似てるけれどもちょっと違う!ケータイ大手3社の学割の違いを比較してみた【コラム】


同じような学割キャンペーンでも、ちょっとずつ違ったりします。

3月に入り、いよいよ卒入学シーズンまっただ中になっています。その中でも特に“アツい”のは、NTTドコモ、au by KDDI、ソフトバンクモバイルといった携帯電話事業者各社の学割施策です。

今回、この学割について、各社とも「3年間基本料無料!」と「スマートフォンのパケット定額1,050円引き」というのが共通の内容となっているのですが、その中でもサービス内容が少しずつ異なっているのです。

ここでは、そんな”似て非なる”3社の学割を比較しながら紹介したいと思います!
■ 加入しやすいドコモの「応援学割2012」
応援学割

NTTドコモが行っている学割サービスは「応援学割2012」となります。このキャンペーン最大の特徴は契約中であっても学割加入ができるところ(他の2社は新規契約時に加入可能)。

したがって、携帯電話の購入時でなくてもドコモショップで学割の加入ができます。なお、内容としては「タイプシンプルバリュー(月額780円)」か、Xi用の「タイプXiにねん(780円)」が最大37ヶ月無料となり、さらにスマートフォン向けパケット定額制の上限金額が最大37ヶ月間1,050円引きとなります。

学割対象の「タイプシンプルバリュー(月額780円)」はメールし放題も対象となっており、スマートフォンでない場合にも別途「iモード(月額315円)」に加入することでメール使い放題で、しかも、基本料無料という恩恵が受けられます。

注意点としては、他の2社とは違い同じケータイ会社間の通話無料がセットされていない点です。ドコモ同士通話無料にするには、Xi対応スマートフォンを購入し、「カケ・ホーダイ(月額700円)」を契約する必要があります。


■ パケット代の割引を分離させたauの「ともコミ学割」
ともこみ

ちょっと特殊な割引方法を採用しているのが、auの「ともコミ学割」です。学生は36ヶ月間、「プランZシンプル(月額980円)」の基本料が無料になるというもの。

この「プランZシンプル」は1時〜21時までの20時間の間であればauケータイへの通話が無料になるというもので、auの知り合いが多ければ多いほどお得になるという内容です。

中でもちょっと面白いのがパケット定額制の割引についてとなります。これは学生であろうが無かろうが、25歳以下の契約者(小学生の場合は利用者でも可)がスマートフォンを購入すると24ヶ月間パケット定額制であるISフラットの月額金額を4,410円にするというものです。

したがって、他の会社が学生に限定しているのに対して、auが25歳以下の若者もスマートフォンが買いやすい環境になっているとも言えます。

注意点はやはり、パケット定額制割引がドコモとソフトバンクが3年間なのに対してauは2年間であるということです。


■0歳から学割可能なソフトバンクの「ホワイト学割 with 家族2012」
ホワイト

ソフトバンクモバイルの提供している「ホワイト学割 with 家族2012」は割引内容がドコモに近いものがあります。

まず、基本料金割引ですが、ソフトバンク同士通話が1時から21時まで無料になる「ホワイトプラン(月額980円)」が最大37ヶ月間無料となります。

そして、パケット定額制も0円スタートとなりスマートフォンのパケット定額料金の上限金額より最大3ヶ月間1,050円値引きとなります(パケットし放題フラット for スマートフォンが5、460円→4,410円)。

このホワイト学割 with 家族2012でも面白い部分があり、学割と銘打っているものの制度上では未就学児でも学割の対象となります。つまり、生まれたばかりの0歳児でも学割対象となってしまいます。

注意点はiPhoneのパケット定額である「パケットし放題(i)」は割引対象外というところでしょうか。


■ 3社の違い以外にも注意点が……
以上が3社の学割内容となっています。携帯電話の購入をせずにも加入ができるドコモ、学生でなくてもパケットの割引が受けられるau、未就学児も学割対象なソフトバンクとなります。

しかしながら、学割は学割である注意点があります。

まず、3社が学割として基本料無料にしているプランの通話料です。これは各社30秒21円ということで、1分間通話するだけで42円かかってしまうもっとも割高なプランとなっています。

つまり、いろいろなところに良く電話する人には学割が逆に割高になってしまう可能性があります。

また、各社とも“家族も学割加入可能”ということをうたっていますが、これも注意が必要です。

というのも、各社が家族を学割にするには学割加入中の契約者と家族グループ割引を組む必要がある上に新規契約が必須となっています。

はじめてケータイを持つ方であれば良いのですが、元々ケータイ契約中の方も新しい携帯番号で新規契約という選択となってしまいます。


■ 学割加入の最もお得な方法を考えてみる
学生もその家族も学割を利用し、安価にケータイを持つ。その最もお得な方法があります。

それはMNP制度を利用する方法です。MNPであれば、同じ電話番号で他のケータイ会社に移行が可能な上に学割適用も可能となります(学生も携帯会社を移転するか、移転先事業者で学割加入中である必要がありますが)。

現在ではSMS(ショートメッセージやCメール)も携帯事業者の壁を越えて利用が可能となっていますので、以前よりもMNPしやすい環境になっています。

さらに1年の間で携帯電話販売最大の商戦期である3月は各社新規契約を獲得しようと必死でキャンペーンを投入してきます。

そのキャンペーンを上手に利用すると、最新モデルや高性能モデルがかなり安価に購入できるかもしれません。

あくまでもこれは一例ですが、消費者としては学割も上手に利用して月々のケータイ料金を安く抑えるように工夫してみても良いかもしれませんね。

記事執筆:ホセ(布施 繁樹)


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