Nokia、AndroidベースのX Platform搭載スマホ「Nokia X」および「Nokia X+」、「Nokia XL」など5機種を発表!各機種とも廉価モデルで、Google Playには対応せず、Nokia Storeを利用



NokiaがAndroidベースのスマホ「Nokia X」および「Nokia X+」、「Nokia XL」を発表!

Nokia(ノキア)は24日(現地時間)、スペインのバルセロナで2014年2月24日から27日にかけて開催されている世界最大のモバイル関連イベント「Mobile World Congress 2014(MWC2014)」に合わせてプレスカンファレンスを開催し、“次の10億ユーザーが手に入れやすいスマートフォン”として同社としては初のAndroidをベースにしたプラットフォームを採用したモデルを含め5機種を発表しています。

発表されたのは、Androidベースのスマートフォンは「Nokia X」および「Nokia X+」、「Nokia XL」の3機種。これに加え、Symbianを採用したフルタッチモデル「Nokia Asha 230」、インターネット対応ケータイ「Nokia 220」となります。

Nokia Xはアジアやインドなどの新興国市場ですぐに発売され、Nokia X+やNokia XLも4〜6月に発売予定で、価格はNokia Xが89ユーロ(約1万2,000円)、Nokia X+が99ユーロ(約1万3,500円)、Nokia XLが109ユーロ(1万5,000円)。Nokia Ashaは25ユーロ、Nokia 220は29ユーロ。

AndroidベースのNokia Xなどは、アプリ配信マーケット「Google Playストア」や各種Googleアプリは利用できず、独自のアプリ配信マーケット「Nokia Store」を利用することになります。Nokia StoreにはFacebookやLINE、Twitter、BBM、Photoshop Expressなどの主要アプリははじめから用意されているとのこと。

なお、このAndroidベースのプラットフォームは「X Platform」と名付けられており、Android用アプリは“そのまま”でNokia Storeに公開できるためAndroid開発者により多くの人に使ってもらうためにも投稿するように呼びかけています。

また、各種Googleアプリの代わりにMicrosoftアプリやNokiaアプリがプリインストールされており、検索はBing、マップはHERE Maps、メールはOutlook、メッセージはSkypeとなっており、他にも名称が変更されたばかりのクラウドストレージサービス「OneDrive」も利用でき、無料で7GBまで利用可能となっています。

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ディスプレイはNokia XとNokia X+が4インチIPS液晶、Nokia XLが5インチIPS液晶で解像度は3機種ともにWXGA(480×800ドット)、アウトカメラはNokia XとNokia X+が3メガピクセルパンフォーカス、Nokia XLがオートフォーカス対応5メガピクセルなどとスペックはあまり高くなく、基本的には廉価モデルとなります。各スペック比較は以下の通り。

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Androidベースなので通知エリアなどのユーザーインターフェース(UI)は通常のAndroidと同じとなっていますが、ホーム画面などはWindows Phoneライクに作られています。

Windows PhoneもAndroidの通知などのUIを取り入れるという噂もあり、今回のNokia Xなどを足がかりにWindows Phoneにステップアップするユーザーも問題なく使えるようにする目的もあるように思われます。実際に、Nokia XなどのAndroidベースの廉価モデルにMicrosoftアプリを搭載することで、新興国市場でのMicrosoftのサービスのシェアを拡大することが目的となる模様。

そのため、Android開発者向けにAndroidアプリをNokia Storeでも公開するように案内しているほか、そのまま動作しないアプリについては、専用の「X Analyzer Tool」が用意されており、大幅に必要な変更を特定することが可能になっているということです。

さらに簡単に移植できるようにするには、開発者は1つのコードベースを維持し、複数のアプリ配信マーケットをターゲットに単一のアプリケーションパッケージファイル(APK)を配布することを推奨しています。この他、Nokia Imaging SDK 1.1も配布開始されています。

プレスカンファレンスに登壇した同社Devices&Services担当副社長のStephen Elop氏は「Nokiaはこれまで10億ユーザーを通信できるようにした。今回発表した製品は次の10億ユーザーのための導入するものだ。」と語り、新興市場により低価格なモデルを投入することでシェア拡大をめざす意向を示していました。

NokiaはWindows Phoneを開発・提供するMicrosoftに買収される予定で、一方のWindows Phoneも昨日、より低価格な製品を投入できるようにハードウェア要件を下げるなどの内容を盛り込んだアップデートを今春行うことが明らかにされています。



記事執筆:S-MAX編集部


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