英語の音声認識で英会話練習 自分の発音を客観的に知る方法【デジ通】


いまや日本で外国語を学習するコストは劇的に下がってきている。例えば日本で英語を学習する場合、従来は日本にある英会話学校や、英会話教材、ラジオなどを使うのが一般的だったが、インターネットを使った教材やeラーニングの登場のおかげで簡単に英語を勉強できるようになった。

今ではPodcastやYouTubeなどを教材にして学んだり、Skypeを使った在宅留学までできるようだ。こうした教材を使い、ヒアリング能力は伸ばせても、なかなか伸びないのが発音やスピーキングだ。その発音だがiPhoneの音声認識機能を使えば、自分の発音がどれだけ英語圏の人間にとってわかりにくいのかが実感でき、学習に効果的に活用できる。何年もの海外在住経験があればある程度は正確な発音ができるようになるようだが、日本人の場合、どうしても日本語アクセントのヘンな英語になってしまう。多くの日本人はそれを聞いて下手だと思うようだが、その下手な英語すら発言できない人に比べれば、下手なりにがんばってしゃべれている人のほうが立派だ。しかし、慣れていない相手にとって、多くの日本人の日本語英語は、残念ながらよく聞き取れていない。発音練習用の教材などもあり、これらの教材で練習したとしても、自分の発音がどれだけ正しく理解されているのかは、実際の英語を母国語とする人相手に試してみなければわからない。

例えば

“I want to go to the Howard Hughes Center.”

“I like McDonald's hamburger.”

というフレーズを発音するケース。

一見簡単な英語だが、多くの日本人は、ハワード・ヒューズやマクドナルドをうまく発音できないため、英語圏の人には理解されないことが多い。英語圏、特に和製英語になれて会話からハワード・ヒューズやマクドナルドと連想できる人なら、なんとか発言内容を把握しようとしたり、よくわからなかった部分を「○○か?」と聞き返すが、音声合成ではそうはいかない。音声合成エンジンが認識した内容をそのまま表示する。

音声認識ソフトは様々なところから出ているが、今一番手っ取り早いのはiPhone 4Sと第3世代のiPadだろう。あまり意味は無いかもしれないが、アメリカ英語だけで無く、イギリス英語、オーストラリア英語などでの発音チェックも出来、なによりネットにさえつながっていれば、いつでもどこでも英語の発音をチェックできる。

最終的には人と会話する必要があるが、ある程度これで練習しておけば、聞き取りにくい単語は注意したり、別の言い回しを学習するようになるなど、実践で会話が通じなかったという事が減ることは確実だ。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。

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