総務省・電波監理審議会、2.5GHz帯BWA追加割当をUQコミュニケーションズに決定!ソフトバンクが不服申し入れし、情報公開請求書を提出



UQコミュニケーションズに2.5GHz帯追加割当が決定!写真はUQ社内

総務省は26日、総務大臣の諮問機関である電波監理審議会(第995回)を開催し、2.5GHz帯における広帯域移動無線アクセスシステム(BWA)向けに新たに利用できる周波数帯(2625M〜2650MHz)をおける審査結果を発表し、UQコミュニケーションズ(以下、UQ)に割り当てると答申を出すことを決定しています。

これを受けて、同じく追加割当を申請していたWireless City Planning(以下、WCP)の親会社であるソフトバンクが審査の不透明性に不服とし、情報公開請求を総務省に申し入れています。

今回の答申は、総務省がBWA用に新たに割り当てる2.5GHz帯の25MHz幅(2625MHz〜2650MHz)の割り当て申請を2013年5月24日〜6月24日まで受け付けていたものに対し、UQコミュニケーションズとWCPが申請を行い、総務省がこれらの申請を受け付け、それらを元に審査を行なっていたことに伴うもの。

審査結果としては、最低限満たすべき絶対審査基準は2社同等で差がなく、競願時審査基準の第1基準である人口カバー率も同等だったとしています。

一方で、第2基準では、基準A(高度BWA人口カバー率)が同等、基準B(高度BWAの屋内エリア化および高速化技術導入)はUQがリード、基準C(設備の安全・信頼性)はWCPがリード、基準D(MVNO利用)は同等、基準E(契約数)はUQがリード、基準F(指定済み周波数を含めた人口カバー率)は同等、基準G(指定済み周波数における屋内エリア化および高速化技術導入)はUQがリードとなり、トータルでUQが3基準と、WCPの1基準を上回り、UQに割当を決定したという。

記事執筆:S-MAX編集部


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・・総務省|広帯域移動無線アクセスシステムの高度化のための特定基地局の開設計画の認定
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