイス類、パン類、ワインなど、およそ500種類にものぼる。

同社は創業以来、以下の3つをブランドの柱としてきた。
1)素材を見極める
2)素材を活かす製法にチャレンジする
3)効率を重視する


この3つが同社の製品にどう生かされているかについて紹介していこう。

まず、「素材を見極める」であるが、新鮮な牛乳や卵、フルーツを主に近隣の契約農場から直接仕入れている。中島氏いわく、「牛や鶏に与える餌の調合まで契約農家さんと話し、良いものを作っている。」とのこと。また、原材料として欧州から直輸入したナチュラルチーズや発酵バター、カカオをふんだんに使っているそうだ。北海道から届いた小豆を白州の名水で炊きあげるといった同社ならではの徹底したコダワリがある。

次に「素材を活かす製法にチャレンジする」についてだが、その例として「自社で素材の一次加工をしている」ことが挙げられる。たとえば、牛乳は契約農家から毎日、絞りたての牛乳を無加工のまま工場に直送してもらい、自社工場で低温殺菌(65度で30分殺菌)をしているそうだ(通常は高温で短時間の殺菌のため風味が落ちる)。こうすることで「牛乳本来の甘み、美味しさ、ミネラル分が保たれて、美味しいお菓子作りに繋がっている。」と中島氏はいう。

先述したように同社は自社ワイナリーでワインを醸造している。そして極力、余計なものを加えない(無添加、減添加の)努力をしているという。法令上は必要のない賞味期限がアイスにもついているのは、そういった企業努力によるものだ。

最後の「効率を重視する」についてだが、契約農場から素材を直接仕入れ、自社工場で作ったスイーツを全国の直売店へ自社トラックで配送する「ファームファクトリー」モデルを実現していることだ。中島氏によると「より新鮮で安全な商品作りを行うためのビジネスモデルである。」とのこと。中間コストを省くことで、お値打ち価格を実現できる。

同社は今後「自然のおいしさと。人を想うおいしさと。シャトレーゼ」というブランド・タグライン(決まり文句)を使っていくという。また、製品については「低糖質や、アレルギー対応のスイーツも拡充し、いままでお菓子を食べられなくて困っていた方々にも楽しんでいただけるお菓子づくりをしていく。すなわち、おいしいものをすべての人へ、というのが私どもの原点です。」と、同社のスイーツにかける熱い思いを述べていた。

株式会社シャトレーゼマーケティング本部ブランド推進室中島史郎氏


■親たちが愛するわが子に安心して渡せる商品 - 竹村氏
引き続き、株式会社シャトレーゼ 商品開発本部商品開発部竹村茂樹氏より、新ブランド「おいしいナチュラル」シリーズについての紹介があった。

同シリーズ開発のきっかけとなったのが、1才〜小学生低学年の子供を持つ親に「なぜ、シャトレーゼを利用しないのですか?」という質問をしたところ「小さな子供が食べるものがあまりない。」との回答を得たことだという。

「それなら小さな子供を持つ親が安心してわが子に与えることができるスイーツを作っていこうじゃないかと、おいしいナチュラルの商品開発がスタートした。」(竹村氏)

同社は自然食品でなおかつ美味しく、そして手ごろな食品であれば、すべての人々に笑顔を与えることができると考えている。同社はこれまで、低アレルゲン、糖質カット、無添加の商品を開発し、ユーザーから好評を得ていた。今回は、さらに踏み込んで小さな子供たちに向けて母親の気持ちをプラスした商品開発商品の開発を進めたのが「おいしいナチュラル」シリーズであるというわけだ。

同シリーズは、無添加製法であるだけでなく、低精製の砂糖やおなかにやさしいオリゴ糖、食事で不足しがちな野菜など、体にやさしい素材に徹底的にこだわっている。1〜3歳の幼児や3〜8歳の児童など、年齢ごとにおすすめの商品を設けており、子供の成長に合わせて選べる楽しみも感じてもらえるように工夫された商品となっている。

実際に商品を購入するターゲットとしては、子育て世代(20代前半〜30代)の若年層の取り込み、および孫を持つ50代後半〜70代の顧客の開拓を目指している。

株式会社シャトレーゼ商品開発本部商品開発部竹村茂樹氏


■大人が食べても美味しかった新商品
発表会では試食会も行われており、1歳頃からおすすめの商品、および3歳頃からおすすめの商品を、その場で食べることができた。

持ちやすいサイズのスティック状のスティックパンは、口どけの良い食感で、ほんのりミルクの風味広がる「プレーン」と、野菜ジュースを使用した、ほんのりトマト・人参の風味が広がる口どけの良いパン「トマト&キャロット」の2種類が用意されていた。

実際に「プレーン」を食べてみたが、口の中にミルクの風味がふわっと広がり、大人でも美味しく食べられる。オリゴ糖と精製度合いの低い甘蔗分蜜糖を使用しているとのこと。電子レンジで数秒温めると、よりフカフカな食感で食べられるそうで、実際に試してみたくなった。それ以外の商品いずれも美味しく、これなら子供たちも間違いなく喜ぶだろうという感想を持った。



もちろんシャトレーゼでは、子供たち向けだけでなく、お父さんやお母さん方、食物に気を遣う妊婦の方、高齢者の方といった全年齢で、安心して口に入れることができるもの、食にこだわる全ての人たちに安心と安全を約束する商品を数多く用意している。

以上のように、より安心・安全な商品を提供してくれるシャトレーゼだが、同社には、今後も多くの人を笑顔にしてもらい、愛されるお菓子・サービスを届けていってほしい。



シャトレーゼ

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