プロドライバーが伝授するデートで使えるドライビングテクニック
今回はそんな人にぴったりなドライブテクニックを伝授します。講師は国内最高峰の舞台であるSUPER GTで活躍する現役レーサーの柳田真孝氏だ。
デートドライブのポイントは「気持ちの余裕」と「広い視野」
――早速ですが、ドライブデートで気をつけるべきポイントは何でしょうか?
柳田真孝(以下、柳田):レジャーシーズンに運転する人というのは普段からクルマに乗っている人、レンタカーを借りて運転する人などさまざまだと思いますが、普段運転していない人はとにかく余裕を持って運転することが大事だと思います。
余裕を持つための方法としては、自分の視野を広げて運転することを心掛けてみてください。進行方向だけを注視するのではなく、進行方向の左右や後方なども見ながら運転することで、子供の飛び出しや、年配の方がゆっくり横断歩道を渡っていたりする姿となどが見えてくるはずです。そういったものを視界の隅で捉えておけば「来るかな」という気持ちでスタンバイできますよね。その余裕が危険回避に繋がります。
同乗者を不快にさせない運転技術とは
――人を乗せているときの気遣うべきポイントはありますか?
柳田:たとえばデートで隣に女性が乗っているのであれば、彼女により心地よく乗ってもらうことが大事ですよね。そのためにもドライバーが気持ちに余裕を持って運転していないといけませんし、運転技術の面でもそうだと思います。
定番の意見ですが、急ハンドル、急アクセル、急ブレーキは厳禁ですよね。たとえば信号が変わった途端に急発進しないとか、前方の歩行者用の信号が点滅しはじめたら減速する準備をして、アクセルを緩めて、惰性で進んで、最後の最後にゆっくりとブレーキをかけて止まってあげたりという心遣いが大事ですよね。
――乗っている人の気持ちになるというのは大事なことですよね。
柳田:ハンドルを握っている人は「同乗者の感覚は違うもの」という意識を常に持ったほうがいいです。ハンドルを握っている姿勢というのは、何かに掴まっている状態なので、多少の揺さぶりがあっても平気なんです。当然ですが自分がアクセルやハンドル操作しているので、クルマの挙動もわかりますしね。でも助手席や後部座席に乗っていると、揺れやハンドリングってすごく気になるものなんですよ。そこは気遣いをして運転してほしいですよね。
――たしかに同乗者が掴まる部分って少ないですよね。
柳田:自分の運転に自身のない人は、同乗者の首と頭の動きをチェックするといいですよ。体はシートベルトで固定されていますから、急ハンドル、急ブレーキなどの操作をすると、同乗者の首がカクカク動くはずですから、首が安定しているかどうかが、ドライビングクオリティのバロメーターですね
迷っても焦らないためのカーナビゲーション
――知らない土地を走っていれば、当然迷うこともあると思います。その「迷った」という感覚って焦りに繋がってしまいますよね。
柳田:その通りですね。とくにデート中に「道を間違えちゃった」なんてことになるとちょっとかっこ悪くて、さらに焦ってしまうと思います(笑)
今日使っているKENWOODの彩速ナビは、目的地セットから案内まで、すべてが的確でスムーズですよね。たとえば道を間違えたとしても、すぐにオートリルートが掛かって新しい道を示してくれますし、高速道路入り口の位置表示など、急な車線変更という焦りがちなシチュエーションを事前に回避してくれるので、このあたりも余裕に繋がりますよね。ドライバーの「焦りを極力少なくしてくれる」という意味では、すごく優れたナビだなと思いました。
あとはiPhoneアプリとの連携がすごくいいですね。iPhoneとカーナビゲーションを接続コードで繋ぐことで、iPhone側からも目的地設定などの操作ができるので、一緒に目的地に向かってドライブしているな、という感覚を持てると思います。ドライブデートにおいては「一緒に何かやっている感覚」ってなかなか出にくいので、すごく大事なポイントになると思います。
柳田真孝(やなぎだ・まさたか)
1979年東京都出身。幼少よりカートレーシングを始め、1996年よりカートレースにデビュー。2001年、全日本GT選手権(現SUPER GT)・GT300クラスにフル参戦を開始し、2010年GT300クラス・シリーズチャンピオンを獲得。2011年より、SUPER GTのGT500クラスに参戦し、自身初のGT500クラス・シリーズチャンピオンを獲得した。GT300・GT500の両クラスをまたぐ形の連覇は史上初の快挙。
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1979年東京都出身。幼少よりカートレーシングを始め、1996年よりカートレースにデビュー。2001年、全日本GT選手権(現SUPER GT)・GT300クラスにフル参戦を開始し、2010年GT300クラス・シリーズチャンピオンを獲得。2011年より、SUPER GTのGT500クラスに参戦し、自身初のGT500クラス・シリーズチャンピオンを獲得した。GT300・GT500の両クラスをまたぐ形の連覇は史上初の快挙。
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