クレジットカードを使わず、毎月の利用料金を銀行引落でWiMAXの新規契約を申し込む方法【ハウツー】



WiMAXの申し込みを解説!

UQコミュニケーションズおよびMVNO(仮想移動体通信事業者)が、モバイルWiMAX網でサービスを提供するWiMAXサービス。パソコンはもちろん、iPhoneiPadやAndroidスマートフォン、タブレットでの利用に加え、WiMAXの高速な通信、工事が不要といったメリットを活かして自宅のインターネット回線としても利用できるWiMAXのモバイルWi-Fiルーターは、まさに家でも外でもインターネットができる便利な製品だ。

筆者が、シンセイコーポレーション製のWiMAX対応モバイルWi-Fiルーター「URoad-8000」を導入してから早いもので2年が経過した。MVNOの一つ「BIC WiMAX SERVICE」で毎月の利用料金が一番安い「BIC年間パスポート」で利用していた。1年契約のため、当初は1年で解約をするつもりだったが、契約時期をすっかり忘れ解約し損ねて2年目に突入。途中解約の場合は、解除料金もかかってしまうのでそのままさらに1年間利用した。

筆者は普段、スマートフォンやタブレットはこのURoad-8000で接続しているため、この2年間ほぼ毎日使い込んでいたことになるが、特に故障らしい故障もなく丸2年使うことができた。しかも、現在も特に問題がないのでこのままもう1年使える勢いだ。

しかし、今年になってせっかく新機種も発売されたので、新しいモバイルWi-Fiルーターに買い換えることにした。そこで今回は、WiMAXの契約、買い替え、申し込み方法などをまとめて解説していく。

■WiMAXに機種変更の概念がない
まず申し込みまでにいくつかWiMAXに関する特長的な内容を説明していこう。WiMAXは通常の携帯電話やPHSとは異なりBWA(Broadband Wireless Access)に分類されているサービスだ。通信を行うといった点では他の携帯電話やPHSのサービスとはなんら変わりないが、データ通信に特化している点が最大の特長だ。

そのため“独自の通話サービスを行っていない”、“電話番号の発番がされない”という点が他の携帯電話・PHSと大きく異なる。さらに、SIMカードの利用もない。本体を購入し、契約手続きを済ませ、手続きが完了して本体の電源を入れればすぐにネットワークにアクセスできる。非常に簡素化されたネットワーク機器といえる。

加えて、UQが提供するWiMAXサービスでは、機種変更の概念がない。長く利用することによる割引制度がなければ、機種を変えるための本体価格の設定もない。先述のように発番もないので、電話番号を維持する必要もない。“ルーター自体の本来の販売価格”、“新規契約に紐付き本体代金が割り引かれる”、これだけだ。

そのため、現状の契約を継続しつつ、本体を買い換えるいわゆる「機種変更」をWiMAXで行う場合は、ルーターを正規の価格(20,000円前後)で購入して、現在の契約に月額200円の「機器追加オプション」(MVNOによって名称が変更する)として申し込み、その後、これまで利用していたルーターの解約処理をする。機種変更らしきことはこの手順で可能だ。

しかし、ルーターを正規の価格で購入してまで、現在の契約を維持する必要性が極めて低いため、多くの場合は新規契約後に現在の契約を解約することとなる。

シンプルといえばシンプルだが、なんだか色々なものを使い捨てしているような気がして、何か引っかかるものがあるのだが、携帯電話やPHSとはそもそも異なるという認識で、新しいものが欲しくなったら新規契約して今のものを解約するればいいと考え方に切り替えれば分かりやすい仕組みだと言えるだろう。


■使えないWiMAXルーターもある?
WiMAXのルーター本体が、UQを含めどのMVNOでも利用できるかどうかだ。例えば筆者がこれまで利用していたBIC WiMAX SERVICEで契約したURoad-8000は、BIC WiMAX SERVICEでしか利用できない。

仮にBIC WiMAX SERVICEを解約して、URoad-8000をUQ WiMAXの契約にしようとしてもできない。しかし、新規契約をまたBIC WiMAX SERVICEで行った場合は、機器追加オプション(BIC WiMAX SERVICEではデバイスプラス)により、これまで使っていたURoad-8000で申し込み利用することはできる。

つまり、ルーター本体がいわゆる黒ロムなのか白ロムなのかが取り扱っている事業者によって異なる点も、注意しなければいけない。


■毎月の利用料金を口座引き落としにする場合
WiMAXは、新規契約の際、クレジットカードでの申し込みが一般的で、毎月の利用料金を銀行引落にする方法での受付が行われていない。MVNOによっては申し込み後にクレジット払いから銀行引落に変更することが可能ではあるが、申し込み時はクレジットカード払いのみという点にも注意が必要だ。

そこで、今回はMVNOではなく、銀行引落での新規契約の申し込みが可能なUQコミュニケーションズに直接申し込むことにした。


■UQのオンラインショップで申し込み
UQコミュニケーションでは、同社のオンラインショップ「UQ WiMAX オンラインショップ」を開設している。申し込み手順などを紹介していこう。


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購入する製品を選択する

商品ページで、本体の色を選択、申し込み区分で「個人のお客様」「法人のお客様」を選択、今回は個人契約なので「個人のお客様」を選択した。

続いて、料金プランの選択で「UQ Flat 年間パスポート」3,880円/月を選択した。料金プラン表の右側には本体価格も記載されているので確認しよう。

その後は、オプションサービスの申し込み「申し込む」「申し込まない」を選択する。申し込むを選択した場合、申し込むサービスを選択する。今回は「申し込まない」を選択した。その後、「選択内容の確認」をクリックして次に進む。


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契約条件の確認

本体代金、申し込みたい料金プランに間違いはないか確認する。利用規約を確認して問題なけでば「同意」にチェックを入れ、お知らせ情報の配信 「希望する」「希望しない」のいずれかを選択して「次へ」をクリックする。


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申し込み情報の入力。名前、住所、電話番号、暗証番号などの入力を行う

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支払方法を選択

申し込み情報の入力画面では、申し込み者の名前、住所などを入力し、その後、画面をスクロールすると「ご利用料金のお支払い方法」が表示される。ここで、「口座振替」を選択する。さらに本体の代金を支払う「ご購入商品のお支払い方法」もクレジットカードを利用しない場合は「代金引換」を選択する。

全ての入力が完了したら「次へ」をクリックする。


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入力内容の確認

最後の確認ページに推移するので、金額や入力、口座振替など入力や選択した内容が間違っていないかを確認し、問題なければ「申し込みをする」をクリックする。この「申し込みをする」をクリックしない限りは注文が確定しないので、この段階でやり直しや申し込みをやめる場合は「戻る」をクリックしよう。


■本人確認物を送付する
口座振替を選択した場合は、本人確認物の送付が必須となる。申し込みを確定した後に、入力画面で入力したメールアドレス宛に「加入審査中のご案内(自動送信メール)」「新規お申し込み受け付け完了のご案内(自動送信メール)」のメールが届く。このうち「新規お申し込み受け付け完了のご案内(自動送信メール)」に記載されている、「書類アップロード」の手順で本人確認物のデータを送信する。

なお、本人確認物の書類自体をUQに郵送もしくはFAXで送付することもできる。


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新規お申し込み結果確認/書類アップロード

「新規お申し込み受け付け完了のご案内(自動送信メール)」の「書類アップロード」に記載されているURLをクリックするとブラウザ上に「新規お申し込み結果確認/書類アップロード」の画面が表示される。メール内に記載されている「受付番号」と申し込み時に入力した「暗証番号」を入力して「結果確認」をクリックする。

推移した画面で、画像データのアップロードができるので、免許証、パスポート、住民基本台帳カードなどの画像データを用意してアップロードする。ケータイやスマホで撮影した画像でも問題ないが、本人確認物の記載内容がしっかりと見えるようにしよう。

申し込み作業としてはこれで終了となる。口座情報については、別途口座振替の申し込み用紙が届くので、それを記入してポストに投函することになり、申し込みから数ヶ月間の利用料金はコンビニなどで支払う用紙が届くので、それで支払うことになる。

申し込み手続きが完了すると、「新規お申し込み手続き完了のご案内(自動送信メール)」が届くので、内容を確認する。その後、「WiMAX搭載機器の配送手配完了のご案内(自動送信メール)」が届き出荷されたことが確認できるので、手元に届くまで待つこととなる。

ちなみに今回は、申し込み手続き完了メールが5月31日の12:54に届いてから翌日の6月1日に商品(ルーターとクレードル)を受け取ることができた。


■注文したルーターなど商品をする
商品が届いたら検品が必要だ。届いた商品をチェックしておこう。


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UQ WiMAXの箱で届いた!

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納品書を確認

箱の中には「納品書在中」と書かれた封筒が入っているので、中に入っている「納品書」や「ご購入のお客様へ」などの書類を確認する。


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WM3800Rと専用クレードルのPA-WM08C

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WM3800Rを中身を確認

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ACアダプタやUSBケーブル、CD-ROMが同梱

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専用クレードルにはLANケーブルが同梱

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電源を入れて「回線契約中」を確認

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接続できるかを確認

今回購入したモバイルWi-FiルーターはNECアクセステクニカ製の「AtermWM3800R クレードルセット」だ。まずは、内容物の確認と、WM3800Rの電源を入れる。WM3800Rにはディスプレイが搭載されているので「回線契約中」の表示で利用できるかどうかがすぐに確認できる。

続いて、パソコンやスマートフォンとWi-Fi接続して、パソコンやスマートフォンがインターネットに接続できるかを確認する。今回は、手元にあったモトローラ製のAndroidスマートフォン「RAZR M 201M」、富士通モバイルコミュニケーションズのAndroidスマートフォン「ARROWS ef FJL21」、東芝製(現:富士通モバイルコミュニケーションズ)製の「Windows phone IS12T」を接続したが、いずれも問題なくインターネットに接続することができた。

接続方法は、スマートフォン側のWi-Fiの設定画面に表示されるWM3800Rの「SSID」をタップする。SSIDはWM3800Rの背面に記載されている。その後、同じくWM3800Rの背面に記載されている「暗号化キー」をスマートフォン側に入力すれば接続完了だ。

その他、WM3800Rの機能については、こちらの記事を参考にして欲しい。

初期不良なども考えられるので、問題なく接続できるかどうかはまず確認するようにしよう。以上で申し込みから商品受け取り、接続までだ。

UQ WiMAX オンラインショップ



■BIC WiMAX SERVICEの解約
今回はBIC WiMAX SERVICEの解約も行っている。実は、契約したのが2年前の5月31日であることに気が着いたのが5月29日。直接BIC WiMAX SERVICEのサポートに電話をして31日の23:59で回線が利用できないように解約の申し出をした。その後、UQ WiMAXのオンライショップで申し込みと、2〜3日の間で解約から新しいモバイルWi-Fiルーターの接続までを完了した。

BIC WiMAX SERVICEのサポートでは、電話による解約受付は行っているが、解約届けの書類を送付する必要があるので、書類を送付してもらうか、BIC WiMAX SERVICEのホームページの「ダウンロード」から解約届けのPDFをダウンロード、プリントアウトして必要事項を記入のうえ、郵送して解約の手続きが完了となる。


WiMAXサービスは申し込みから解約まで、また機器の扱いなど全般が簡素化されており、申し込みもしやすく、店舗に出向くことも一切なくできてしまうので時間がない人でも利用しやすいといった印象だ。


※新規契約時には手数料が発生、解約も契約内容によっては解除料金が発生する場合があります。
※申し込み方法や各種契約条件などは今後変更される場合もあるのであらかじめご了承ください。


記事執筆:2106bpm(つとむびーぴーえむ)


■関連リンク
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