漫画でわかるスマホ&タブレット:第4回 Microsoftのスマホ向けプラットフォーム「Windows Phone」
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スマートフォン(以下、スマホ)やタブレットなどを使っていく上で、ヘルプや取扱説明書に記載されている用語にもよくわからないもの、知っておくと会話の種になるような豆知識などを4コマ漫画付きで紹介する特集「漫画でわかるスマホ&タブレット」。
第4回目の今回は、昨年11月に最新バージョンとなる「Windows Phone 8」がリリースされ、今年国内でも久しぶりに登場するのではないかと見られている「Windows Phone(ウィンドウズ・フォン)」を紹介します。果たしてどんな漫画になるのか!?
Windows Phoneは、Microsoft(マイクロソフト)が開発・提供しているスマホ向けプラットフォームです。Microsoftでは、過去に長らく「Windows CE(ウィンドウズ・シーイー)」というオペレーティングシステム(OS)をベースに、「Pocket PC(ポケット・ピーシー)」や「Windows Mobile(ウィンドウズ・モバイル)」といったプラットフォームをPDAやスマホ向けなどに開発・提供してきました。
しかし、レガシー(古い)な設計だったためタッチ操作がメインとなったインターネットやクラウドベースの新しいスマホやタブレット時代のデバイス向けには不都合もあり、まったく新しく当時のMicrosoftの音楽プレイヤー「Zune」のチームを中心に開発を行ったのが、現在のWindows Phoneとなっています。
初期バージョンのWindows Phone 7は、2010年にリリースされています。現在では、むしろ最新のパソコン向けOSである「Windows 8」でも採用されたタイル式メニューとしてお馴染みになっているユーザーインターフェース(UI)が採用されたまったく新しいプラットフォームとして登場しています。
このUIは、Media Centerを起源とした新しく設計されたもので、開発コード名として「Metro UI」とも呼ばれていましたが、現在では、この名称は使われていません。起動時に表示されるタイル状のデスクトップ画面を起点にしているほか、各メニューの文字の先頭や最後が判別できる程度に切れて表示されるデザインになっているのが特長となっています。
また、Windows Phone登場当初は、Windows Mobileの当時の最新バージョン「Windows Mobile 6.5.3」を搭載したスマホもWindows Phoneとしてカテゴライズされていましたが、その後、Windows Phoneからは除外されています。
Windows Phone 7にも改良が加えられ、日本語環境にも対応した「Windows Phone 7.5」(開発コード名:Mango;マンゴー)が2011年8月にリリース。そのWindows Phone 7.5をいち早く搭載したデバイスとして、国内向けにKDDIからau向け「Windows Phone IS12T」(富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製)が2011年8月に発売開始されています。
その後、国内では新しい機種は販売されておらず、海外でも世界最大の携帯電話メーカーだったNokiaがMicrosoftと資本提携し、スマホではWindows Phoneのみを選択するなどいくつかのトピックはあったものの、iPhoneやiPadのiOSそして、それを追いつき、追い越しているAndroidに太刀打ちできず、販売台数は伸び悩んでいる状況です。
これらを打開するためにも、Microsoftの最新パソコン向けOSである「Windows 8」とコア部分を共通化した最新バージョン「Windows Phone 8」(開発コード名:Apollo;アポロ)を2012年11月にリリース。海外では2013年のiOSやAndroidに続く第3勢力のひとつとして注目されており、当ブログメディア「S-MAX(エスマックス)」でもWindows Phone 8搭載のハイスペックスマートフォン「Lumia 920」(Nokia製)などをいち早くレビューで紹介していたりします。
また、現時点では、国内でWindows Phone 8搭載デバイスが発売されるという正式リリースはないものの、NTTドコモが「投入が遅れている」としているなど、なんらかの形で登場しそうではあります。
なお、Windows Phone 8は、これまでのWindows Phone 7.x系とはOSの互換性がなく、Windows Phone 7やWindows Phone 7.5搭載デバイス向けには、Windows Phone 8の一部機能を取り入れた「Winsows Phone 7.8」が一部機種にOSアップデートとして提供される予定となっています。
というわけで、今年はWindows Phoneの国内向け新機種の登場にも期待しつつ、新キャラクターの“うぃんちゃん”もよろしく!
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