国内販売が濃厚なソニーブランドのファブレット「Xperia Z Ultra」ってどんなデバイス?写真と共に特徴を解説【レビュー】



国内販売が濃厚な6.44インチフルHD液晶を備えたファブレット「Xperia Z Ultra」

すでに紹介した通り、ソニーモバイルコミュニケーションズ(以下、ソニーモバイル)製のファブレット「Xperia Z Ultra」がau by KDDIから発売されることが濃厚となっています。

Xperia Z Ultraのグローバルモデルは今夏より発売されており、筆者も発売当初に購入し、現在も愛用中です。

そんなソニーモバイル初のファブレットとして発売されたXperia Z Ultraの特徴を簡単ではありますが、写真と共に解説したいと思います。

まず、ファブレット(Phablet)について説明すると、ファブレットは「Phone」と「Tablet」を組み合わせた造語で、定義としては「電話機能が付いた画面サイズが5インチから7インチくらいまでのデバイス」です。

しかし、最近では、5インチオーバーのスマートフォンが増えてきたので、個人的には6インチ以上、7インチ未満の電話機能が付いたデバイスをファブレットと認識しています。

Xperia Z Ultraも画面サイズは6.44インチで、かつ、電話機能を備えているため、ファブレットのカテゴリーに属します。

それでは、6.44インチとはどれぐらいの大きさなのでしょうか。約5.0インチの「Xperia Z1 SOL23」(以下、Xperia Z1)と比較してみました。

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6.44インチのXperia Z Ultra(白色)と約5.0インチのXperia Z1(紫色)のサイズ比較

Xperia Z1のサイズでも大きいと感じる人も少なくないと思いますが、Xperia Z Ultraと重ねてみると、Xperia Z Ultraのサイズがどれだけ大きいか分かると思います。

横方向ももちろん、大きいですが、それ以上に縦方向に伸びていることが見てとれます。

推測ですが、横向きにしてタブレット的な使い方を想定したのかもしれません。

Xperia独自のホームアプリケーション「Xperiaホーム」も横向きにした場合のユーザーインターフェース(UI)が用意されているのもそのためかもしれません。

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横向きにした場合を想定したホームアプリケーション「Xperiaホーム」

しかし、本体の厚さはXperia Z Ultraが約6.5mmなのに対して、Xperia Z1が約8.5mm(SOL23の場合)となっています。

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本体の厚みは約2mmもXperia Z1の方が厚い

また、ディスプレイ周囲の縁がほとんどない「ベゼルレス」とまではいきませんが、狭縁設計となっているため、大きさの割には持ちにくいということはありません。

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本体の厚みと狭縁設計のため画面サイズの割には持ちにくさは感じない

Xperia Z1はカメラ性能にも力を入れたデバイスですが、Xperia Z Ultraは有効800万画素積層型CMOSセンサー「Exmor RS for mobile」を採用しているのみで、フラッシュライトも省略されています。

もちろん、グローバルモデルですので、おサイフケータイもなくNFC機能が搭載されているだけで、かつ、赤外線も搭載されていません。

他にもワンセグ(フルセグ)などの日本独自の機能も搭載されていませんが、国内向けではどのようになるか楽しみです。

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Xperia Z1のようにカメラ性能に特別力を入れているデバイスではなく、フラッシュライトも搭載されていない


Xperia Z Ultraの特徴はサイズだけではありません。5インチ超のデバイスのトレンドともなりつつある「ペンによる入力機能」がXperia Z Ultraでも可能となっています。

しかし、サムスン電子製「GALAXY Noteシリーズ」のように専用のペンが必要というわけではなく、Xperia Z Ultraでは、タッチパネルの感度を上げおり、先の非常に細い鉛筆などでも反応するようにしています。

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高感度なタッチパネルのおかげで鉛筆でも入力できる


来春以降、KDDIはタブレットとファブレットの拡充を図るとしており、Xperia Z Ultraを始めとしたファブレット元年の到来が今から楽しみです。

記事執筆:Makko


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