先日、退役したアメリカのスペースシャトル「ディスカバリー号」がワシントンD.C.にあるアメリカ国立航空宇宙博物館の別館「ウドヴァーヘイジー・センター」内に展示されるため、スペースシャトル専用輸送機「N905NA」（ボーイング747の改造機）の背中に固定され、ケネディ宇宙センターからダレス国際空港までの「ラストフライト」を行った。名実ともに最後のフライトとなったが、シャトルファンにとってはそれこそ万感の思いであろう。その一連の流れをツイッターで見ることができる。
ケネディ宇宙センターからダレス国際空港までのラストフライトは、USTREAMやNASA TVで中継され、事前準備から輸送機への固定といった一連の流れが放送された。先述したようにディスカバリー号はシャトル専用輸送機から降ろされた後、アメリカ国立航空宇宙博物館の別館「ウドヴァーヘイジー・センター」に運ばれて、展示されることになっている。
ディスカバリーは1984年8月30日に初めて打ち上げが行われた。そのまま2011年3月9日に退役するまで、実に39回もの宇宙飛行を行った。また宇宙での滞在期間は累計は365日間に及ぶ。252人を宇宙に運び31機の衛星を輸送。ミールとのドッキング1回、ISSとは13回ドッキングを行っている。あのハッブル宇宙望遠鏡を運んだものこの機体である。
ディスカバリーは日本人宇宙飛行士との関係も深く「向井千秋、野口総一、星出彰彦、若田光一、山崎直子」（搭乗順、敬称略）らが搭乗し無事に帰還している。こうした日本人との関係の深さもディスカバリーに対する思いの強さになっているのかもしれない。「御苦労さま」そして「ありがとう」。
togetter：『スペースシャトル・ディスカバリー、ラストフライト』
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