沢尻エリカが5ヵ月ぶりに公の場「りりこの全部が自分とシンクロしていた」
――まずは、一言ずつ挨拶を。
蜷川:今日は初日に来ていただいてありがとうございます。いかがでしたか。楽しかったかな?(※会場拍手)この映画は7年前からずっと、やりたくてやりたくてたまらなかった作品です。今日こうして初日を迎えられて、その隣にエリカがいるのは嬉しいです。沢尻:超緊張してる(笑)。今日は来てくれて本当にありがとうございます。5年ぶりの主演作品で今日ここに来ることができて、みんなと会えて嬉しいです。
大森:監督、初日おめでとうございます。そして今日来ていただいたお客様は、初めてお金を払って観てくださったということで。本当にありがとうございます。
綾野:先日のプレミアでようやくスタートラインに立って、今スタートを切ったんだなと思います。女性の方は、自分自身に執着するというところに共感できると思うので、改めて、女性であることを乱用していただけたらと思います。
窪塚:はい、南部です。“ポケモン現象”で倒れたことがある子がいるというのを以前聞いたことがありますが、それを痛感するんじゃないか?という気もしています。見てのとおり、御曹司の役なんですが、舞台挨拶ではジャケットを着忘れるという(会場笑)。今日このメンバーで初日を迎えられてよかったなと思います。今日は観ていただいてありがとうございました。
哀川:舞台挨拶ももう何十回とやっているんですが、こんなにカメラの音がするの初めてですね。大きい声で喋らないと負けそう。すごいですね。今日観てくださったお客様は日本で一番最初に観た方だと思うのですが…そんな、審査員みたいな目で見ないで(笑)。200本以上、出演した作品の中で、素敵な一作になったと思います。後日、またじっくり観たいと思います。
――ひとつだけ好きなシーンを挙げるとしたら?
蜷川:色んなシーンが好きなのですが、今日ここに立ってみて…このフラッシュの量が、記者会見にリンクするんですよね。あのシーンのエリカの微笑みは宗教画、モナリザのようにという指示を出していたんです。あの時のりりこの顔が印象的ですね。今日、こうやってフラッシュってすごいんだなということを実感して、あの微笑みの意味が、またちょっと自分の中で深く刺さります。沢尻:自分自身もリアルに体験することがあって、自分の心境とシンクロすることが多くて。あの記者会見のシーンだけじゃなく、りりこ全部がシンクロしていたなと。好きなシーンはなかなか選べないのですが…自分の好きなシーンがカットされちゃっていました(笑)。りりこがTV番組の生放送で倒れてしまった後、のシーンがあるのですが、本編ではカットされていました(笑)。
蜷川:ごめん、ごそっと取っちゃった。でもよかったんですよ。幻のシーンはDVD特典で(笑)。
沢尻:あとは、りりこの部屋にいつもクマのぬいぐるみがるんですが。私の私物でコスモっていう名前で、この子を絶対に出したいと思って、何シーンか出ているんですが。
蜷川:私が気づかなかったらいいよと、というルールにしていたのですが、何シーンか映っちゃっていて(笑)。重要なシーンでも、そのクマがいたりするんですよ。
沢尻:記者がりりこの自宅に押し寄せるシーンでも、実は隅っこにクマがいたんですよ(笑)。
大森:僕は水族館でりりこと会うシーンが印象的でした。
蜷川:私も好きです。
大森:僕もクマとか置いておけばよかったなぁ(会場笑)。
綾野:僕は、遊園地でこずえが出てくるシーンが印象的でした。あんな小さい箱でもいいから囲ってほしいという風に見えるんです、僕には。なんかそういうの、いいじゃないですか。
大森:いいよね、コメントが真面目だな。
哀川:俺たちにもあったんだよ、その頃が(会場笑)。
窪塚:自分が出ているところが少ないので、冒頭の濡れ場のシーンは使ってくれてよかったなと思っているんですが。印象に残っているのは、記者会見の前、ホテルの部屋、本当はバーなんですが、レインボーブリッジが見えていて、という場所で、南部の人となりがわかるみたいなシーン。今までけっこうしんどいこともあったけれど、なんでしんどいかっていうと、俺は“南部”なんだよ、っていう。
沢尻:あの日、そのシーンのセリフがずっと言えなかったよね。
窪塚:「昆虫学者」ね。普段あまりNGを出さないんだけど、短く呼んでもらったこの作品でえらい出すという。まぁでもあのシーンが、一番自分が出たところだなと思っています。
哀川:「昆虫学者」は出ないね(会場笑)。昆虫学者を昆虫博士って言っちゃうことはあるかもしれないけど。俺は、りりことの密会の部屋がすんごい“和”なラブホテルでびっくりしたな。カメラに映っていないんだけれど、沢尻さんと初めて会ったのがそこのエレベーターでお互いバスローブを着ている状態で(笑)。「どうも」と(会場笑)。いきなりでびっくりしたんだよ。そういうのって普通ずらすよね? わざとかと思った(笑)。
沢尻:しかもそのエレベータが狭かったんですよね(笑)。
――ご自身以外のキャラクターを演じるとしたら?
蜷川:あたし!?(会場笑)御曹司かな。ブイブイいわしたい。沢尻:マネージャーの羽田。もともと原作を読んだときから羽田がおもしろいなと思っていました。思いっきりやられたいな、と(笑)。
大森:新井君のあのへん(=オカマの美容師)が自分的にちょうどいいかなと思います。
哀川:途中からわかんなくなったよね。
大森:動きがナマナマしくなってましたね(会場笑)。
綾野:僕は桃井さんがやっていた社長の役。あの髪型で…バブル感を出したいですね。
窪塚:役者として、って真面目に答えるなら、りりこです。何せ、そのときの自分自身とがっちり勝負しないと通用しないし、そのことによって俺も倒錯しちゃったし、エリカのことを知ってるのに、混ざっちゃって、最後のほうは「エリコ」になっちゃう(会場笑)ぐらい、相手が倒錯しちゃうのは役者冥利に尽きることだと思います。撮影時も言っていたのですが「すごい」って。よくこの役を受けたし、しかもかっちりやって、うらやましいなって。大分、上から目線で言っているようですが、端から目線なので(笑)。
沢尻:嬉しいです。ありがとうございます。
哀川:自分のプロデューサーをもっとやりたかったですね。そこに全部集中させなきゃいけなかったので、細かい色々なことをやりました。それで、なんか彼を愛しちゃいましたよ。
綾野:背中の威圧感が半端なかったですよね。
哀川:監督はカットかかったらものすごい笑顔で「OK!」と。
蜷川:思ったとおりの演技だったので!
――一番手に入れたいものは?
蜷川:ずっとこのスピードでものを作り続ける気合ですかね。沢尻:透明人間になりたいです。
大森:いくらお酒を飲んでも壊れない肝臓がほしいです。
綾野:これからもらえる新しい役…南朋さんと同じこと言おうと思ってたのに(笑)。いくら飲んでも酔わない身体、って(笑)。
窪塚:ずっとほしかったトランプをさっき哀川さんにいただいたので、今ほしいものが思い浮かばないのですが…。今、仮免なので、免許がほしいですかね。
哀川:300ヤード飛ばせるドライバーか肉体…。肉体、にします。
沢尻:この作品とりりこは撮影しているときから真剣に向き合ってまさに自分の魂を削った。ひとりもで多くのファンに見てもらいたい。
蜷川:私にとっても運命的でキャストスタッフ魂をこめて作った。その熱がフィルムにやきついている。ひとりでも多くの方に見ていただきたい。
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