過激なまでに暴走する愛、“無敵の父親”に見る理想の男性像


 先月1 日、今年で3回目を迎える「国民的“美魔女”コンテスト」の最終選考会が行われ、4人の息子をもつ門馬礼子さん(40)がグランプリに輝いた。2006年に男性ファッション誌「LEON」が提唱した“ちょい不良(ワル)おやじ”という言葉も最近ではあまり聞かなくなったが、美魔女をはじめ、何歳になっても美しくありたいと願う“女子”に対して、男性が目指すべき理想の姿とは一体何だろうか…?

 残りわずかとなった2012年だが、結婚適齢期を迎えても恋愛どころか性経験すらも無い“絶食系男子”が増殖する一方で、デビュー40周年を迎え日産スタジアムに6万5千人を動員した“永ちゃん”こと矢沢永吉(63)や、フットサルW杯の日本代表に選出された“キング・カズ”こと三浦知良(45)など年齢を重ねても輝きを放つ“最強オヤジ”たちの活躍に勇気を与えられた人も多いことだろう。永ちゃんもカズも子供をもつ父親の一人だが、2010年に新語・流行語大賞トップ10入りを果たした「イクメン」とはまたタイプが異なり,父親に求められる理想の姿は年と共に変わりつつある。

 そして2013年、最愛の家族のために命を懸け、あらゆる障害を破壊して暴走する“無敵の父親”が帰ってくる。今年60歳を迎えた名優リーアム・ニーソン演じる主人公の名は、ブライアン・ミルズ。かつて仕事に没頭するあまり、妻と娘に愛想を尽かされた心優しき父は、目の中へ入れても痛くないほど溺愛する娘が旅先で誘拐されたことを機に、冷酷非情な男へと豹変。元CIA秘密工作員の過去をもつ彼は、身に付けた“特殊なスキル”を駆使して、逆に犯罪組織を一人また一人と追いつめていく。邪魔する者は容赦なく排除し、「娘を助けるためなら、エッフェル塔でも壊してみせる」と真顔で言い放つ父の愛の深さに、多くの観客が胸を打ち抜かれた。

 映画『96時間』は2008年にフランスで公開後、全米で初登場1位を獲得し、9週連続でトップ10入りを記録。日本を含む世界中を震撼させた問題作が来年1月11日、更なるスケールアップを遂げて公開される。『96時間 リベンジ』というタイトル通り、前作でブライアンによって息子たちを殺された男が、迷宮の街イスタンブールを舞台に恐るべき復讐計画を実行。ブライアンは、監禁され重傷を負った妻と、敵の追跡から逃走する娘の二人を同時に救出しなくてはならず、前作よりも更に困難な状況に置かれた彼は驚くべき“特殊なスキル”を披露するのだ。

 前作『96時間』で、見知らぬ異国の地パリにて単身、敵の組織へと乗り込んでいくブライアンの姿は、どう考えても無謀な行動に思えた。しかし、些細な手掛かりを元に敵のアジトへの包囲網を狭めていき、銃やナイフ、爆弾などあらゆる武器を前にしても全く動じることなく、完膚なきまでに敵を撃退していく内に、やがて数の論理など通用しないと強者と弱者の構図が明らかになってくる。敵は迫り来る恐怖と共に、自分達がとんでもない男を相手にしてしまったことに気付いた時にはもう遅く、ブライアンの愛する家族に手を出してしまった時点で、彼らの運命は既に決まっていたのだ。

 子供をもつ父親に限らず、男性に求められる条件は、外見、経済力など様々だが、どんな苦境に置かれても決して諦めることなく、愛する者を守り抜く強さと優しさこそ、混迷の現代に生きる男性たちに求められているのではないだろうか。時に娘の成長に一喜一憂し、過激なまでに暴走する“無敵の父親”ブライアンの生き様から一瞬たりとも目を逸らすことなく、連鎖する復讐劇の結末を見届けて欲しい。映画『96時間 リベンジ』は、2013年1月11日よりロードショー。

映画『96時間 リベンジ』公式サイト

MOVIE ENTER『96時間 リベンジ』特集ページ

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