あなたのiPhoneでiOS 7の新機能は使える?機種別に使える機能を再チェック!既存機種でのiOS 7の使い心地も試してみた【レポート】


あなたのiPhoneでiOS 7の機能はどこまで使える?

日本時間で先週9月19日(木)未明にAppleからスマートフォンやタブレットなど向けの最新プラットフォーム「iOS 7」のダウンロードが始まり、翌20日(金)に発売開始された新機種「iPhone 5s」や「iPhone 5c」を購入した人だけでなく、既存のiPhoneやiPad、iPod touchを持っている人でiOS 7へのアップデートを行い、iOS 7を利用している人も多いかと思います。

iOS 7は、iPhoneでは「iPhone 4」「iPhone 4S」「iPhone 5」、iPadでは「iPad 2」「新しいiPad(以下、iPad 3)」「iPadレティーナディスプレイモデル(以下、iPad 4)」「iPad mini」、iPod touchでは第5世代でアップデートして使うことができます。ただし、iOS 7にアップデートしても機種によっては使えない機能もあるのです。

そこで、今回は、実際にどの機種でどの機能が使えるのかをもう一度まとめるとともに、筆者のiPhone 4Sをアップデートしてみたので、比較的古い機種を使った場合の感触もお伝えします。

◯どのバージョンでどの機能が使えるのか?
iOS 7は、すでに記載したように既存機種では、iPhone 4以降およびiPad 2以降、iPad mini、第5世代iPod touchでアップデートでき、加えて、新機種のiPhone 5sとiPhone 5cで利用できます。これらのすべての機種で使える新機能としては、以下が挙げられます。

【全機種で使えるiOS 7の新機能】
・コントロールセンター(Wi-Fi、画面の明るさなどをワンタッチ設定可能に)
・通知センター(リニューアル)
・マルチタスキング
・カメラのスクエア(正方形)とビデオのフォーマット・スワイプによるフォーマット切替
・写真にフィルタ後付け

一方、機種によって使えない新機能は、以下が挙げられます。

【一部の機種でしか使えないiOS 7の新機能】
・パノラマ撮影
 ○:iPhone 4S、iPhone 5、iPhone 5c、iPhone 5s
 ×:iPhone 4、iPad 2、iPad 3、iPad 4、iPad mini

・カメラのフィルタ
 ○:iPhone 4S、iPhone 5、iPhone 5c、iPhone 5s
 ×:iPhone 4、iPad 2、iPad 3、iPad 4、iPad mini

・AirDrop(データの共有)
 ○:iPhone 5、iPhone 5c、iPhone 5s、iPad 4、iPad mini
 ×:iPhone 4、iPhone 4S、iPad 2、iPad 3

・Siri(リニューアル)
 ○:iPhone 4S、iPhone 5、iPhone 5c、iPhone 5s、iPad 3、iPad 4、iPad mini
 ×:iPhone 4、iPad 2

・Safariフルスクリーン表示・タブ表示
 ○:iPhone 4S、iPhone 5、iPhone 5c、iPhone 5s
 ×:iPhone 4、iPad 2、iPad 3、iPad 4、iPad mini

iPhone 4ではかなり多くの機能が使えないので注意が必要です。また、iPhone 4Sは、AirDropだけ非対応で、iPhone5は、すべての新機能が使えます。iPadもバージョンによって少し違いがありますが、いくつか非対応な機能があるので、注意が必要です。


◯iPhone 4SをiOS 7にアップデートしてみると?
今回は、筆者のiPhone 4S(au版)をiOS 7にアップデートしてみました。iPhone 4SはAirDrop以外の新機能に対応しています。

iOS 7_4S_1カメラの新機能にはすべて対応

今回大きく進化したカメラ機能にはすべて対応しており、パノラマ撮影やフィルタにも対応しています。

iOS 7_4S_2マルチタスキングやリニューアルしたSiriも対応

その他ほとんどのiOS 7新機能に対応していました。

iOS 7_4S_3
コントロールセンターも対応していますが…

コントロールセンターも対応しているのですが、ここで呼び出せるはずのAirDropを表示することができませんでした。

使い心地ですが、それほど重くて動きががたつくということはありませんでしたが、文字入力などでワンテンポ時間がかかるかな、という程度でした。気になる人は気になるかもしれませんが、快適さが大きく損なわれるということはありません。

その他、AirDropが使えないのが難点ですが、それ以外の新機能は使えますし、コントロールセンターなど便利な機能も増えましたので、ひとまずはiPhone 4Sの人がアップデートしてみるのは悪くないと思います。やっぱりLTEが使いたい!もっと速いCPUで使いたい!AirDropをやっぱり使いたい!ということであれば、iPhone 5cやiPhone 5sに買い替えた方が良いでしょう。

基本的にiPhone 5ならすべての機能が使えますし、5cとマシン性能はほぼ一緒(LTEの対応周波数が違う)なので、iPhone 5を持っていればすぐにiPhone 5cやiPhone 5sに買い替える必要性は薄そうです。iPhoneおよびiPadユーザーはバージョンと使える機能を確認した上でiOS 7へのアップデートをしてみてはいかがでしょうか。

記事執筆:こば(小林健志)


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