Xperia acro HDとXperia NXをチェック!電池パックが外せなくなってなにが変わった?【レポート】
電池パックが本体と一体型に! |
ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(現ソニーモバイルコミュニケーションズ)は、Androidを搭載したスマートフォン「Xperiaシリーズ」の最新モデルを、国内向けとしては、NTTドコモから「Xperia NX SO-02D」(発売中)や「Xperia acro HD SO-03D」(3月15日発売予定)、au by KDDIから「Xperia acro HD IS12S」(3月発売予定)の3機種投入します。
当ブログメディア「S-MAX(エスマックス)」でも発表会レポートをはじめとして、新Xperiaシリーズで導入されたロック画面のカスタマイズ機能やドコモ向け機種における初期設定を紹介てきました。
今回は、これらのXperia NXやXperia acro HDにおいて新しく電池パックが外せないようになっていますので、それらによって変更される点について紹介したいと思います。
■ 電池パックは交換できる?
まず、一番心配なのは電池パックが交換できるのかといったところだと思います。もちろん、本体と一体型となっていますので、自分で取り外したり、交換したりすることはできませんが、電池が劣化してきたときにドコモやKDDIのショップなどで交換してもらえるかというところです。
これについては、NTTドコモの場合には、従来のお預かり修理と同様な仕組みとなりますが、有償でドコモショップで預かり、メーカーに送って電池パックを交換することは可能だとのことです。すでに発売済みのXperia NX SO-02Dについては、電池パックの交換は8925円となるとのことです。
Xperia acro SO-03Dについても詳細な価格はまだ決定してないとのことですが、同じような価格帯で同様のサポートが行われるとのことです。KDDIでも同じようなサポートになると思われます。
また、これまで同じ機種の長期利用者には2年以上の利用で電池パックを無償でもらえたりする施策がありましたが、少なくともドコモについては、これらの施策については電池パックが交換できない機種は対象外となるとのことです。
なお、電池パックが交換できなくなったからか、Xperia NXやXperia acro HDでは、ホーム画面でメニューキーを押し、「設定」→「Xperia」→「電池性能表示」で電池パックが劣化しているかどうかを確認することができるようになっています。問題なければ(劣化していなければ)、「内蔵電池の充電能力は良好です。」と表示されます。
※画面は開発機の古いファームウェアのため「設定」→「Xperia」ではなく「設定」→「Sony Ericsson」と表記されています。
■ 端末がフリーズしたら(固まったら)どうしたらいい?
次に不安なのは、端末を操作していたら突然フリーズ(操作できなくなる状態)した場合に、どうしたらいいのかといったあたりでしょう。電池パックを取り外せる場合には、最悪、電池パックを取り外してしまえば電源が切れるため再び起動すれば、大体なんとかなったりします。電池パックが取り外せないため、この方法は取れません。
これに対しては、Xperia NXおよびXperia acro HDでは、端末がフリーズした状態で電源キーと音量上キーを同時に長押しすることでリセットされるようになっています。それでも解決しない場合には、ドコモショップやauショップに持ち込んで修理になるかと思われます。
■ SIMカードの抜き差しは電源オンのままできる?
普通の人はあまり行わないかもしれませんが、SIMカード(「FOMAカード」および「au ICカード」)の抜き差しが電池パックが一体型となったために電池パックを外さなくてもできてしまいます。
SIMカードは、Xperia NXではリアカバーを外したところ、Xperia acro HDは本体右側面にあり、Xperia NXでは小さなサイズのmicroSIMカード(miniUIMカード)、Xperia acro HDでは通常サイズのSIMカード(UIMカード)となっています。
ただし、SIMカードを抜くと自動的に再起動されてしまうようですので、なにか編集作業中などの状態でいきなりSIMカードを抜くといったことはしないほうがいいでしょう。ご注意ください。
ちなみに、microSD/microSDHCカードもXperia acro HDでは本体右側面にスロットがあり、電源オンのまま抜き差しできるようになっています。Xperia NXはmicroSD/microSDHCカードスロットは非搭載となっています。
■ 技適マークなどの認証情報はどうなっているのか?
最後に利用する上でユーザーにはどうでもいい内容ではありますが、日本国内で利用するために必要な技術適合証明/工事設計認証などの認証情報については、Xperia NXはリアカバーを外すとこれまでの端末同様にプリントされており、Xperia acro HDは電子式となっていて、ホーム画面でメニューキーを押し、「設定」→「端末情報」→「法的情報」→「認証」にて確認することができます。
また、Xperia acro HDも国内以外の認証情報については端末裏側の下部パーツを外すとプリントされています。
このように電池パックが外せなくなったことによっていくつか変更点ができています。電池パックが外せないと、電池パックを購入して交換して使ったり、サードパーティ製デカバッテリー(デカバ)を利用したりできないということで、人によっては不便だということがあるかと思います。なにより、電池パックの交換も高くなっていますし、無償でもらえるサポートもなくなったりですしね。
残念ですが、電池パックが交換できない「iPhoneシリーズ」が人気となっており、電池パックが取り外せなくても製品の完成度が高ければ受け入れられるというような流れになってきているようで、徐々にですが、Androidスマートフォンでも電池パック一体型モデルが増えてきています。だとしたら、せめてもっとバッテリーの持つスマートフォンを早急に開発して欲しいとも思ったりもします。
記事執筆:memn0ck
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