【動画あり】社長がドリフト!? “世界のTOYOTA”が本気で作った86がいよいよ発売!
そんなセリフがおもわず口をついて出てしまうほど鮮烈な印象を与えたのが、2009年東京モーターショーにおけるコンセプトモデルの登場だった。以降も、世界の主要モーターショーやイベントでその姿を現し、様々な話題を提供してきたトヨタ86(ハチロク)。初お披露目から2年強が経過し注目度も最高潮に達したかに思える状況の中、2012年4月6日に満を持して発売開始となる。
すでに月販目標台数1000台に対しプレオーダーが7000台(3月29日現在)と、“スポーツカー不遇の時代”と言われて久しい昨今において、驚異的な数字が公表されている。
「トヨタ86」の魅力とは?
人々がこの86に注目する理由とは一体何なのか?
それはやはりこのクルマが持つルーツにこそあるだろう。「86(ハチロク)」とはご存知の通り、1983年に発売されたFRスポーツの傑作である4代目カローラレビン/スプリンタートレノの型式番号(AE86)から名付けられた俗称に由来し、「AE86のようにユーザーから愛され、ユーザーが育てるクルマになって欲しい!」といった開発陣の思いが込められたもの。
加えて、搭載ユニットの「D-4S(直噴)+水平対向エンジン」をはじめ、この86がスバルとのパワータッグで開発されたクルマとあれば、AE86を知る人々にとっては、いやがおうにも関心は高まる。ただ、この86、いたずらにノスタルジーを押し付けたりはしない。流麗なスタイリングをはじめ、スタイリッシュなインテリア、“今”を積極的に取り入れたデザイン意匠などは、かつての86をリアルタイムに知らない若い世代にも好印象であると思われる。
豊田社長の華麗なる86ドリフト走行!!
もともと「クルマ好き」「レース好き」として知られる豊田社長であるが、2009年以来ことあるごとに86とともに登場。そしてその魅力を自らの言葉でアピールし、果ては自らステアリングを握りドリフト走行まで披露してしまうなど、その86にかける情熱はハンパではない。
そして、クルマ文化を未来へつなぐ意味でも若者へのアピールは重要であり、その意識は86の価格にも表われている。トップグレードの「“GT Limited”」となると300万円オーバーとなるが、エントリーグレードのRCは199万円。さらにこのグレードには6速MTしか用意していないところ、トヨタの自信や熱意の表れか、「まずは乗ってみて――、そうしたら分かるから!」と言わんばかり。そうした印象は、社長の豊田章男氏からもビンビン伝わってくる。
ある人には懐かしく、ある人には新しくもあるトヨタ86。実際に乗ってみるまでその評価は未知数だが、開発スタッフや社長が並々ならぬ愛情や熱意を注ぐクルマが、楽しくなかったらウソである――。
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