メッセージ性の強い曲を歌う理由とは? 河村隆一が歌の持つパワーについて語る【後編】
新曲「七色」をリリースした歌手の河村隆一さん。前回、新曲に込められた「生きること」に向き合うことへの強い思いを伺いました。今までリリースされた曲を振り返ると「ラブソングのイメージが強い」という人も多いかもしれませんが、今回は歌うことと、楽曲にメッセージを持たせることについてお話してもらいました。
恋愛や友情についての曲が多い中、隆一さんが歌う楽曲からは強いメッセージを感じることができます。
「日本だとアンタッチャブルだと思われがちですが、海外のアーティストって結構強いメッセージをうたっているんですよ。マドンナが宗教をテーマにミュージックビデオを作り世界中で問題になったり、もっと前はレイ・チャールズが黒人解放運動について歌ったり。そして、その曲が世界中でヒットしているという事実がある」。
そのヒットの裏には人々の共感があると隆一さんは話します。
「政治的なメッセージだから奇抜でヒットするというのではないと思う。言っちゃいけないんだろうけどそう思っていた、という人が世界中にいるからヒットする。アーティストが発信するメッセージや投げかける言葉に、同じように疑問を持っている人が多くいるからなんです。そういう部分も僕は歌い継いでいかないといけないだろうなとは思っていますね」。
■賛否両論はあっても、決めたら徹底的にその方向に
「七色」のカップリング曲である「the earth 〜未来の風〜」は環境情報番組「省エネの達人(企業編)」(BSジャパン)のテーマソングです。環境問題を抱えながらも未来を見つめる前向きさを感じることのできるこの曲。社会的なテーマを取り上げる背景には自身の社会に対する想いがありました。
「この国はマスコミを含めて政治家や政策を叩くんですよね。でも、デフレ脱却じゃないけど社会をよくするためにも決めたら同じ船に乗ってがんばることが必要なんじゃないかな」。
政治のことは素人なんで、と前置きしながらも、誰かがリーダーシップを取って前に進めていくことの重要性を指摘。
「僕らの仕事もそうなんですけど、たとえばインタビューを受けたり、何か発言することで賛否両論が絶対出る。もっと身近なところで言うと、恋人と映画を見ようというだけでもアクションがいいとかラブストーリーがいいとか揉めますよね。賛否両論や反対意見は必ず出るんだけど、それでも決めたなら徹底的にその方向へがんばることが僕はいいことだと思っている。きっちりとした政策を打ち出したなら、大人が歯を食いしばって進めないと子どもたちがいつまでも浮かばれない時代になっちゃうんじゃないかなと思うんですよね」。
また、政治に頼るだけではいけないとも言います。
■自分たちの意識を変えていくことが大切
「政治家や政治についても話しましたが、それ以上に自分たちの意識を変えていくことが大切だと思います。ひとりひとりの力は小さくても自分たちができることをやる。それが僕のこの時代に対するメッセージです」。
■リリース情報
「七色」
5月29日 in stores
DVD付き仕様(1890円)・CDオンリー仕様(1260円)の2タイプ
リリースイベント開催!
その他詳しくは河村隆一オフィシャルHPをチェック
■イベント出演情報
Color-i Pet Collection Vol.2 出演決定
公演日時:2013年6月30日(日) 会場 13:30/開演14:00
会場:横浜BLITZ
出演者:河村隆一、MAY'S、Tiara、IMALU(MC) and more
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