【DVDエンター!】名作「ロッキー」のロボット版、ボクシングの“興奮”と“感動”を誘う人間ドラマ
昨年12月に劇場公開され、5月16日にブルーレイ/DVD/オンデマンドとなって登場した『リアル・スティール』の時代設定は、今から8年後の2020年。20世紀にモハメッド・アリやマイク・タイソンなど数々のスーパー・スターを生み出したボクシングでしたが、その人気は衰退の一途をたどり、リングは生身の人間から、高性能のロボットたちによる死闘の場へと変わっていきました。
『リアル・スティール』
リモコンによる遠隔操作で動くロボットの格闘技が人気を集める2020年。ロボットの闇試合で一攫千金を夢見る元プロボクサー、チャーリーは、離ればなれに暮らしていた11歳の息子を引き取ることに。なかなか心が通じないふたりは、ある旧型ロボットと出会い…。人間のボクシングは死に絶え、時代はロボット格闘技へ
冒頭で、ヒュー・ジャックマン演じる元ボクサーのチャーリーは、田舎町でロボットと猛牛との賭け試合に臨みます。そのロボットは見た目こそオンボロですが、猛牛相手の動きは、現代のホンダ「ASIMO」とは比べ物にならないほどパワフルかつスムーズで、本作のVFX技術のクオリティに驚嘆。続いて登場する“ノイジーボーイ”は、ボディに“超悪男子”の文字が刻まれ、見た目からもその強さを感じさせます。音声認識によりコンビネーション技を繰り出すなど、テクノロジーの進化に夢を膨らませることでしょう。そして、スクラップ置き場で運命の出会いを果たすのが、旧式ロボット“ATOM”です。スパーリング・ロボットならではの相手の動きを模倣して学習する能力“シャドー機能”を備えたATOMは、最新鋭で高性能の強敵ロボットたちを相手に何度倒されても立ち上がり、その姿はロボットながらも内に秘めた不屈の闘志を感じさせます。時代遅れの旧式ロボットが育む“親子の絆”
ATOMを操るのは、チャーリーと、彼がかつて自分の夢のために手放した息子マックスです。新しいロボットの購入資金を得るために、マックスの親権を裕福な叔母夫婦に売ってしまう最低な父チャーリーと、今は亡き母と自分を捨てたチャーリーを許せないマックス。最初は相容れない関係にあった二人ですが、ATOMと共に強敵との戦いを勝ち上がっていくにつれて、やがて確かな信頼関係を築き上げていきます。その陰には、ドン底にいたチャーリーを健気に支え、息子マックスに知られざる父の栄光時代を伝える女性ベイリーの献身も忘れてはなりません。興奮 VS 感動 どちらが勝つか!
『リアル・スティール』は5月16日にブルーレイ&DVDが発売され、オリコンの週間Blu-ray総合ランキング(28日付)でDVD+ブルーレイセットが1位、ブルーレイが2位を記録。TSUTAYAではDVD&ブルーレイ(全ジャンル)ランキング(14日〜20日集計)でセル、レンタル共に1位を記録。ヒットの理由は、一度は家族も夢も失った男が再び立ち上がり、トレーニングを重ねて強敵を相手に勝利と栄光を掴もうとする、伝説のボクシング映画『ロッキー』のロボット版ともいえる人間ドラマにあるでしょう。痛みも感情も無いハズのロボットたちですが、どれもが操作する人間のキャラクターを投影した個性豊かなビジュアルで、彼らが傷付き倒れ、立ち上がる姿に、観る側は感情移入せずにはいられません。ボクシングの“興奮”と“感動”を誘う人間ドラマ、あなたの中ではどちらが勝利を収めるでしょうか。MOVIE ENTERの特集ページでは、抽選で『リアル・スティール』のブルーレイが当たるTwitter投稿キャンペーンを実施中。ATOMをはじめ、ボディに「超悪男子」との漢字が刻まれたノイジーボーイ、脅威の破壊力を備えた無敗の王者ゼウスなど5体のロボットの中から、あなたが“最強”だと思うロボットに投票(ツイート)しよう!
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