SSDのフォーマットに注意！ eSATA対応外付けケースを活用 “続インテル SSD 520をMacに装着” （中）【デジ通】
■SSD外付けケースを使う
まずは用意したMacProが持つ「隠れSATAポート」をeSATAに変換するケーブル「TCB-SATA-MP」を取り付ける。取り付け作業は、巨大な冷却ファンの取りはずし以外、さほど難しい作業ではない。ファンの下に隠れている2つのSATAポートに接続し、ケーブルを伸ばしてeSATA側を空いている拡張スロット用ブラケットにはめ込むだけだ。
SSDの装着には、電源まで供給できる外付けケースを使うことにした。利用するケースは2.5インチのHDDを装着できる製品であれば、どれでもよい。ただし、当然だがeSATAでPCと接続する製品であることが必須条件だ。この手のケースでは、センチュリーの「裸族シリーズ」が有名だが、今回は価格が安かったので、MARSHALの「MAL-1335B/S」を選んだ。
■Macの起動前にSSD側の電源ONが必須
「MAL-1335B/S」の上部からSSDをはめ込み、さらにACアダプタを接続後、「TCB-SATA-MP」と「MAL-1335B/S」をeSATAケーブルで接続する。電源は上面のボタンを押してONにするが、ここで注意点がある。
「TCB-SATA-MP」は内蔵SATAポートをeSATAに変換するが、ホットスワップには未対応である。このポートに機器を接続して使用する場合は、必ずその電源をMac本体より先にONにする必要がある。もし、それを忘れてしまいMac起動後に「MAL-1335B/S」の電源を入れると、Macの画面がグレーになり一切の操作を受け付けなくなるいわゆるカーネルパニックが起きる。カーネルパニックを起こすと、最悪、OSの再インストールが必要になる場合があるので十分な注意が必要だ。
■フォーマット時に注意すべきこと
さて「MAL-1335B/S」にインテル520を差し込んで電源をONにし、Mac本体を起動する。まず、内蔵HDDから起動した状態でSSDをフォーマットする。フォーマットは、ディスク管理アプリの［ディスクユーティリティ］で行うが、以前はここでSSDが認識されず「連載をあえなく断念」となってしまった。しかし今回はきちんと認識されている！
喜び勇んで次の操作に移る。また［ディスクユーティリティ］でSSDをフォーマットする際、パーティションの［オプション］を「GUIDパーティションテーブル」に設定しなければならない。このオプションを選ばないと、MacOS Xはインストールできない。つまりMacの起動ディスクにできないのである。
フォーマットが成功したら、内蔵HDDから起動した状態でSSDにOSをインストールする。当然、OSはMacOS X 10.7（Lion）である。最新バージョンの10.7.3をMac App Storeからダウンロード（2600円）し、インストールした。
インストールは20分ほどで無事終了したが、このSSDから起動できるかどうかは別問題。外付け機器では、OSをインストールできてもそこからは起動できない、ということがあるからだ。起動に成功するか、またSSDの「爆速」を体験できるかどうか、新たな問題が起きたりしないのか？ 次回に続く。
※余談だが、2台のSSDでRAID 0を組むことも考えたが、「まずはSSD装着を完了してそこからOSを起動させること」が最優先に考えた。RAID化でさらに爆速にできるかは今後、別の機会に紹介できればと思っている。
■MARSHAL
大島克彦＠katsuosh［digi2（デジ通）］
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