“女優”大島優子が北米最大の日本映画祭で受賞の快挙!『闇金ウシジマくん』海外展開も?


 真鍋昌平原作、累計500万部超の大人気コミックをTVシリーズに続き、山田孝之主演で映画化した『闇金ウシジマくん』。違法な金利で金を貸し付ける闇金業者・丑嶋馨が債務者を非情に追い込み、裏社会で暗躍する姿を描き、生々しい暴力・性描写にも挑戦して話題となっている。今回、その本ポスタービジュアルが解禁となった。これまでのティザービジュアルとは違い、メインのキャラクターたちが遂に集合。POPなデザインにも関わらず、何を考えているかわからない丑嶋の表情や、原作にも登場した新井浩文演じる最狂キャラ「肉蝮」が原作同様の不気味さを醸し出している。

 本作の注目すべき点は、そのダークな世界観や過激さだけではない。TVシリーズからのおなじみのキャストに加え、AKB48の大島優子が、小遣い欲しさから“出会いカフェ”にハマり、破滅に向かうヒロインを熱演していることも大きな話題となっている。

 その大島優子が、なんと北米最大の日本映画祭 第6回「JAPAN CUTS〜ジャパン・カッツ!」にて「Cut Above Award for Outstanding Debut」を受賞する事が決定。

 ジャパン・カッツは北米で、最新の日本映画が披露される主要な機会。ニューヨークタイムズ紙はそのラインナップを「豪華で多彩な最新日本のセレクション」と評するなど、アメリカ国内はもちろん、海外からも注目されている映画祭である。過去には「告白」「かもめ食堂」「愛のむきだし」など、国際的な称賛を得た日本作品をいち早く上映した。また、主催・運営を行う非営利団体「ジャパン・ソサエティ」は日米文化交流を主な目的とする創立100余年の団体。その映画部は、黒沢明監督・小津安二郎監督ら巨匠の紹介や、まだ米国で知名度のなかった頃の北野武監督らの全米上映の道を切り拓いてきた、最もよく知られる専門団体でもある。

 今回、大島が受賞するのは、映画人としての能力をより深く見出すため、俳優・女優だけではなく監督・プロデューサーの中から、一際輝く若い才能に与えられる賞。
 同時に、日本を代表する俳優である役所広司が、長年映画界にもたらした功績を称えて設立された賞「Cut Above Award for Excellent in Film」を受賞することが決まっているが、今回贈呈されるのはこの2賞のみ。つまり大島優子が“日本を代表する若い才能”として紹介されるのである。

JAPAN CUTS - 公式サイト(英語)

この受賞を受け、大島優子本人からコメントも届いている。

大島優子コメント

今回の役柄は光と闇を彷徨う難しいキャラクターで、演じる上で悩んだことも多かったですが、女優として賞を頂いたこともなかったですし、遠く離れたニューヨークの映画祭で評価を頂いたと聞いて、とても光栄に思っています。今後も女優・大島優子として、より多くの作品に参加させて頂き、一人の人間として磨きをかけていきたいと思っています。

 さらに、その演技力の片鱗を見て取れる大島優子出演シーンも解禁に。




 映画祭への参加と大島優子の受賞で、海外展開の可能性も出てきた本作。一気に顕わになったその世界観が日本だけでなく、世界でどのように評価を受けるのか気になるところだ。

映画『闇金ウシジマくん』は8月25日(土)新宿バルト9ほかにて全国ロードショー

『闇金ウシジマくん』 - 作品情報

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