カセットHDDで録画番組を管理!ネット対応のHDDレコーダーが凄い【新スタイル活用術】


テレビが好きな人の中には、趣味や仕事で役に立つテレビ番組をテレビに内蔵のハードディスク(HDD)や外付けのHDDに録画している人がいるだろう。

そうした録画番組は、著作権保護の関係上、録画したテレビでしか見ることができない。HDDレコーダーなら、録画番組を見たいテレビに繋ぎかえればよいわけだが、手間が掛かるうえに、そこまでしてやりたくはないだろう。ましてや、テレビに内蔵のHDDであれば、ほかのテレビには繋げられないので、お手上げだ。

とはいえ、録画番組はいつでもどこでも見たいというのが正直なところだろう。
実は、そんな密かな願いをかなえてくれる魔法のようなアイテムがある。それがアイ・オー・データ機器のDTCP-IP対応ハイビジョンレコーディングハードディスク「RECBOX」だ。

まずは、zigsowのレビューの中から、RECBOX「HVL-AVシリーズ」の使い勝手を紹介したのち、最新モデルとなる「HVL-AVS」がタダで貰えるスペシャルな企画を紹介しよう。

※本記事は、zigsow向けに執筆された原稿に手を加えずにそのまま掲載している。

■これはPCコントロールができる「家電」です。
今回は、I・O DATA様の「DTCP-IP対応ハイビジョンレコーディングハードディスク RECBOX (HVL-AVシリーズ)」のプレミアムレビューのレビューアーに選出していただき、ありがとうございます。

「DTCP-IP対応ハイビジョンレコーディングハードディスク 」なるものがどういう働きで、一般的な外部接続ハードディスクとどう違うのか、をレポートします。

設置と使用に分けて二部構成でお送りします。

まずレビュー対象品の到着から...外箱でかっっっっっっっっっっ
大きな箱をあけると半分ほどの高さまでしか入っていない...

中箱を開けると
外箱の大きさでビビリましたが、中身は意外にコンパクト!

中身は説明書類(クイックリファレンス2葉+説明書)と以下の4点。
本体とACアダプタ、電源線、LANケーブル

説明書もあまり詳しくなくちょっと??クイックリファレンス(のうち1枚)はREGZAとRECBOXの直結にフォーカスした内容で(あと1枚はスカパー!関係)、家庭内LANが既にある環境は説明書を見る。「ネットワークに接続する」というところが該当なのですが、全体イメージがなく「家電しか触ったことがない」ヒトにとっては少し敷居高し。実は同じ家庭内LANにREGZAがつながっているとすべての設定ができるのだが、その記載もちょっと判りづらい(@@;)。
当家のLAN接続系統をご紹介しよう。

ルーターの有線部分にREGZAとRECBOX(と視聴用・設定用のPC)が接続されている。REGZAにはUSBのハードディスクとHDMI(w LAN)でブルーレイレコーダーが既に接続済みです。
この接続方法で気を付けなければならないのは特にありません。いままでREGZAを,ネットワーク接続していたならば、その接続を換えることなくRECBOXを参加させるだけで良い。むしろ気を付けなければならないのは直結時でそのときもREGZA側の接続端子は「ハードディスク専用」ではなく、LAN用に接続しなければならないこと。
左のハードディスク専用はNG

ただそうするとREGZAは上流への出口を失い、RECBOXも(つなぎ替えなければ)単なるハードディスクの逃げ先に過ぎなくなってしまうので、今回のような接続をオススメします。

さて設定.....だが実はほとんど何もする必要がありません。
1:「レグザリンク」のボタンを押す
2:「映像を見る/機器選択」を選択して「決定」
3:「LAN-S」と書かれた接続の「HVL-AV×××」までカーソルを持って行き「クイック」ボタン
4:「機器の情報」でIPアドレスを書き留める
5:REGZAをインターネットモードにする(「ブロードバンド」⇒「インターネット」)
6:書き留めたIPアドレスを入力する
7:「簡単設定」を選択する
8:名前を決める
9:アドレスを決める
10:時刻の設定
が説明書上の手順。
...だけど。ほとんど「次>」「次>」で何もする必要がない(IPを細かく決めたい場合や名称にコダワリがある場合は別)。

最初に初期設定してしまったので確認できませんが、場合によっては「つなぐだけでいんじゃね?」って感じ。

あとはREGZA側でハードディスクの確認をするだけ。

ちゃんとつながってる
え゛、コレで終わりって感じでした。

次は使ってみます。
TVのレグザクリンクボタンを押して機器を検索すると2つのフォルダが見つかります。
上から2番目と3番目(1番目はTVに直結しているUSB-HDD)

これがよく...判らない。実は説明書には記載があるのだが「参考」と銘打ってあって、あまり重要っぽく書いていないがここが

です。
てかここを強調して欲しかった...
ここが重要だろっ!!

ここさえ判ればあとは簡単。
REGZAからはレグザリンクで「ダビング」か「ムーブ」します。
USBハードディスクからダビング中....ダビング中...

レグザ側で見るとコピー可能回数9回が...

実行後は8回に!

だいたい30分番組のダビングに14分、ムーブに12分。...ちょっと微妙。
上記contentsフォルダに移せばREGZAの外付けUSBハードディスクに撮りためた画像もDLNA対応機器で視聴可能...だがその環境を整えるのは時間かかかるので、深夜にでもまとめてやることをおすすめします。
またシリアル番号を入力することでI・O DATAのホームページサポートソフトよりダウンロードできる「DigiOn-DiXiM Digital TV plus for I-O DATA」はネットワーク上のPCでもRECBOX上のコンテンツを視聴できるようにしたもの。
起動画面

このソフトのインストールで注意すべきは2点。
・対応OSがWindows7かVistaのHome Premium以上で2011年現在まだかなりの数が残るWindows XPと7やVistaでもHome Premium未満のOSには対応していません。Vistaに関してはエディションの上位互換関係が明確でないため、Home Premiumよりも高額で、高機能なBusinessは「対象外」です。
サポート期間が長く、会社でも使用している企業用OSで統一している当家。ここでちょっとハマりかけ..
ただそこに気づいてからは順調でした。
・インストールにシリアルNoが必要ですが、それが自動入力されなかった場合場所が判りづらい
「シリアル番号」を求められますが、RECBOXのシリアル番号ではなく...

ダウンロード後、解凍したファイルのREADME.TXTの中にあります

これでインストールするとRECBOX上のコンテンツもホラ!
わかりやすいメニュー構造

視聴可能に!

またREGZAの拡張ハードディスクとしても使用可能で、逼迫してきたハードディスクの容量アップを図ることもできます。

ただしその際、(これはRECBOXに責はなくREGZA側の録画ソフトの作りの問題ですが)録画先の設定がひと手間あり、予約画面の「詳細設定」でしかできないので、一度RECBOXに設定したら使用がそちら一方、REGZA接続USBハードディスクに切り替えたらこちら一方になりがちで、家族で使っている場合などは番組が迷子になってしまうかもしれません(そのときはREGZA接続USBハードディスクからムーブすれば良いと言えば良いのですが...)。

そういう意味ではREGZA接続USBハードディスクに取っておきたい番組がたくさんある場合はムーブが大変ですが、RECBOXに移してUSBハードディスクをRECBOX接続にしてさらなる逃がし先としておいた方が家庭内ネットワーク上にコンテンツが解放されるので、より有意義かもしれません。

《まとめ》
今回I・O DATA様の「DTCP-IP対応ハイビジョンレコーディングハードディスク RECBOX (HVL-AVシリーズ)」、HVL-AV2.0をレビューする機会に恵まれました。設置は簡単(ほぼLAN接続のみ)、活用も一般的な用途では迷うことなくできました。まさに家電感覚、もしくはREGZAの単なる追加ハードディスクの感覚で使用できる商品でした。

惜しむらくは説明書が「家電」ではなく「PC周辺機器フォーマット」で書かれていたため、一般の方には若干難解な表現となってしまっていることと、単体での操作はできないため(サーバーよろしくPCでのweb画面での操作はありますが)操作感・快適感がコントロールする側(今回の場合REGZA)のリモコンや階層設計に依存する点が敷居を上げています。

前者に関してはテレビや電子レンジのような「やりたいこと」から引ける様な説明書の作り(2葉のクイックリファレンスのような)を後者は「コントロール機器側の操作」がわかる説明書の作りを期待します。後者に関しては網羅していてはものすごいページ数になりますが、どのみちネットワークに繋ぐ機器なのですからWeb上に公開してRECBOX上からアクセスできる、というような手もとれると思います。

このあたりを改善すれば機器そのものは非常にわかりやすく作られていますので、もっと爆発的な売れ行きが期待できると思います。家電量販店でのREGZAとのセット販売とか...

そういう意味では今回の私のレビューがこれらの解決の一助になれば幸いです。

最後になりましたが、今回このような機会を与えていただいたzigsow事務局様、I・O DATA様、また日程がタイトな中、レビューアップまでの応援など常に支えとなってくれたおものだちの皆様はじめzigsowerの方々、アップロード中にじゃれついて来てくれたzigsowの中の猫!!に感謝(?)いたします。

ありがとうございました。

●zigsowの記事
これはPCコントロールができる「家電」です。
DTCP-IP対応ハイビジョンレコーディングハードディスク RECBOX (HVL-AVシリーズ)


■RECBOXの最上位モデルが無料で貰えるチャンス
今回、zigsowのレビューで紹介したRECBOX「HVL-AVシリーズ」の上位モデルとでも言うべき製品が登場した。それがHVL-AVSシリーズ「HVL-AVS2.0」だ。

「HVL-AVS2.0」は、DTC-IPに対応しており2TバイトのHDDを内蔵しつつ、さらに先述した「iVDR-S(カセットHDD)」が利用できる。東芝ハイビジョン液晶テレビ「レグザ」や日立プラズマ/液晶「Wooo(ウー)」、シャープ液晶テレビ「アクオス」からのダビングに対応し、DTCP-IPに対応したテレビであれば、繋ぎ換えて再生が可能となっている。

カセットHDDを交換することで、実質無限に番組を録画できるうえに、野球やサッカー、料理番組といった具合に、ライブラリとして管理もできる優れものだ。HDDレコーダーに昔のビデオカセットの使い勝手を加えた製品だと言えるだろう。

●レビューアー募集の概要
今回は、I-O DATA製品の総合レビューサイト「I-O DATA Review Challenge(アイ・オー・データ・レビューチャレンジ)」において、I-O DATA製ハイビジョンレコーディングハードディスクHVL-AVSシリーズ「HVL-AVS2.0」のレビューアー10名を募集する。

●レビューテーマ
今回のレビューテーマは、必ず写真を用いて詳しくレビューする。可能であれば、動画も活用してみよう。

必ずレビューする内容
・iVDR-S対応カセットHDDの活用について、設定手順・環境・使ってみた感想・生活の変化などをできるだけ具体的にレビューする
・DTCP-IP対応テレビなどへの配信・視聴について、設定手順・環境・使ってみた感想・生活の変化などをできるだけ具体的にレビューする
・レビュー製品の良かったところ、レビュー製品の改善してほしいところ

可能であればレビューする内容
・他に評価した機能があれば、それについてもレビューする。例:パソコン用NASとしての活用、省電力スタンバイモード搭載、デザインなど

なお、レビューで使用した環境(ハードウェア、ソフトウェアなど)についても記述すること。指定のレビューテーマを書き終えた後は、自由にレビューを続けることができる。

レビューアー募集概要
製品名: HVL-AVSシリーズ「HVL-AVS2.0」
募集レビューアー数:10名
募集期間: 2012年6月13日(水)〜2012年6月19日(火)23:59
募集ページ:http://zigsow.jp/review/168/
レビューアーに応募する

I-O DATA 製品の総合レビューサイト「I-O DATA Review Challenge」
HVL-AVSシリーズ「HVL-AVS2.0」

zigsow

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