日本一のミステリー作家・東野圭吾がブラックなコメディに挑戦


 5月から始まったKDDIとJ:COMによる「ドラマJoKer<ジョーカー>」で、国民的ミステリー作家・東野圭吾の意外とも言える「笑い」の短編集が配信されることが決定した。

 今回配信される東野圭吾シリーズ「笑」とは、「怪笑小説」(1995)、「毒笑小説」(1996)、「黒笑小説」(2005)、「歪笑小説」(2012)など、ずれもブラックな笑いがあるユーモア小説の短編集である。東野圭吾の裏のライフワークともいえるシリーズだ。

 プロデューサーの山田雅子氏は、数ある東野圭吾作品の中でこの「笑」シリーズのドラマ化に選んだ理由を「今や日本一のミステリー作家といえばほとんどの人が東野圭吾と答えるであろう地位を確立されていますが、それほどの作家だからこそ知ってほしい別の一面があります。どちらかというとブラックかつシニカル方面ですが「笑」というテーマで1990年代から現在まで連続で書かれている短編がある、いわばその「笑」というのは東野さんの目線を裏から支えているひとつの大事な要素なのではないかと。」と話している。


 30分のコメディが3本制作された。それぞれ主演は、濱田岳、三上博史、笹野高史。あえて芸人をメインに据えなかった。にしなかった。そこには、登場人物はけっして「自発的に人を笑わせる」「面白い」という要素を持たせないという狙いがあったそうだ。

 3話それぞれの予告も解禁となっている。


■第1笑『モテモテ・スプレー』
 告白しても決して成功しないタカシ(濱田岳)は、フラれたことをきっかけに、「もてたい」という叫びをパソコンにぶつけ、ある怪しげなサイトを発見する。そこで出会った、あやしげな博士(津川雅彦)から絶対モテるというスプレーを受け取る。思いを寄せていたあゆみ(倉科カナ)にスプレーを使い、効果を存分に味わうタカシだが、モテるスプレーにはある条件があり――。
<プロデューサーのコメント>
 濱田岳さんは、あの年代の俳優の中では唯一無二の「天才」だと思ってます。今回の3本のなかでは一番分かりやすい話なので、主演がお芝居の「間」やら「動き」やらで何かを乗っけていける人であることが必須でした。リアルなのに面白い、という彼の個性で作品のクオリティが格段にアップしてると思います。

第2笑「あるジーサンに線香を」第3笑「誘拐電話網」の予告は次のページ

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