高音質スマホ「LG G2」の詳細


ユーザー目線に立って開発されたG2

LGエレクトロニクス・ジャパンは12日、グローバル向けのフラッグシップスマートフォンLG G2」(以下、G2)を国内で初披露する製品説明会を開催した。G2はこれまで使用してきた「Optimus」というスマートフォンおよびタブレットのブランド名を廃止し、主力製品であるGシリーズを「G」ブランドとした後の最初のモデルとなる。気になるG2の日本での発売は、説明会では未定とのことだった。

今回は、本説明会で展示されていたグローバルモデルのG2を実機で写真を中心に各種機能を紹介していく。

G2のスペックは、Qualcomm製プロセッサ「Snapdragon 800」、CPUが2.26GHzのクアッドコア、内蔵ストレージが32GB、内蔵メモリー(RAM)が2GB(LPDDR3 800MHz)となっている。また、ネットワークは、CDMA(CDMA 1X EV-DO Rev.A)、2G(GSM/GPRS/EDGE)、3G(W-CDMA/HSPA/HSPA+、下り最大42Mbps)、LTE(SVLTE、CSFB、CA、VoLTE、RCS、MIMI)に対応する。カラーは、BlackとWhiteの2色だ。
02

端末の特徴は、5.2インチのフルHD(1920×1080ドット)のIPSディスプレイだ。大画面化したにもかかわらず、横幅がNTTドコモより発売されている5インチフルHDディスプレイを搭載している「Optimus G Pro L-04E」の70mmに対して、70.9mmと0.9mm増に抑えられている。

これは、側面に配置されていたボタンを背面に移動することで側面の構造をシンプルにし、さらにディスプレイ周りの設計を新しくすることでベゼル部分を薄くすることで実現しているという。


03

背面は、カメラユニットの下にボリュームボタンと中央に電源ボタンが配置されている。


04

背面にレイアウトされたボタンはスマートフォンを手にした際に、ちょうどフリーになる人差し指で操作しやすいよう作られている。電源ボタンやホームボタンを押すために持ち替える必要がなく、スマートフォンの操作を無駄なく開始できる。


05

電源ボタンのまわりにはLEDがレイアウトされており、背面からでも着信の確認などができるようになっている。

電源ボタンが背面にレイアウトされたが、前面からウェイクアップ操作ができるよう「KnockOn」機能が搭載されている。

これは、画面を2回タップすることで画面が表示されるもので、本体を持ち上げることなく操作を開始できる。ホーム画面の壁紙部分を2回タップすると画面をオフにできる。アプリ使用中などの場合は画面上部のステータスバーを2回タップすることでKnockOn機能を使用できる。

動画リンク:LG G2(グローバルモデル) KnockOn


06

本体下部にはUSB端子やイヤフォン端子といったインターフェイスが集約されている。


07

イヤフォンを接続すると、画面が上にスライドしイヤフォンが接続されたアニメーションが表示される。G2の特徴である24bit/192KHzのハイレゾオーディを楽しむには、このイヤフォン接続こそが重要だ。


08

アニメーションからイヤフォンに関するアプリ一覧に切り替わり、直感的にスマートフォンを操作できる。インターフェイスを下部に集約したことで、イヤフォンやUSB接続時のこの一連のリアクションが統一されている。

これまで同社のスマートフォンは、タッチセンサー式のナビゲーションボタンを採用していたが、G2ではディスプレイ内表示となった。


09

表示領域が狭まってしまったが、設定でフロントタッチボタンのカスタマイズが可能となった。他メーカー製のスマートフォンからの移行時に、これまでと同じ操作方法が維持できる。


10

G2(写真=左)とOptimus G Pro(写真=右)との比較。サイズはほぼ同じだが、縦が138.5mmと0.5mm小さくなっている。ベゼル部分の幅と、側面のボタンの突起もなく、液晶ディスプレイがそのままパッケージングされたようなデザインとなっている。


11

G2(写真=上)の厚さは9.1mmとOptimus G Pro(写真=下)よりも0.8mm薄くなり、側面を大胆に削ることで持ちやすいデザインに仕上げている。


12

本体サイズはサイズは小さくなったが、バッテリー容量は3000mAhと変わっていない。これは階段状のG2専用のバッテリーを搭載したことによるもので、デザイン上のデッドスペースとなる部分に形状をあわせたバッテリーを搭載することで実現している。


13

5.2インチの大画面となったが、手にした感覚はOptimus G Proと変わらず技術的な進化を感じた。


14

カメラ機能は1300万画素のセンサーに新たに光学式手ブレ補正「OIS」を搭載している。暗い場所やマクロ撮影時の手ブレに効果が期待できる。またUIも大きく変わっており、撮影モード選択や設定画面もスクロールすることなくタッチ操作で簡単に選べるよう大きなアイコン表示となった。


15

設定画面は現在の設定も確認できるためわかりやすい。

オートフォーカスはデジタルカメラ風の表示となった。タッチによるフォーカスポイントの直接していも可能だ。本体が揺れているにもかかわらず、手ブレ補正(OIS)によって表示されている映像が安定していることがわかる。

動画リンク:LG G2 OISによるマクロ撮影


16

マルチタスク関連で「Slide Aside」と呼ばれる機能が搭載された。アプリを3本指の横スワイプ操作で素早く切り替える事ができるこの機能は、制限があった「Qスライド」機能とは違いどのアプリでも利用可能だ。イメージ的には今使用しているアプリを一旦画面左に片付けて、ホーム画面から他のアプリを起動し参照した後、画面左から引き出してくる直感操作だ。

画面左に保存できるアプリは3本まで、短冊状に表示されたアプリ右上の「×」ボタンでアプリでリストから削除できる。SNSに投稿する写真をギャラリーで一旦確認して戻ってくるといった操作などで活用できそうだ。


17

さらに、ユニークな機能として「ゲストスクリーン」機能がある。ゲスト用のパターンを設定することで、特定のアプリのみを表示したホーム画面に切り替わる。ゲームで遊びたい子どもや他の人が使用する際に役立つ機能だ。


G2の新機能であるカメラの光学式手ブレ補正やゲストスクリーン、Slide Aside、ハイレゾオーディオ対応などは、これまで以上にハイスペックだけではなく様々な方面に「刺さる」機能を追加してきていると感じた。
18

当たり前のように側面にボタンがレイアウトされていたがスマートフォンだが、発想の転換で様々なメリットが生まれたG2の日本での発売に期待したい。

記事執筆:mi2_303


■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
S-MAX - Facebookページ

共有する

関連記事

【気になるPC】ワイド液晶搭載の高級モデルTシリーズ「ThinkPad T60p」レビュー

レノボの「ThinkPad T60p」は、ThinkPadシリーズならではの高い剛性と質感を持つ、同シリーズ最高級モデルだ。黒色でスクエアなデザインも同シリーズならではの特徴。レビューしたワイド液晶モデルの価格はメーカー直販サイトで397,950…

【ケータイラボ】ゲーム機を彷彿させるタッチパネル付2画面ケータイ「D800iDS」

「D800iDS」は、タッチパネル付2画面ケータイ。形状は折り畳みタイプのケータイで、開いた状態で上下に液晶画面を搭載し、下部の画面がタッチパネルとなっている。ライフスタイルに合わせて、タッチパネルのデザインや操作方法を選択す…

【ケータイラボ】指紋センサーと1.3メガカメラを搭載!セキュリティに強い「WX321J」

「WX321J」は、ウィルコムの高度化通信規格「W-OAM」対応し、指紋センサーと1.3メガカメラを搭載した日本無線製の音声端末。価格はオープンプライスで、ウィルコムストアでの販売価格は、1万6,000円前後の見込み。発売時期は2月中旬予…

【ケータイラボ】このサイズでスマートフォン、ノキア「705NK」

昨年中に発売されそうだと予想されていたものの、結局年を越して発売になったのがノキア「705NK」である。Vodafone時代……ひとつ前に出た「804NK」が折りたたみモデルだったのに対して、今回のモデルはストレートモデルである。ウリはな…

【ケータイラボ】無線LAN内蔵!フルキーボード搭載ビジネスケータイ「X01NK/Nokia E61」

「X01NK/Nokia E61」は、無線LAN内蔵でフルキーボードを搭載したノキア製の法人専用ビジネスケータイ。発売時期は3月下旬以降を予定し、価格はオープンプライス。「X01NK/Nokia E61」は、ストレートタイプの本体に、無線LAN機能を内蔵…