Google、最新プラットフォーム「Android 4.1 Jelly Bean」を発表!7月中旬からアップデートを提供予定



Android 4.1 JellyBeanが発表!

Googleは27日(現地時間)、アメリカ・サンフランシスコにて開発者向けイベント「Google I/O 2012」を開催し、基調講演にてスマートフォンやタブレットなどに向けたモバイル向けプラットフォームの最新バージョン「Android 4.1(開発コード名:Jelly Bean)」を発表しています。

すでにDeveloper Previewが公開されており、Googleブランドのスマートフォン「Nexus S」や「GALAXY Nexus」には数週間後の2012年7月中旬頃にネットワーク経由(OTA)によるアップデートを予定しているとのことです。

ロゴには欧米では一般的なお菓子「JellyBeans(ゼリービーンズ)」が詰まった瓶が胴体になっているドロイド君です。

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Android 4.1 Jelly Beanは、これまでのAndroid 4.0 ICSと比べて“スムーズで直感的な操作性”の実現に注力しており、システムパフォーマンスの改善やタッチパネルの操作感、画面表示におけるフレームレートといった点を見直しているとのことです。

特に描画処理については、描画パイプラインの改善によってOS全体で60fpsを維持するように調整され、CPUやGPUがそれぞれを待たずに非同期で処理する「トリプルバッファリング」に対応。

また、サードパーティー製アプリも高速化するために、SDKでSystraceツールを提供し、interrupt発生の場所を特定して改善できるようになっているということです。

さらに、タッチ操作時の遅延を軽減するために、画面リフレッシュに合わせて指の位置を予測する機能も搭載されているそうです。

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操作性では、ホーム画面が改善されており、より分かりやすくなっています。アイコンの自動整列やウィジェットを配置しようとしたときに空いているスペースを判断して自動的にウィジェットサイズを変更してくれるようになっています。

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通知エリアも改良されており、従来と比べてより多くの情報を表示できるようになり、通知エリアの不在着信通知から直接発信したり、Gmailの差出人と本文の一部が複数行で確認できたり、フルサイズの写真を確認できたりするようになっています。

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カメラアプリのユーザーインターフェース(UI)も変更されており、撮影するファインダーと撮影した写真の表示をスワイプで切り替えたり、写真をスワイプして削除したりとよりジェスチャー操作になっています。

文字入力や表示も改善されていて、日本向けで嬉しいのは、これまで海外端末を購入して、システム言語を日本語にしても中国語フォントが表示されていたりしていましたが、Android 4.1 Jelly Beanでは、日本語の正しい漢字フォントで表示するようになるとのことです。

キーボードの改良され、ユーザーが入力した文字を学習して蓄積し、予測候補を表示するようになったほか、音声入力はオフラインに対応。標準キー配列とは異なる配列のキーボードも多数用意されており、独自のキーマップをユーザーがインストールすることも可能だという。

さらに、ペルシャ語やヘブライ語のような右から左に表記する言語もサポートしたということです。

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非接触IC機能「NFC」を利用してデータの送受信をする「Android Beam」は、Bluetoothと連携することで送受信できるデータ容量が大きくなり、写真や動画の転送も可能になっています。これは、NFCをかざすことでBluetoothのペアリングを自動で行う仕組みを用いていて、タッチして1秒でペアリングして、すぐにデータの送受信が行われるそうです。

この他、ダウンロード量を減らすことができるアプリの差分アップデートや有料アプリをデバイスと紐付けて暗号化する仕組み、タスク切り替え機能の改善、ライブ壁紙のプレビュー機能、検索機能の強化など、多数の改善が施されています。



記事執筆:memn0ck


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