Windows 8+XiでiPadを切り崩せるか!?NTTドコモとマイクロソフトが法人向けタブレット市場でタッグを組んだ
docomoとMicrosoftが協業! |
NTTドコモと日本マイクロソフトは1日、法人向けタブレット市場の開拓について協業することで合意したことを発表しています。同日、都内にて両社社長が参加した記者会見を開催しています。
両社では、Microsoftの最新OS「Windows 8」の発売を期に、従来からのWindowsの資産とドコモの高速通信規格LTEによるデータ通信サービスサービス「Xi(docomo LTE)」を連携させることで、回線、デバイスおよびソリューションを一体的に提供するなど、多種多様なニーズに応えていくためのエコシステムモデルを推進していくということです。
これによって、法人顧客に対する共同営業や共同プロモーションなどを実施するとともに、PCメーカーやSI/NIerなどといったパートナー企業との連携も進めていくそうです。
まずはじめに登壇した日本マイクロソフト代表取締役社長の樋口泰行氏は、先月26日に発売開始された同社の最新OSであるWindows 8を紹介し、法人タブレット市場における利用シーンとユーザーニーズについて「対面販売や営業におけるカタログや資料の表示、社内利用としての小売業などでの在庫チェックといった幅広い用途がある」と説明。
タブレットのニーズが高まる中で、特に法人利用ではセキュリティ対策が重要視されていることを紹介。社内システムを活用しながら、これまで利用してきたアプリやサービスの動作を確保などからタブレットとして使えるものを出して欲しいという法人ニーズがあるとしていました。
続いて登壇した、NTTドコモの代表取締役社長加藤薫氏も「法人ではWindowsが強く、最新OSのWindows 8は、これまでのノートパソコンとしての利用だけでなく、タッチパネルに対応したタブレットとしても使える」とし、法人タブレット市場の劇的な広がりに対し、Windows 8タブレットで対応していきたいと説明。
また、ドコモの強みとして、先を行くXiのさらなる進化や高い法人顧客満足度を挙げ、同社のユーザーのうちで10〜20%が法人ユーザーであることを紹介していました。また、法人市場全体でのドコモのシェアが50%弱であることも紹介していました。
なお、今回の協業は、ともに排他性のあるものではなく、ドコモ加藤社長は「最終的な判断は導入企業である」とし、企業によってはWindows 8ではなく、Androidを搭載したタブレットを採用するケースもあることを示唆していました。
また、ドコモとマイクロソフトが協業するということで、マイクロソフトの新しいスマートフォン向けOS「Windows Phone 8」の採用についても注目されましたが、両社ともに明言を避け、ドコモ加藤社長は「引き続き、ユーザーニーズなどを見ながら検討を続けていく」とコメントしていました。Windows Phone 8の投入も期待したいところですね。
記事執筆:S-MAX編集部/写真撮影:AppComing
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