LTE専用モードにすることも可能!「Pocket WiFi LTE GL01P」の設定画面をみてみよう


基本的な設定内容は従来のPocket WiFiと大差ない!?

イー・アクセスが同社の携帯電話サービス「イー・モバイル」向けに開始した次世代高速データ通信規格LTEを採用した「EMOBILE LTE」対応のPocket WiFiシリーズ最新モデル「Pocket WiFi LTE GL01P」(ファーウェイ製)。

前回は外観を紹介したのですが、今回は設定を紹介しようと思います。ちょっとだけ裏技ぽい設定もありますよ!

「Pocket WiFi LTE GL01P」の設定を行うには、webブラウザを搭載した機器とWi-Fi接続を行う必要があります。
接続が完了したら、webブラウザを機動し、アドレス入力欄に「http://192.168.1.1」を入力してアクセスしましょう。「Pocket WiFi LTE GL01P」接続画面が表示されます。



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画像はiPadで表示した設定画面です。PCで接続した画面も同様となります。この画面よりログインが可能で、パスワードは初期設定で「admin」となっています。
ちなみにこの画面より通信情報のクリアや取扱説明書のダウンロードも可能。



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なお、iPhone、iPod touch、Androidスマートフォンなどではこのような簡易的な表示に切り替わるのですが、画面下部よりPC向け表示に変更も可能です。



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ログインすると、まずは「かんたん設定」が表示されます。基本的な設定の流れや、設定の説明はここで理解できるようになっていますので、基本的には「かんたん設定」を利用しましょう。



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「接続」メニューでは、接続設定を変更できます。初期設定では通常利用用の「em.sd(D)」が設定されています。
なお、今後提供予定のグローバルIPアドレス(インターネットへ接続するためのIPアドレス)への変更もできます(2012年4月現在はサービス提供されていません)。



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「基本情報」では、現在の情報を確認できます。ここからでも通信情報をクリアが可能です。



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「設定」では「Pocket WiFi LTE GL01P」の設定を全てできるようになっています。基地局とのパケット通信を設定する「WAN設定」、端末からWi-Fi子機への通信を設定する「無線LAN設定」、不正接続を防ぐ「ファイアウォール設定」、そして端末のバックアップや初期化をする「システム設定」があります。



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「設定」項目内の「WAN設定」内では、さらに細かい設定内容があります。他の端末での不正利用を防ぐ「EM chip PIN設定」、W-CDMAかLTEもしくは自動接続を決める「周波数選択設定」、ネットワークを自動か手動選択を決める「ネットワーク検索設定」、接続先プロファイルを決める「接続モード設定」、そのプロファイル自体を設定する「プロファイル設定」です。



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とくに注目したいのは「周波数選択設定」ここではW-CDMA(3G)とLTEの接続を決めます。
初期設定ではより良い方の電波状況へ自動接続するのですが、手動で「W-CDMAのみ」「LTEのみ」も選択できます。



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「設定」内の「無線LAN設定」では、無線LANに関することをいろいろと設定ができます。



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さらにその中の「無線LAN基本設定」では、SSID(無線LANネットワークの名称)やステルス設定ができます。

ここでは、無接続状態での「無線LAN自動オフ」設定が可能ですが、初期設定は10分となっています。
バッテリーの持ちよりも、常に接続する利便性を重視するのであれば「無線LAN自動オフ」を無効にしておくと良いと思います(バッテリーの消費が増えますので注意)。



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「システム設定」では設定画面へのログインパスワード変更や、本体設定のバックアップ、初期化などが可能となっています。



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最後に「ヘルプ」。ただ、公式サイトやサポートサイトへのリンクが書いてあるだけで非常にシンプル。



■LTEに繋ぎたくない、またはW-CDMAへ繋ぎたくない場合には設定で変更しよう
この設定でとても使えるワザとしては、先も紹介しましたが設定画面より接続先を自動から「W-CDMAのみ」か「LTEのみ」に変更します。
「EMOBILE LTE」サービスエリア外でのみ利用する場合や、「EMOBILE LTE」サービスエリアぎりぎりで、LTEに接続してしまうと不安定な場合には「W-CDMAのみ」の設定に変更すると、LTE電波を探さないのでバッテリーの持ち向上や安定した通信を期待できます。

逆に「EMOBILE LTE」サービスエリア内でW-CDMAに接続すると不安定な通信になってしまう場合は逆に「LTEのみ」に設定します。LTEしか探さなくなるので高速な通信が期待できるということです。

しかしながら、ポータブルWi-Fiは持ち歩くもの。基本的には接続先「自動」で良いかもしれません。

■NAS機能やマルチSSID設定はなし
同じファーウェイ製の「Pocket WiFi GP01」や「Pocket WiFi GP02」搭載されている、無線LAN経由でmicroSDメモリーカードのデータを共有できる「NAS機能」や、ひとつの端末で2つのSSIDやセキュリティを使い分ける「マルチSSID」機能は搭載されていないようです。
しかし、過去の端末もアップデートで同機能が追加されています。今後のアップデートに期待したいと思います。


さまざまな設定ができる「Pocket WiFi LTE GL01P」ですが、設定を見直して自分の使いやすい仕様に変更すると、さらに便利になると思います。


記事執筆:ホセ(布施 繁樹)


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