藤原竜也、中学生とともにロケット打ち上げに成功
2月28日、映画『おかえり、はやぶさ』(3月10日より公開)と文部科学省とのタイアップとして、千代田区立神田一橋中学校に通う中学三年生と“宇宙”をテーマにした特別授業を行った。本作で主演を務める藤原竜也がサプライズで登場し、イベントを盛り上げた。
イベントの挨拶で奥村展三文部科学副大臣は「みなさんは大きな夢を持っているということで、実現するために、文部科学省も環境を作り応援していますので、チャレンジ精神で頑張ってください。」と参加した生徒たちにエールを送った。
今回の特別授業は、2部制で行われた。第1部では、ロケットの中はどうなっているのか、発射した時の音の大きさなど、ロケットの不思議を日本宇宙少年団とJAXA(宇宙航空研究開発機構)が説明。参加した生徒は興味深く授業を受けていた。講義の最後に藤原が登場すると、何も知らなかった生徒から大きな歓声が上がり、会場はさらに盛り上がった。
第2部では、藤原も参加し、生徒とともにアルコールロケットを発射させた。ロケットと同じ原理で飛ばすことで、さらに理解を深めるというもの。実際の燃料は水素と酸素だが、今回は、水素が危険を伴うためアルコールで代用。発射させたアルコールロケットが見事にくす玉に命中すると、中から“祝! 卒業「おかえり、はやぶさ」大ヒット祈願”という垂れ幕が登場した。参加した生徒132名との記念撮影も行われ、驚きと歓喜の中、イベントは終了した。
藤原から今回のイベントについてコメントも届いている。
――『おかえり、はやぶさ』完成しましたね。
藤原:素敵な映画ができました。今日集まってくれているのは中学三年生ということで、卒業を控えて大変なこともたくさんあると思います。でも諦めず前に進んでください。――久しぶりの学校だと思いますが、いかがですか?
藤原:学校ってこんなに寒かったっけ?(笑)でも、そんな寒い中を友達と遊んだ事を思いだし、興奮しています。――藤原さんは宇宙に興味がありましたか?藤原:かなり興味があります。はやぶさもリアルタイムで見たり調べたりしていましたし、宇宙だけでなく、生物や生命体にも興味がありました。往復7年間、60億キロの宇宙の旅を、はやぶさは帰ってきたんですけど、今回、本作に出演しなければわからなかった、JAXAの人達のすごく大変な苦労を知ることができました。僕も含め普通の人だったらこんな絶望的な出来事は諦めてしまと思いますが、JAXAの人達は、数センチ、数ミリの希望を奇跡的にキャッチすることで帰還させたわけですから、すごいことですよね。
――主演された役は夢と希望を持った役でしたが、中学三年生のみなさんと通じるところはありますか?
藤原:すごくあると思います。映画の中で「成功とは意欲を失わずに、失敗に次ぐ失敗を繰りかえすことである。」というウィンストン・チャーチルの言葉があるんですが、まさに多くの経験をして失敗をしてもらって、意欲を失わないで次に繋げるということは、通じるところだと思います。――藤原さんの中学三年生の時の夢は何でしたか?
藤原:僕はずっとサッカーしかしていませんでした。勉強もろくにやらなくて、学校へは給食を食べに行っているだけでした(笑)。サッカー選手になりたかったんですが、ある時に演劇の世界に入ることになり、気が付いたら演劇の世界に引っ張られていました。みなさんもどこでどんな道が待っているかわからないので、アンテナを張りながら生活をしていけばいいと思います。あとは、自分を変えたりするのは人との出会いだと思うので、たくさんの人と出会って、たくさん恋愛もして(笑)。楽に楽しく過ごすことが大事ですよね。――日本の宇宙開発プロジェクトに今後期待することは?
藤原:日本の開発技術はアジアで1位でなくてはいけないという大変な状況の中で、多くの国民に希望を与えてくれたはやぶさですから、はやぶさ2号機に関しても、もっともっと国民一人一人が応援していければ、活気がでるんじゃないかなと思います。――最後に一言お願いします。
藤原:JAXAの奇跡の物語を実感できますし、もう一つのテーマの、家族や仲間の絆というところもありますので、たくさんのみなさんに観てもらって、もっと宇宙へ興味を持ってもらいたいです。そして夢へ向かって少し光を射してくれるような映画になっていればいいなと思っています。本作は、JAXAの協力のもと、2011年6月13日に約60億キロの飛行の末、地球へと帰還した小惑星探査機“はやぶさ”にまつわるさまざまなエピソードを3D映画化したもの。出演には、藤原を始め、杏、三浦友和、まえだまえだの前田旺志郎など各年代のキャストが勢揃いし、はやぶさと人々の冒険の旅を描く。
映画『おかえり、はやぶさ』は、3月10日(土)より3D&2D同時公開。
・映画『おかえり、はやぶさ』 - 作品情報
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