いい大人が癒やされたくなった! スマートペット育成記 (1)【デジ通】
期待と同時に、育成型ということによるさまざまなトラブルも予想される。ということで、筆者による「育成記」を観察日記のように紹介していきたいと思う。
■実はAIBOがほしかった
日本人は、概してロボットが好きである。私事で恐縮だが、筆者もソニーの「AIBO」(1999年発売)がほしかった。細やかな動作、プログラムによる「機嫌」や「成長」があるという点にひかれたからだ。だが、初代が25万円もするなど、かなり高価で、「次製品こそは買おう」と思っているうちに残念ながら開発中止となってしまった。
AIBOの開発を中止したのは、ストリンガー会長時代(2005年)である。業績に貢献していないがゆえの中止措置なのだろうが、この中止の理由を妙に勘ぐってしまう。というのも、キリスト教文化圏は「造物主(神)に対する観念」が強く、ロボットの開発に対する心理的抵抗が強いようなのだ(映画「アイ・ロボット」の描かれ方にも反映している)。
AIBO以降、ロボット製品としては、玩具会社イワヤによる「愛犬てつ」などがあったが、まったく食指は動かなかった。AIBOは外観こそビーグル犬に似ているが「ロボット的」な外観であるのに対し、愛犬てつはいかにも「おもちゃ的」だったためだ。
■iPhoneを装着して起動
そんな風に思っていたら今回のスマートペットの登場だ。「犬型」という点ではAIBOや愛犬てつと同じだが、最大の特徴は、専用アプリを起動させた iOS端末(iPhone、iPod touch)を装着して動作させるという点。しかも、端末画面が顔の役目を果たすユニークな仕様になっている。
操作系のプログラムは端末側にあるため、本体価格が非常に安くできるわけだ。量販店では5,000円弱、一部のネットショップでは2,000円台で売られている。
次回に触れるが、アプリと関連データが端末側に格納されているため、本来に装着せずとも、一定の操作が可能なのも特徴だ。
■専用アプリをダウンロード
スマートペットを動作させるための前提条件をまとめておく。
まず、iPhoneは3GS以降、iPod touchは第4世代(2010年発売)が必要だ。iPod touchの制約は、CPUパワーとカメラ機能の有無によるものだろう。スマートペットには以上の端末用の専用ケース(3種類)が付属する。
スマートペットを動作させるプログラム「smartpet」は、AppleのApp Storeからあらかじめダウンロードし、インストールしておく。アプリは無料だが、開発元であるバンダイのサイトには「初回無料」とある。現在のところ有料のオプション機能はないが、ゆくゆく機能追加の際に、有料制の部分が出てくる可能性があるということか。おそらく、ゲームの追加が有料化されると思われる。
スマートペット本体は、単3電池3本で動作する。ということで、次回に続く。
■スマートペット
大島克彦@katsuosh[digi2(デジ通)]
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