国内のレンタルサービスで借りたモバイルWi-Fiルータをゴルフ三昧のオーストラリア ゴールドコースト旅行で使ってみた【レビュー】



shimajiro@mobiler

前回のクアラルンプール旅行と同じく、ゴールドコースト旅行でもテレコムスクエアさんからモバイルWi-Fiルータを無償レンタルさせて頂くことができたのでレビューする。

今回滞在したのはオーストラリアのゴールドコースト、写真は滞在したサーファーズパラダイスのホテルからの朝日。

■ゴールドコーストでのWi-Fiルーターレンタルは1,200円/日
まずは料金について。ゴールドコースト向けのモバイルWi-Fiルーターのレンタルは1,200円/日となっており、ケータイキャリアが提供する海外でのパケット定額サービスの2,980円/日と比べると半額以下で利用することが可能。

仮に、現地で4泊5日利用する場合、
・テレコムスクエアのレンタルの場合:1,200円 * 5 = 6,000円
・海外ローミングで通信した場合:2,980円 * 5 = 14,900円
となり、NTTドコモなどが提供する海外ローミングと比較して、5日間で約9,000円の差になる。

さらに、テレコムスクエアのレンタルサービスの特長としては、空港での受取と返却の手数料が無料という点。実は、同じくモバイルWi-Fiルーターなどのレンタルを行っている他社では、利用料金とは別に空港での受取と返却に手数料が発生するケースが多いので、特に初めてレンタルする際は見落とさないよう注意が必要。

テレコムスクエアのモバイルWi-Fiルーターのレンタルは、現在台湾向けのレンタルが500円/日というキャンペーンを展開しているので、台北に旅行予定のある方は要チェック。

台湾向けのモバイルWi-Fiルーターが500円/日 夏の”ワンコイン”キャンペーン(テレコムスクエア)


■成田空港 出発ロビーでレンタル用の端末受取
前回は自宅に端末を郵送して頂いたけれど、今回は成田空港内にある出発ロビーで端末を受け取りした。
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端末の受取手続きは10分程度で完了。カウンターは混雑していなかったけれど、混雑している場合は早めに空港に行くなどの準備をした方がベター。

返却の時に気づいたけれど、成田空港内にあるテレコムスクエアのカウンターは「端末の受取時は出発ロビー」に「端末の返却時は到着ロビー」にそれぞれあるので出発前と到着後、スムーズに受取と返却ができるのはとても便利だと思った。

今回はゴルフバッグが重かったが、特に荷物が大きい場合は、広い空港内で行ったり来たりする無駄な動きを極力省きたいのでありがたかった。


■今回レンタルした端末はMiFi 2352とZTE MF60
今回レンタルした端末は「Novatel:MiFi 2352」と「ZTE:MF60」の2台。

本当は、以前買おうと思っていたMiFi 2352の方をメインに使おうと思っていたけれど、実際に現地で使ったのは、端末のディスプレイにわかりやすく状態が表示されるMF60の方で、MiFi 2352の方はほとんど使うことがなかった(^ ^;

どちらも端末の状態確認はできるが、LEDの色で判断しなければならないMiFi 2352よりも、ディスプレイ表示されるMF60の方が扱いやすかった。

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左がMiFi 2352/右がZTE MF60

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MF60のディスプレイ表示

現地ではOputsの回線に接続。ディスプレイ表示されないMiFi 2352では同じかどうかは不明。


■ゴールドコースト国際空港でスピードテスト
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Ping 77ms/下り 2.03Mbps/上り1.66Mbps

現地では移動中のほかに、ホテル客室内ではPC用の回線として接続したけれど、通信速度で不満を感じることはなかった。

これは、ZTE MF60の通信速度が下り最大21Mpbsに対応しており、前回のクアラルンプール旅行でお借りしたMF30よりも速い速度に対応していることが要因の一つだと思う。


■現地到着後すぐに使えるのが便利
レンタルのモバイルWi-Fiルーターが、現地でのプリペイドSIMの入手と比べて便利なのが、“現地に到着後すぐに使える”という点で、当然空港のターミナル内でも使うことができるし、空港からホテルに移動する際にマップを表示させながら、到着時間の目処を立てることも可能だし、タクシーの運転手にホテル名を伝えたりするのもカンタン。

ホテル名などが書かれたバウチャーをプリントアウトして持っておけば良いんだけれど、プリントアウトする手間がかかるし、用意しても持ってくるのを忘れてしまった、紛失してしまったなどの場合もリスクヘッジできる。

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ホテルまでの移動中にGoogleMapsでナビを使った

Googleマップで地図やナビを表示させながら、Skype経由で宿泊予定のホテルに電話発信するというような使い方も可能。特に初めて行く国や都市で「プリペイドSIM」の入手に不安がある場合や、プリペイドSIMの開通までに時間がかかる場合は“到着後すぐに使える”ことが大きなメリットとなるだろう。


■今回の行動範囲は全域で3Gエリア
今回のゴールドコースト滞在は基本的にゴルフしかしておらず、移動した距離はかなり短かったが、訪れたエリアは全域3Gエリア、通信速度が極端に落ちたり、圏外になったりすることもなく、全体的は快適な通信ができた。

[今回訪れたエリア]
・サーファーズパラダイス〜ゴールドコースト国際空港の間
・サーファーズパラダイス(ホテル)
・エメラルド・レイクス(ゴルフ場)
・コロニアル(ゴルフ場)
・グレイズ(ゴルフ場)

参考までに、Optusのエリアマップは以下にて公開されているのでリンク先で確認してほしい。
Mobile Network Coverage – Optus
Mobile-Network-Coverage-Optus



■PCの回線としても利用が可能
ゴールドコースト滞在中の回線としては以下の二つを契約したけれど、両方ともPCと接続して利用することは不可能だった。入手した回線とそれぞれの関連記事は以下。

(1)現地で契約したOptusのプリペイドSIM
関連記事:ゴールドコースト:$2/日で国内通話&インターネット使い放題のOptusのプリペイドSIMカードを購入してみた | shimajiro@mobiler

(2)Telstraの4GプリペイドUSBモデム
関連記事:オーストラリアでTelstraの4GプリペイドSIM + USBモデムを購入してみた | shimajiro@mobiler

前者のOptusのSIMカードは、
・開通が申込の翌朝になると言われた&なぜかGALAXY S3(SC-06D)で使うことができない
・開通が完了した後も、テザリングの利用は不可能
となる。

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OptusのプリペイドSIMカード:テザリング利用はNG

後者のTelstraの4GプリペイドUSBモデムについては、「MacBook Air2012(OS X Lion)」には対応していないようで“通信することができない”という、より大きな問題に遭遇した。結果的にPC(MacBook Air)で利用可能な通信手段は、テレコムスクエアからレンタルしたモバイルWi-Fiルーターのみ、という状況になっていた(^ ^;

前者のOptusのプリペイドSIMについては、テザリング利用ができないことを事前に理解していたけれど、Telstraの4Gプリペイド USBモデムがMacBook Air2012で使えないというのは完全に想定外($129支払って!)だったので、このモデムが使えなかった時、今回お借りしたモバイルWi-FiルーターがPC用の回線として通信ができたのは非常に助かった。

ちなみに、Telstraの4Gプリペイドに対応した製品として、僕が行ったタイミングではUSBタイプのモデムしかなかったけれど、モバイルWi-Fiルータータイプのものも発売されている模様。価格は$169なのでUSBモデムと比べてそれほど高くはない。

Telstra – Wi-Fi 4G Mobile Broadband Pre-Paid
※USBモデムがSIMロックされていると言っていたので、こちらのWi-Fiルーターも恐らくSIMロックされていると思われる。


■まとめ:モバイルWi-Fiルーターレンタルは安心&便利
今回、モバイルWi-Fiルーターのレンタルで実感したのは、“非常にカンタン”ということ。現地で入手するプリペイドSIMは、開通が翌日になったり、スマートフォンでは使えるけれどテザリングは利用不可だったりというような問題がある。

金額的には安くなるケースも多いプリペイドSIMだが、入手には諸々ハードルがあり、今回のMacBook Air2012(OS X Lion)によるPCとの接続など用意する機器によっては利用できないケースもある。

モバイルWi-Fiルーターのレンタルは、それらの心配をする必要がなくて、実際に利用して現地で非常に心強い通信手段となった。

ちなみに、前回のクアラルンプール旅行で宿泊したホテルは、客室内ではホテルのWi-Fi経由でインターネットを利用することができたけれど、今回宿泊したホテルはWi-Fiによる通信環境が確保されていたのはロビーのみで客室内にはWi-Fiなどで通信できる環境がなかったため、前回の旅行よりも助けられた部分が大きかった。

もし仮に、現地でプリペイドSIMを入手することが前提だったとしても、万一通信できなかった場合を考えて“保険としてモバイルWi-Fiルーターをレンタルして持っていく”ということもできる。ただし、その場合だと“使っても使わなくても、1,200円/日”という価格は負担が大きいので、“使わない時は300円/日で使った場合の上限が1,200円/日”というような価格設定もあるとありがたいんだけれどなぁ……と思った。

記事執筆:shimajiro


shimajiro@mobiler
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