NTTドコモ、docomo LTEサービス「Xi(クロッシィ)」の設備投資を強化!2014年末には5万基地局設置および高速化対応加速へ



Xi基地局数を1年前倒し倍増へ

NTTドコモは26日、2012年度の決算内容および2013年度の見通しを説明する「2013年3月期決算説明会」を開催し、その中で、2013年度に高速データ通信規格LTEによるサービス「Xi(クロッシィ)」の設備投資を強化するという計画であることを示した。

それによって、Xi対応基地局数を1年前倒しで倍増し、2014年3月に5万局を設置し、Xiの下り最大75Mbpsに対応した高速化対応基地局設置数や国内最速下り最大112.5Mbpsに対応したエリア数も昨年12月時点の計画よりもさらに上回る計画となっているとのこと。

さらに、いち早く受信時最大150Mbpsのサービスも開始予定で、LTEによるサービスにおいて国内でエリア・速度ともにNo.1で満足度の高いサービスを提供できるよう努めていくとした。

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決算説明会では、設備投資について、2012年度の7,537億円から、2013年度は7,000億円水準へと若干少なくなるとしながらも、2012年度と比較して、FOMAへの投資の減(-1,300億円)と、重要設備分散化およびNW基盤高度化投資の減(-500億円)、その他効率化(-140億円)といった差によって、2013年度にXiの投資増(+1,400億円)を行うと説明。

これによって、Xiの基地局設置を加速度的に増加させ、Xi基地局数は、2013年3月の24400局から2014年3月に倍増の50000局に到達させる計画だという。

この中で、受信時最大75Mbpsに対応した高速化Xi対応基地局については、昨年12月時点の計画では、2013年3月に4000局、2013年6月に10000局としていたが、さらに上乗せし、2013年3月に6800局に到達しており、2013年6月に15000局に到達をめざしているとした。

また、この3月にサービスを開始した受信時最大112.5Mbpsに対応したXiについても、昨年12月時点の計画で、2013年6月に52都市を予定していたが、100都市をめざすとのことだ。

さらに、今年度いち早く受信時最大150MbpsのXiサービスも開始予定で、エリア・速度ともに充実させていく計画であることを紹介していた。

01一方で、現在の状況について、すでに通信接続率が向上しており、NTTドコモでは、自社による2013年3月時点における調査において、FOMA(3G)とXi(LTE)の双方向ハンドオーバーによって山手線におけるLTE通信接続率(当該区間乗車時においてLTEで通信可能だった区間の割合)が97.1%と高い数値になっているとした。

また、先日発表された第三者機関である日経BPコンサルティングのLTE調査結果において、エリア・速度ともNo.1であったことを紹介していた。

加藤社長は、説明会において「ネットワークは生き物であり、日々、場所や利用機種によって異なるので、No.1に慢心せず、今後も『つかえる、つながる』を軸に、安心して使いやすいネットワークを構築していく。」と心意気を示した。

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記事執筆:S-MAX編集部


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