ソフトバンク、VoLTE時代に向け音声通話とパケット定額がパックになった新定額サービスを発表!ホワイトプランとどっちが得なのか計算してみた



革新的な新定額サービスとは!?

ソフトバンクモバイルは24日、今後のVoLTE(LTE回線での高品質な音声通話)を見据えた革新的な新定額サービスを2014年4月21日(月)から提供開始するとお知らせしています。

高品質な音声通話を実現するVoLTE時代を見据えたシンプルで分かりやすい、音声定額とパケット定額をパックにした革新的な新サービスを、「SoftBank 4G」および「SoftBank 4G LTE」に対応するスマートフォン向けに提供するもので、通話定額プランとパケット定額制が一本化された新定額サービスとなります。

プラン内容は「Sパック(月額5,980円)」「Mパック(月額6,980円)」「Lパック(月額9,980円)」の種類。また、各パックには定額で利用できるパケット通信料と無料通話が含まれます。※税抜き価格です。

では、各パックの詳細を詳しく見ていきたいと思います。

パックプラン
・Sパック 月額5,980円(税抜き)
・Mパック 月額6,980円(税抜き)
・Lパック 月額9,980円(税抜き)
増税前の発表なので税抜き価格となっていますが、8%になった場合は、Sパック 6,458.4円、Mパック7,538.4円、Lパック10,778.4円となります。

サービス概要(予定)
C
この通話定額が適用される範囲は、ソフトバンク、他社携帯電話、固定電話などへの国内音声通話がサービスの対象です。ホワイトプランのような1時〜21時までソフトバンク間の通話無料は無いので注意したいところです。

なお、無料分を超過した音声通話料金は30秒30円(税抜き)となります。ちなみに現在のホワイトプランは30秒20円(税抜き)です。

仮にMプランでソフトバンク宛へ10分通話したとすると?
現在のホワイトプランは定額時間帯の中であれば無料ですが、新しいプランでは、5分を超過した分として300円(税抜き)の通話料が発生する計算となります。

続いてパケット定額はどうなるのでしょうか?
Sプランは2GBまで、Mプランは7GBまで、Lプランは15GBまでとなっています。

ここで注意したいのが下記の注釈の内容です。
国内パケット通信の超過分は、Sパックは250円/100MB、Mパックは125円/100MB、Lパックは100円/100MBの通信料がかかります。また、超過しても通信料不要で128kbpsの低速通信がご利用いただけるオプションサービス(月額300円)をご用意します。

つまり、低速料金オプションサービス(月額300円)に加入しない場合は、パケット通信料金が高額になってしまう場合があります・・・。

B

どのぐらいでどの程度の金額になるのかグラフにしてみました。

例えば、Sプランで7GBまで利用したと仮定すると、2万円請求されるという計算となります。危ないのが、「私は電話とメールしかしない」というユーザー。パケット通信でどれぐらい利用しているという概念があまりないので、例えばYouTubeなどを観ると一気に高額なパケット料金の請求が・・・。

さらに具体的な例を挙げると、NTTドコモのdビデオでは2時間の映画を高品質で観た場合、約1GB利用します。これをSプランのパケット超過料金(100MB250円)に当てはめると、2500円ですよという計算。2時間2500円。けっこういい金額になります。

ここの部分はユーザーが不利益を受けやすい部分なので、頻繁に警告を出す、オプションの月初までのさかのぼり契約可能にする、一旦警告を出してパスワードでログイン後に同意を得るシステムを提供するなどしないと大変なことになりそうです。

専用基本料
D

Sパック、Mパック、Lパックを利用する場合には、専用の基本料金への加入が必要となります。つまり、上記の3つのプランに加えて980円が必要になりますよというわけです。そしてS!ベーシックパックも必要となります。さらに高額パケット請求を防ぐために低速通信オプションも必須となるでしょう。

従来のホワイト/Wホワイト同様に、ソフトバンク携帯電話を利用している家族への通話は、24時間無料となるので一安心ですね。

各パック、専用基本料、オプションなど複数への加入が必要となりますが、実際にどのくらいかかるのか計算してみました。

Sプラン
専用基本料+S!ベーシックパック+Sプラン+定額通信オプション
980円+300円+5,980円+300円=7,560円(税抜き)(8%税込8,164.8円)
Mプラン
専用基本料+S!ベーシックパック+Mプラン+定額通信オプション
980円+300円+6,980円+300円=8,560円(税抜き)(8%税込9,244.8円)
Lプラン
専用基本料+S!ベーシックパック+Lプラン+定額通信オプション
980円+300円+9,980円+300円=11,560円(税抜き)(8%税込12,484.8円)

なお、参考までに現行のプランは以下のようになります。
ホワイトプラン+S!ベーシックパック+パケットし放題 for 4G
934円+300円+5,700円=6,934円(税抜き)(8%税込7,488.7円)
これで、高速通信7GBまで、パケット量超過も低速になりますが追加料金なし、1時〜21時までソフトバンク間通話無料。

パケット量でほぼ同じ内容、通話定額?をつけたMプランとの差額は1,626円。

短い通話を月間40分(1回の通話を5分とした場合は月間8回)を超える場合は、Mプランのほうがお得かもしれませんが、新プランは注釈が多すぎるのが気になる内容ですね。

提供開始は4月21日から。対象機種を購入時にのみ加入できるそうで、現状のホワイトプラン+パケット定額制も選べるそうです。

その他の詳細は決まり次第改めてご案内します。とのことなので実際の提供開始日までに変更がある可能性がありますが、現在の料金プラン、使用状況、請求金額などを見直してお得なプランへの加入をしたいところですね。

記事執筆:ホセ(布施 繁樹)


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